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書評:「GRIT(やり抜く力)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける」

やり抜く力 GRIT(グリット)――人生のあらゆる成功を決める「究極の能力」を身につける

【タイトル】GRIT(やり抜く力)

【著者等】アンジェラ・ダックワース (著), 神崎 朗子 (翻訳)

【読了時間の目安】2時間~3時間


 

先日、こんなツイートをしたところ、思いのほか多くの反応を頂きました。


そこで思い出したのが、本書『「GRIT(やり抜く力)』の存在。

けっこう前に読んでたんですが、そういえばどんな内容だったかな?と思い、読み返してみました。

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『才能』は人生の成功に、あまり関係ない

僕たちは、「成功」と言えば「才能」と連想するくらい、才能を特別視している面がありますよね。

これに対して本書は「才能はそれほど重要ではない」と言います。

「情熱」と「粘り強さ」を持つ人が結果を出す. 過酷な試練や困難を乗り越え、目的を達成する。
そのためにもっとも必要なのは、生まれ持った才能でも、頭の良さでもありません。 「絶対にあきらめない」という態度です。

それを、様々な研究やデータを並べて解説してくれている訳ですが、僕の様な凡人は、「それでも才能がある方が有利なのでは?」と思ってしまいますがw

著者いわく、重要なのは「やり抜く力(GRIT)」だと言い切ります。

その理由は、、、

才能があっても、やり抜く力が強いとは限らない

(あ、確かにw)

『努力』は「二重」に影響する

更に、本書はこう続きます。

スキル=才能×努力であり、達成=スキル×努力である。

と。

要するに才能も達成の一部で「土台」にはなるんだけど、才能以上に努力が大事ってことですね。

 

『やり抜く力(GRIT)』とは何か

ちなみに本書のタイトルでもある「やり抜く力(GRIT)」とは、次の2つの要素から成り立つそうです。

  1. 情熱
  2. 粘り強さ

 

ちなみに、僕たちは「情熱」と聞くと「燃えるような熱い想い」を想像してしまいますが、本書でいう情熱とは次の様に表現されています。

多くの人は「情熱」を、「夢中」や「熱中」と同じような言葉だと思っている。
しかし、偉業を成し遂げた人たちに、「成功するために必要なものは何ですか?」とたずねると、「夢中でやること」や「熱中すること」と答える人はほとんどいない。
多くの人が口にするのは「熱心さ」ではなく、「ひとつのことにじっくりと長いあいだ取り組む姿勢」なのだ。

これについても最近、同様な感覚を感じたことがあります。

この手の「情熱」を持つには何が必要なのか

ちなみにこの手の情熱を持つには何が必要なのか

それも本書で解説されています。

 

ザックリ書くと以下の4つのステップです。

  1. 興味を抱く
  2. 実際に試す
  3. 積極的に掘り下げ、更に興味をかき立てられる経験をする
  4. 周囲の励ましや応援を貰う

そういえば、先日の記事にも似たようなことを書いてますねw

参考情熱が持てない人に贈る「心底好きなもの」を探すためのレッスン 【第10回 #岡ブロ 】 | ブログのちから

 

もう1つの「情熱の源」

加えて、本書ではもう1つの「情熱の源」を示してくれています。

そして「目的」、すなわち人びとの幸福に貢献したいという意思も、やはり情熱の源だ。

これは、一見すると「自己啓発」的な発想のように感じるかも知れませんが、本書では生存本能によるものとしています。

人間は社会的な生き物であり、周りの人びととつながって互いに奉仕することも、やはり生存の確率を高める。
孤独な人よりも、周りの人びとと助け合う人のほうが生き残りやすい。

こちらも納得ですね。

 

最後に

本書では、他にも、

  • 遺伝と才能の関係
  • 興味の対象を見つけ、さらに興味を深めていくには
  • 粘り強さはどうやって見に付けるのか
  • 必死に努力する以前に、まずは楽しむことが大事

などなど、示唆に富む内容が満載で、

  • 遺伝
  • 才能
  • 努力
  • 継続力(情熱と粘り強さ)
  • 目的と目標

など、一般的に成功の要因としてあげられるものを、科学的見地から紐解き、何が一番重要なのかを解説してくれています。
(その答えは、もちろん本書のタイトル通り「やり抜く力」ですけどねw)

 

「継続力が足りないなぁ」と思う方は一度手に取ってみてはいかがでしょう。

 

以上、参考になれば幸いです。

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目次

[PART1]「やり抜く力(グリット)」とは何か? なぜそれが重要なのか?

第1章:「やり抜く力」の秘密 ーーーなぜ、彼らはそこまでがんばれるのか?
第2章:「才能」では成功できない ーーー「成功する者」と「失敗する者」を分けるもの
第3章:努力と才能の「達成の方程式」 ーーー一流の人がしている当たり前のこと
第4章:あなたには「やり抜く力」がどれだけあるか? ーーー「情熱」と「粘り強さ」がわかるテスト
第5章:「やり抜く力」は伸ばせる ーーー自分をつくる「遺伝子と経験のミックス」

[PART2]「やり抜く力」を内側から伸ばす

第6章:「興味」を結びつける ーーー情熱を抱き、没頭する技術
第7章:成功する「練習」の法則 ーーーやってもムダな方法、やっただけ成果の出る方法
第8章:「目的」を見出す ーーー鉄人は必ず「他者」を目的にする
第9章:この「希望」が背中を押す ーーー「もう一度立ち上がれる」考え方をつくる

[PART3]「やり抜く力」を外側から伸ばす

第10章:「やり抜く力」を伸ばす効果的な方法 ーーー科学では「賢明な子育て」の答えは出ている
第11章:「課外活動」を絶対にすべし ーーー「1年以上継続」と「進歩経験」の衝撃的な効果
第12章:まわりに「やり抜く力」を伸ばしてもらう ーーー人が大きく変わる「もっとも確実な条件」
第13章:最後に ーーー人生のマラソンで真に成功する

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