これまで、独立・起業(あるいはマネタイズ)を目指す方を対象に、
- バリューの話
- オファーの話
についてシェアさせて頂きました。
それぞれのまとめ記事は下記を参照して下さい。
【まとめ】次のステップに進む前にバリューの話をおさらいします。
ここ何回かに分けて、ビジネスやマネタイズを考える第一歩になる「バリュー」の話をシェアさせて頂きましたね。 色々…
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【まとめ】次のステップに進む前にオファーの話をおさらいします。
ここ数回に分けて、ビジネスやマネタイズの核となる「オファー」の話をシェアさせて頂きました。 このオファーの善し…
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ここまではビジネスを作り上げるための「ビジネスの核」についての話でした。
ここから、この「ビジネスの核」に肉付けをしていき、ビジネスを構築する事になる訳ですが、
- ゴールをどこに設定するのか
- どんなビジネスを構築するのか
によってビジネスの運命、そしてそのビジネスに携わる僕達の運命を大きく左右する事になります。
そこで今日は、目指すべきビジネスとビジネスシステムの概要についてシェアさせて頂きたいと思います。
金持ち父さんが示したキャッシュフロー・クワドラント
いきなり話が飛びますが、「金持ち父さん貧乏父さん」という書籍を読んだことは有りますか?
かつて大ベストセラーになりましたので読んだという方も多いのではないでしょうか。あるいは読んだ事は無いけど名前くらいは聞いた事があるという人も合わせれば大半の人が知っているのではないかと思います。
(あ、内容は知らなくても大丈夫なように記事を進めますのでご安心を)
この書籍の中では以下の2つの状態が示されていました。
- ラットレース : 働いても一向に資産が貯まらない状態(労働の対価としてお金を得る)
- ファーストトラック : 不労所得で生活(お金が働いてくれる)
そしてラットレースから抜け出したければ「キャッシュフロー・クワドラントの右側に行け」ということも。
【4つのキャッシュフロー・クワドラント】
これは言い換えれば、従業員や自営業者から抜け出して、投資家やビジネスオーナーになれという事ですよね。
自営業者とビジネスオーナー。どっちを選ぶ?
今回はビジネス構築の話ですので、
- 自営業者
- ビジネスオーナー
のどちらを目指すのか、という事に着目してみたいと思います。
といっても「金持ち父さん貧乏父さん」に書かれていたように「自営業者=ラットレース」という事が言いたい訳では有りません。
実際には、どちらにもメリット・デメリットが有りますし、どちらを選択かについても好みの別れる所ですのでw
ただ、冒頭に「ゴールをどこに設定するのか」「どんなビジネスを構築するのか」が運命の別れ道だとお伝えしましたが、言い換えれば「自営業者」を目指すのか「ビジネスオーナー」を目指すのかでビジネスの作り方が異なってくるという事です。
ビジネスオーナーが目指すのは「自分不在で回るビジネス」
ビジネスのゴールを「自営業者」とするか「ビジネスオーナー」とするかの最大の違いは「自分不在で回るビジネス」を作らなければならないかどうかです。
逆に言えば「自分不在で回るビジネス」を作る(あるいは買う)事がビジネスオーナーのゴールです。
例えば、イラストレーターを例にとってみると、
- 自営業 : イラストは自分で描き続ける状態(自分のコアバリューが必須なビジネス)
- ビジネスオーナー : イラストレータを雇って任せていくところから始め、いずれ自分は経営に移行し、最終的には経営も人に任せた状態(自分のコアバリューが必須ではないビジネス)。
といった感じですね。
同じビジネスをしていても、このようにゴールに大きな差異があるというのは至る所で見られますよね(医師や士業の業界は特に)。
他にも漫画家さんにもプロダクションを構えてビジネスオーナーに移行した状態になっている方も居られるというような話を聞いた事があります。
ビジネスオーナーに成りたければビジネスシステムの理解が第一歩
では、どうすればビジネスオーナーになれるのかという点が気になりませんか?
残念ながら僕も完全にビジネスオーナーに移行した経験は有りませんので明言は出来ませんが、ヒントはどうやらビジネスシステムに有りそうです。
ちなみにビジネス・システムというのは、いわゆるIT系のシステムでは無く、仕組みとかプロセスとしてのシステムの事。
- マイケル・E・ポーター(アメリカの経営学者)が著書『競争優位の戦略』の中で示したバリューチェーンの概念が元となっている。
- 顧客にとっての価値を創造するための活動の連鎖を構築するためのフレームワーク。
などと言われますが、要は下の図を見て頂ければご理解頂けると思いますw
ポイントは、自分が構築しようとしているビジネスのプロセスでは、
- どんな活動が必要なのか
- どの活動に優位性を見出すのか
- どの活動が課題や弱点なのか
などを整理するためのフレームワークであり、実際に構築したビジネスそのものを指す事もあります。
例えば、Amazonアソシエイトなどの物販アフィリエイトを当てはめてみると、
- 企画 : どんな案件を取り扱い、どんなコンテンツで集客するか、サイト構成はどうするかなどの基本設計。コンセプト作り。
- 開発/調達 : 案件探し(コンセプトが決まっていれば検索するだけ)。
- セールス : サイトの構築、集客コンテンツの作成(ウェブサイトでの集客、クロージング前段階までの購買意欲の向上、セールスページへの誘導などもコンテンツで行う)
- フルフィルメント : 無し。
- アフターフォロー : 基本的には無し。
といったイメージで、実にシンプルですね。
「アフィリエイトは簡単」と言われる理由は、ほぼ企画とセールスだけでビジネスシステムが成り立つからですね(実際には、他に特徴が作り難いので一概に簡単とは言い切れませんがw)。
アフィリエイトでビジネスオーナーになる!
せっかくなので、アフィリエイトでビジネスオーナーを目指す方法について見ていきましょうか。
アフィリエイトにおけるビジネスシステムのモジュールは
- 企画 : どんな案件を取り扱い、どんなコンテンツで集客するか、サイト構成はどうするかなどの基本設計。
- 開発/調達 : 案件探し。
- セールス : サイトの構築、集客コンテンツの作成(ウェブサイトでの集客、クロージング前段階までの購買意欲の向上、セールスページへの誘導などもコンテンツで行う)
の2つだけですので、企画とセールスが勝手に回る状態がゴールみたいですね。
なので、
- 企画 : 基本設計ができるコアメンバーが必要
- 開発/調達 : コンセプトができていれば案件も自ずと決まってくる。
- セールス : サイトの構築、集客コンテンツの作成については外注化(ただしコンテンツチェックは必要なのでコアメンバーに依頼)
といった感じで信頼できるコアメンバーが1名居ればビジネスオーナー化できそうです。
これを見るとアフィリエターさんがクラウドソーシングをよく利用している理由が解りますね。
(ビジネスシステムを理解してやっているかどうかは微妙ですが)
まとめ
以上をまとめます。
- ラットレースから抜け出したければ「キャッシュフロー・クワドラントの右側に行け」って金持ち父さんが言ってたね。
- ビジネスオーナーが目指すのは「自分不在で回るビジネス」。
- ビジネスオーナーに成りたければビジネスシステムの理解が第一歩っぽい(未経験の領域なので明言できずスミマセンw)
といった感じです。
ちなみに大半のビジネスは、まず自営業からスタートしてビジネスオーナーに向けて徐々に転身していく流れが一般的ですが、最初にゴールを想定しておかないと気付けば自分が抜け出せない場合もあるという事で、このタイミングでシェアさせて頂きました。
以上、参考になれば幸いです。