昨日の記事で、Googleアナリティクスでは足りない部分を補うのに色々なツールを使いましょうという事をお伝えしました。
参考:Google アナリティクスに決定的に欠けているもの。知ってる?
特に、検索エンジン(特にGoogle)からの流入を増やしてアクセスアップを目指したいなら、Google ウェブマスターツールは、どう考えてもアナリティクスに負けず劣らず重要なツールになります。
にも拘らず、不思議なことにウェブマスターツールのアクセスアップ活用法をガッツリ説明してるサイトは非常に少ないですよね。
という訳で、今日はGoogleウェブマスターツールの活用方法について、お伝えしたいと思います。
ここだけはメモして欲しい大事なポイント
昨日の記事でもお伝えしましたが、
- Googleウェブマスターツール = サイトに訪問するまでの解析
- Googleアナリティクス = サイトに訪問した後の解析
ここがポイントです。
これさえ理解できてれば自ずと見るべきポイントも解ると思います。
本題:アクセスアップのために見るべき4つの項目
それでは本題に入ります。
ここからは、Googleウェブマスターツールを活用して検索エンジンからのアクセスを増やすために確認していくポイントを紹介したいと思います。
point1:コンテンツ キーワード
最初に確認しておきたいのが、「コンテンツ キーワード」。
左メニューの「Googleインデックス」>「コンテンツキーワード」で表示できます。
この項目では、Googleがサイトの中で重要とみなしているキーワードの一覧を、重要度順に上位200ワードまで確認する事ができます。
例えば、このブログのトップ10は:
1. カスタマイズ
2. stinger5
3. ブログ
4. 記事
5. テーマ
6. ビジネス
7. ダイエット
8. gush2
9. 最適
10. 子
といった感じ。
④番の「記事」や⑩番の「子」などは、順位を落としてもらいたい所ですね。
これらのキーワード順が、自分の思惑から外れている場合、SEOが上手く行ってない証拠でもありますので、以下の対策で調整してみると良いと思います。
- カテゴリーの整理
- 重視して欲しいキーワードを重要な要素に含めた記事を増やす
- アンカーテキストで調整する。(内部リンク、外部リンクのアンカーテキスト)
point2:全体を確認
次はGoogle(検索エンジン)上の動向全体を見てみましょう。
左メニューの「検索トラフィック」>「検索クエリ」で表示できます。
表示された、この部分に注目して下さい。
それぞれ見て行きましょう。
クエリ数
クエリ数は、検索キーワードの総数です。上記の例でいえば、1,079の検索キーワードでGoogleの検索結果に表示された事が解ります。
サイトやページの評価が上がり、複合キーワードなどのロングテールキーワードで表示されるようになってくると、この値が増えて行きます。
表示回数
次に、表示回数はGoogle上の検索結果に表示された総数です。この値が、検索流入のポテンシャルであり、上限値になります。
サイトやページの評価が上がり検索結果の掲載順位が上がってくると、この値も増えて行きますし、複合キーワードなどのロングテールキーワードで表示されるようになってくる事でも、この値が増えて行きます。
ただし、検索エンジンからのアクセスを増やすには、個々の記事、個々のキーワード単位でSEOを実施する事になりますので、ここではグラフが上がっているのか、下がっているのかを見ておきましょう。
クリック数
クリック数は、実際にクリックされた回数(サイトに訪問した数)です。この値は参考にはなりますが、検索エンジンからのアクセスを増やすには、個々の記事、個々のキーワード単位でSEOを実施する事になります。
point3:上位のクエリ
上位のクエリでは、各キーワード単位での分析を行います。
上位のクエリで、まずチェックすべきポイントは「表示回数」と「平均掲載順位」の兼ね合い、「CTR」、変動率を踏まえた動向です。
平均掲載順位 × 表示回数
平均掲載順位が1桁台なのに、表示回数が少ないという場合は、そのキーワードにニーズが無いという事が解ります。
逆に、平均掲載順位が低いのに、表示回数がある程度多いという場合は、そのキーワードで上位表示できれば、ある程度のアクセスを集める事ができるという事が解ります。
掲載順位を上げるには、「コンテンツ キーワード」の順位調整と同様、下記の施策が取れますが、上位表示できるかどうかは競合サイトとの兼ね合いになります。
- カテゴリーの整理
- 重視して欲しいキーワードを重要な要素に含めた記事を増やす
- アンカーテキストで調整する。(内部リンク、外部リンクのアンカーテキスト)
なお、競合分析の結果、競合に勝てそうにない場合は、サブキーワード(複合キーワード)に迂回するか、別のキーワードに取り組むかの判断が必要です。
ちなみに逆に競合が強そうでも、「コンテンツ キーワード」の重要度の兼ね合いで勝てたりする事もありますが。
CTR
CTRは、表示回数に対するクリック数です。CTRが低い場合には、記事のタイトルのインパクトが弱いが、そのキーワードと記事のタイトルや説明文がマッチしていない可能性が高いという事が解ります。
CTRを上げるには、
- 記事のタイトル、説明文の調整
- キーワードとマッチした記事の投稿
などが考えられます。
該当のキーワードをクリックすると、そのキーワードで検索結果に表示された記事の一覧がみれますので、どの記事を調整していくかの参考にしましょう。
変動率付きで確認する
これらの値は「変動率付き」ボタンをクリックすることで、変動率も併せて確認する事が出来ます。
変動率は表示期間を長くしたり短くしたりしながら、狙っているキーワードが上がっているか下がっているかが時系列で確認できます。
「表示回数」と「平均掲載順位」の兼ね合い、競合分析、「CTR」、変動率の上下を踏まえ、SEOの施策を検討していく事になります。
例えば、
- 平均掲載順位は低いが、表示回数は多い。平均掲載順位は上昇傾向にあるので様子見。
- 平均掲載順位も表示回数もそこそこ。競合が弱そうなので、アンカーテキストを調整して掲載順位アップを狙う。
などなど。
point4:上位のページ
Googleウェブマスターツールの表示に「上位のクエリ」と「上位のページ」が用意されているのにも意味があります。
「上位のクエリ」はキーワード単位でしたが、「上位のページ」は記事単位で各値を確認する事が出来ます。
なお、表示されているパラメータは基本的に同じ意味合いです。
「上位のページ」で特に見ておきたいのが
- 複数キーワードで検索結果に表示されているページは三角マークが付いている。
- 三角マークをクリックすると、そのページがカバーしているキーワード、逃しているキーワードが解る。
という点です。
記事とキーワードを踏まえて、
- 記事中の逃しているキーワードに見だしタグや、Storong要素を付加する
- 逃しているキーワードを記事に追記する
- 逃しているキーワードをカバーする記事を投稿する
などの施策を取る事ができるようになります。
補足
以上、Webマスターツールの各項目をザックリと個別に見てきましたが、実際には各要素が互いに影響しあっています。(あるキーワードを厚くすれば、別のキーワードの重要度が下がっていき、そのキーワードの表示順位は下がっていくという具合)
もちろんウェブマスターツールを睨みつつ、キーワードの厚みを細かく調整すれば複数のキーワードを活かすことも可能ですが、サイトの評価の向上に力を注いだ方が効率的な場合も多いものです。
これは、細かい調整で上位にあげられるキーワードなら、サイトの評価が上がれば、自然と上位表示されていくことが多いため。
加えて、どんな施策を打つのかは、競合との兼ね合いによって大きく変わってきます。競合が強い場合は小手先の調整で上位表示するのは難しいので、複合キーワードなどに迂回するか、そのキーワードを諦めるかといった方向転換も必要となってきます。
まとめ
以上をまとめます。
- GoogleウェブマスターツールとGoogleアナリティクスは機能の住み分けがされている。
- SEOを考えるならウェブマスターツールは重要。
- 各指標値は互いに影響しあっているので、調整は大変。
- 競合との兼ね合いで対策は変わる。
といった感じですね。
以上、参考になれば幸いです。^^