書籍名: サーチ・インサイド・ユアセルフ ― 仕事と人生を飛躍させるグーグルのマインドフルネス実践法
-チャディー・メン・タン (著), 一般社団法人マインドフルリーダーシップインスティテュート (著), 柴田裕之 (翻訳)
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【読了時間の目安】3時間~
人生はままならないもので、様々な状況や悩みに対処して行かないといけないものですよね。
例えば、
- 集中力が続かない
- 悩みごとが頭から離れない
- モチベーションが上がらない
- 感情が抑えられない
- 心無い言葉に傷ついてしまう
- 自信が持てない
- 夫婦関係が上手く行ってない
- 職場での人間関係に苦労している
などなど。
誰もが、多かれ少なかれ「悩み」を抱えて生きています。
そんな「悩み」が、日々のちょっとしたトレーニングで解決できるとしたら、これほど良い事はないと思いませんか?
「瞑想」を科学する:Google メソッド
どんなトレーニングかというと、
瞑想
です。
(うん、胡散臭い!)
そう思ったでしょ?w
瞑想と聞くと「宗教」とか「スピリチュアル」的なイメージがあるせいか、何となく怪しいと思う人も多いんですよね。
でも、ご安心ください。
本書は、あのGoogle で開発され、Google 社内で実践されている研修プログラムについて書かれた、
Google 的「瞑想」本
ですw
ちなみにどんな研修かというと、
- 「マインドフルネス」という、心を整えるエクササイズ(要するに「瞑想」)を、科学に基づき、日々実践しやすい形にした研修で、
- EQ(Emotional Intelligence Quotient;心の知能指数)を高めることを目的としている。
といった内容です。
EQ(Emotional Intelligence Quotient;心の知能指数)は、「EQ こころの知能指数;ダニエル・ゴールマン著」という書籍で紹介された概念で、意味は以下の通り。
心の知能 (英: Emotional Intelligence、EI) を測定する指標である。 心の知能とは、自己や他者の感情を知覚し、また自分の感情をコントロールする知能を指す。
引用:心の知能指数より
要するに、自己認識能力、共感力、自制心などの総合力ってことですね。
本書内では、ゴールマンの「EQの5つの領域」を引用しています。
ゴールマンはEQを五つの領域に分類することで、EQの構造をとても捉えやすくしている。
1.自己認識──自分の内面の状態、好み、資質、直感を知ること
2.自己統制──自分の内面の状態、衝動、資質を管理すること
3.モチベーション(動機づけ)──目標達成をもたらしたり助けたりする情動的な傾向
4.共感──他人の気持ち、欲求、関心を認識すること
5.社会的技能──他人から望ましい反応を引き出すのに熟達していること
著者は、Google のエンジニア だけあって、「瞑想」を実践している時の脳の活動領域や、その効果など、科学的な証拠を集め、検証していきながら研修プログラムを作ったそうです。
メンタルトレーニングとしての「瞑想」を実践する
著者は、「身体がトレーニングで鍛えれるように、心もトレーニングで鍛えることができる」と言います。
では、具体的なマインドフルネス(メンタルトレーニングとしての「瞑想」)のやり方を見ていきましょう。
注意力のサーキットトレーニング
本書では、まず基礎練習として、
注意力を高める「サーキットトレーニング」
が紹介されています。
ザックリしたステップは以下の通り。
- 座る
- 心を落ち着かせる
- 注意を呼吸に向ける(あるいは自分が瞑想の対象に選んだものに向ける)
- 心を落ち着かせる
- 注意を自分が経験しているものや心に浮かぶものに向ける
- 2~5を繰り返す
応用:注意の対象を拡大する
さらに、ここから注意力を高める「サーキットトレーニング」で「呼吸へと向けていた注意」を、活動中に持続するトレーニングを経て、さらに注意の対象を、
- 感情
- 身体
- 他人
- 会話
へと拡大していくことで、EQの5つの領域の能力を向上させていく。
(そもそも、EQを高めることを目的の研修でしたよね)
というのが大まかな流れです。
朗報:継続が難しいと思う場合の対処法
いずれも様々な恩恵があるトレーニングなんですが、1つ難点があります。それが、
トレーニングである以上、毎日の日課として続けていく必要がある
ということ。
って聞くと、
そんなの面倒で続けれないわー
って思いますよね。
解ります。
(ぶっちゃけ、僕もそうなのでw)
ところが、著者は以下のように言っています。
ただひと息だけでいい。
注意しながら一回息を吸って吐けば、その日のノルマを果たしたことになり、あとはすべておまけだ。
そう。
1日1回、吸って、吐けばOK
これなら、毎日続けれそうですよね。
【蛇足】夜、なかなか眠れない時にもオススメ
本書を読み進めていて思い出したんですが、実は僕自身、学生時代に似たような方法を実践していた時期がありました。
(なんで「それ」を始めたのかについては全く記憶にない訳ですが。。。)
しかも、けっこう長い期間(年単位で)続けてた記憶があります。
就寝時に「それ」をやると、どんなに寝つきが悪い日でも、あっという間に眠りに落ちることができてましたので、「夜なかなか寝付けない」という方も、マインドフルネスを取り入れてみると良いんじゃないでしょうか。
(残念ながら、僕は「悟りの境地」にはこれっぽっちも至ってませんけどもw)
最後に
以上のように、実にお手軽に(1日1呼吸でもOK)、
- 集中力
- 穏やかさ
- 自信
が得られて、さらに「対人関係」も上手くいくというのが本当なら、やってみる価値はありますよね。
という訳で、僕も「マインドフルネス」取り入れて (というか、再開して?)みることにします。
(あ、僕はちゃんと時間を取ってやりますよw)
以上、参考になれば幸いです。