ブログを書いていると、日々更新している記事にどんな反応があったのか気になるところですよね。
ということで、以前に下記の記事を書かせて頂きました。
参考:アクセスが増えない?なら、データ ハブのアクティビティなど6つの指標に着目してみなよ。
3大ソーシャルメディアを始めとする6つの指標をチェックする事を提案した記事ですが、この記事中では「Googleアナリティクスの落とし穴」については触れていませんでした。というより、その当時は確証を得られるほどのデータを提示できなかったと言った方が正しいのですが。
今回、データ検証を行いGoogleアナリティクスのデータハブのアクティビティの数値が正確ではない事が確認できましたのでシェアさせて頂きます。
前述の記事を少しおさらい
前述の記事は、「訪問者にとって良記事だったかどうか」を確認するための指標に下記の6つを使ってはどうですか?という提案記事でした。
- Google+
- Hatena
- 他のブログでの記事引用
なお、この6つの指標のうち、Googleアナリティクスの「データハブのアクティビティ」の項で確認できるのは
- Google+
- Hatena
の3つ。
Googleアナリティクスの落とし穴
今回はこの3つの指標について、どうやら値が正確ではないらしいということで検証してみました。
調査方法
調査対象とするページを選定し、
- ソーシャルボタンの値
- GAの値
- 各データハブの値
を比較検証していきます。
ちなみに母数が大きい方が誤差がハッキリするのでは?という想定の元、このブログで最もアクティビティを集めている下記の記事を調査対象としました。
対象ページ:Googleウェブマスターツール活用できてる?アクセスアップのために見るべき4つの項目とその見方、教えます。
検証1. Google+(+1)
まず検証したのはGoogle+の+1です。
ソーシャルボタン:
Googleアナリティクス:右下の総数とグラフが不整合だが。。。
- ソーシャルボタンの値:10
- Googleアナリティクスの値:3(グラフの値:4)
- Google+上の値:不明
残念ながらGoogle+の+1についてはアクティビティを調査する方法が見つかりませんでした。ただ、ブログに設置している「+1ボタン」とGoogleアナリティクスの値には不整合が見られるのは確かなようです。
検証2. Google+(会話)
会話についてはGoogle+上にシェアされた反応と認識しています(違ってたら済みません)。その前提で検証した結果、次の様になりました。
Googleアナリティクス:右下の総数とグラフが不整合だが。。。
Google+:
- ソーシャルボタンの値:不明
- Googleアナリティクスの値:1(グラフの値:4)
- Google+上の値:4
という訳で、GoogleアナリティクスにおけるGoogle+のアクティビティはグラフはシェア数かもしれません(正確には解りませんが)。
なお、Google+のシェアの取得は下記の条件で検索しました。
"<ドメイン名>" -"<Googleユーザー名>" -"<Googleページ名>"
検証3. Hatena Bookmark(はてブ)
Hatenaについては「Hatena Bookmark」の値を検証対象としました。結果、
ソーシャルボタン:
Googleアナリティクス:
はてなブックマーク:
- ソーシャルボタンの値:367
- Googleアナリティクスの値:251
- はてブの値:367
という訳ではてなブックマークの実数とGoogleアナリティクスの値には、かなりの誤差が見られる事が解ります。
検証4. Pocket
実は一番最初にGoogleアナリティクスの不正確性に気付いたのがPocketの値です。検証の結果、
ソーシャルボタン:
Googleアナリティクス:
Pocket:下記の様に複数の登録に分かれているので集計した結果を採用。
最もアクティビティ数が多いものが下記。
- ソーシャルボタンの値:412
- Googleアナリティクスの値:0
- Pocket上の値:410
なお、Pocketのアクティビティ数についてはPocketパブリッシャーツール(※)で取得しました。ソーシャルボタンとPocketパブリッシャーツールとの不整合も若干気になりますが、どうやらGoogleアナリティクス上に9/11を最後にPocketのアクティビティが反映されていないのは確かなようです。
※「Pocketパブリッシャーツール」というのは言葉の通り、Pocketが提供しているパブリッシャー(コンテンツ提供者。ちょっと違うけど)のためのツールです。概要について先日記事にしていますので興味のある方は参照下さい。
参考:Pocketパブリッシャーツールで「後で読む」の実態を調査してみた。 | ブログのちから
まとめ
以上をまとめます。
- Googleアナリティクスの「データハブのアクティビティ」は正確ではないので参考に留めた方が良さそう。
- 正確な値を知りたければ、各データハブ(はてぶ、Pocketパブリッシャーツールなど)を直接参照しよう。ただしGoogle+は微妙。
- 特にPocketはGoogleアナリティクスに反映されてないかもしれない。
といった感じなので、Googleアナリティクス上でのチェックはあくまで参考に留めた方が良さそうです。
追記:Twitter,Facebook,被リンクの確認方法
今回の対象とは外れますが、一応、残りの3つの指標について僕流の確認方法を簡単にシェアさせて頂きます。
1. Twitter
TwitterについてはTwitter上での自分を検索(いわゆるエゴサーチ)やtwitterアナリティクスで解析が可能です。
Twitterアナリティクスの活用方法については下記の記事を参照して下さい。
参照:Twitterアナリティクスのブロガー向け活用法が解ってきたのでまとめてみた。 | ブログのちから
ただし自分を検索する場合、ドメイン検索だけでは上手く検索できないケースがあります(2重・3重にURL短縮された場合に多く見られますが、現在調査中です)。
2. Facebook
このブログのFacebookページは、良いね!数が少ないため、Facebookのインサイトが使えない環境です。
加えて、Facebook上の検索機能が使い物になりませんので、今はYahoo!検索(リアルタイム)で代用しています。ですので、当然「良いね!」は取得できませんし、すべてのシェアを取得できているのかも不明。
残念ながらザックリと把握するレベルになってしまっています。
3. 他のブログでの記事引用
僕の場合、交流している方はブロガーがメインのため、主にWordpressのピンバック機能で確認していますが、それに加えて、ピンバックが使えないサイト等からの引用のチェックも含めて、いくつかの方法で確認するようにしています。
① Googleアナリティクスの「トラックバック」
Googleアナリティクスでは集客の項の「ソーシャル」に「トラックバック」という項目がありますので、ここを確認するとピンバックと同等のアクティビティが解ります。ただし、実際のピンバックとは不整合があるため正確性には疑問があります。
② Googleウェブマスターツールの「サイトへのリンク」
最終的には、より正確な情報に近く網羅的と思われるGoogleウェブマスターツールの「サイトへのリンク」でチェックしています。
ただし、反映が遅い(3日ほどタイムラグがある)のが難点です。
以上、参考になれば幸いです。^^