SEOキーワード選定方法をテーマに長らく連載を続けてきましたが、今回で遂に最終章となります。
今日のテーマは「キーワード調査は本当に必要なのか?」なんですが、あえてこのタイトルを付けるってことは・・・って思っている方も多いでしょうね。
(予想通りの結論になっているかどうか解りませんよw)
という訳で今日は「キーワード調査は本当に必要なのか?」についてシェアしたいと思います。
ここまでの振り返り
本題に入る前に、今日の本題にも繋がってきますので、ここまでの連載を簡単に振り返っておきましょう。
第1章:検索エンジンの本質
第1章では、検索エンジンをランキング順位によって競合サイトとシェアを奪い合っている市場という捉え、
- 検索ユーザー
- 競合サイト
- 自サイト
の3者の関係を理解することが必要不可欠だとお伝えしましたね。
先日、ブログアクセスアップのセミナーに参加し、懇親会などでも色々な話をさせて頂きました。 その中で気になったの…
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第2~3章:キーワード調査ツールの特性と活用のポイント
次に2回に分けてキーワード調査ツールの特性と活用のポイントを紹介させて頂きましたね。
ここを読んで頂ければ、よく「キーワード調査ツール」として紹介されている、サジェスト系のツールや関連ワード抽出ツールは大して重要では無いという事、逆にどのツールを活用するのが重要かなどがご理解頂けますよね。
【SEOキーワード選定方法】第2章:キーワード調査ツールの特性と活用のポイント-前編-
第1章では、検索エンジンを「ランキング順位によって競合サイトとシェアを奪い合っている市場」と捉え、ランキングを…
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第4章:Googleウェブマスターツール
最も重要なリサーチツールであるGoogleウェブマスターツールについて、指標の見方だけでなく、SEOの定点観測や極ウマキーワード探しという観点での利用法も紹介しました。
【SEOキーワード選定方法】第4章:キーワード調査視点で見たGoogleウェブマスターツールの活用方法
キーワード選定方法も今回で4回目となります。 前回、前々回とキーワード調査ツールの特性と活用ポイントについてザ…
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第5章:検索キーワードの意味
そして前回、第5章では「検索キーワードには訪問者のニーズや意図が込められている」と同時に「キーワード選定とは我々の意図を反映するためのモノでもある」という点をお伝えしましたね。
併せてキーワード選定する際には、
- 意図が汲めないキーワードがある
- 全てのユーザーが適切なキーワードで検索する訳ではない
- 同義語
の問題に当たる事があるという点についても、その対策も含めて紹介させて頂きました。
【SEOキーワード選定方法】第5章:検索キーワードの意味とキーワード選定時の3つの問題
キーワード選定方法も今回で5回目となりますね。 ここまでの連載を通じて、検索エンジンの本質について触れると共に…
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まだ読んで無い、あるいは読み飛ばした章があるという場合は是非、各章をご覧ください。
キーワード調査は本当に必要なのか?
それでは本題です。
改めて少し考えてみて頂きたいんですが、
キーワード調査は本当に必要なんでしょうか?
って書くと「え?大事だから、何章もかけて説明してるんじゃないの?」という声が聞こえてきそうですねw
実は、この答え。Yesでもあり、Noでもあります。
キーワード調査は時間がかかる
なぜそんな問いを投げかけたのか。
それは、第1章から通して読んで頂ければお解り頂けると思いますが、本気でキーワードの調査・分析を実践しようと思うと、それ相応の時間がかかるからです。
これから作ろうとしているコンテンツに対して、
- 同義語や派生ワードなども考慮しつつキーワード群を抽出し、
- Google、Yahoo!双方を考慮して月間検索数を推定していく。
- さらに、それらのキーワード群に対して1つ1つ競合に勝てるのか、競合がどんなコンテンツを提供しているのかを調べ上げて行く。
更にコンテンツを作成し公開した後は、コンテンツの成果を見るために、
- マーケティング指標の測定
- KPIの測定
を実施する。
と、ここまでの一連の流れをガッツリこなす事を想像してみて下さい。
あるいは実際に1度やって頂ければ解りますが、これはもう解析・分析が楽しくて仕方ないという解析マニア以外の皆さんにとっては死ぬほど辛い体験になると思いますw
キーワード調査に慣れている僕でも、コンテンツ作成前の事前調査をザックリやっただけでも場合によっては小一時間、本気で取り組むと何時間もかかる事もザラ。
更にコンテンツ公開後の調査なんて「終わりなき戦い」ですからねw
(半年前に公開したコンテンツを解析するとかねw)
それではもう一度お聞きします。
あなたにとって本当にそこまで労力をかけてキーワード調査する必要がありますか?
Yes!な人
答えを聞くまでも無くYes!な方も居られると思います。
例えば、集客用ブログや専門サイト、アフィリサイトなど、扱うテーマが明確に決まっていて、そのジャンルで成果を上げなければならないという場合ですね。
そいう場合は、ぜひ労力をかけてキーワード調査を実施して下さい。
きっちりやれば、それだけ精度(再現性といった方が良いですかね)は上がりますし、それだけの成果は得られますので。
個人ブログ(雑多ブログ)の場合
その一方で、このブログを定期的に訪問して下さる方の中には、個人ブログ、特に雑多なテーマを扱っているいわゆる「雑多ブログ」を運営している方も多いので、そういう方にとってはどうかという点にも触れておきますね。
このブログもそうですが、雑多ブログの場合は、日記的なテーマや備忘録、その時々で感じた思いなどを綴っていますよね。
個人的には、こういう雑多ブログの場合は余りPVを意識し過ぎず、その時々の感情をしっかりと乗せた記事にした方が良いと思っています。
(キーワードを狙い過ぎると面白く無くなっちゃう事が多いですしねw)
なので、ぶっちゃけ、
キーワード調査なんてしなくても良いんじゃない?
とさえ思っています。
それでもPVは欲しいんじゃい!
PVが注目される世の中ですので、苦労してでもPVを増やしたい!という方も居られると思います。
そんな方に向けて、2つの提案があります。
記事のネタに応じて重みを変えましょう
1つ目はこれ。
その時々で感じた熱い思いや笑える出来事を綴った記事は、どちらかというと検索エンジン経由より、ソーシャルでの拡散に向いたものが多いので、そういうネタを扱う時はキーワード調査は忘れましょう。
その反面、ハウツー記事のように、
- 長期的にニーズが見込める
- 多くの人のためになる
そんなネタの時だけキーワード調査しておくというスタンスでも良いんじゃないでしょうか。
ショートカットしましょうよ。
2つ目の提案は「ショートカットする」です。
僕がお示ししたキーワード調査(フルリサーチ版)は上の図の通りなんですけど、自分の使える時間や扱うテーマに応じて手順を端折ってあげるのもアリだと思います。
例えば、事前調査はあくまで予測でしかないと考えれば、
- 同義語や派生ワードの考慮は良いや。
- キーワード群の抽出もキーワードプランナーだけで良いか。
- 月間検索数の推定もYahoo!はいいや。Googleだけにしとこう。
とか。もっと言えば、
- もう事前調査は良いから端折ってコンテンツは好きにかいちゃおうw
とかね。
要は、
テストマーケティングの部分に重きを置く
って事なんですけど、
- 検索需要の実態
- 競合に勝てるジャンルやキーワードなのか
- ニーズ強度はどうか(どこまでの上位表示が必要なのか)
といった一番大事なところはコンテンツを公開して、Googleウェブマスターツールで分析してみないと実態は解らないものですので。
要は「出せば分かる」
ちなみに、この連載を公開する中で、こんなコメントを頂きました。
凄い、核心で面白すぎる!ぜひ、キーワードの強さの考え方(基準みたいな)とライバルの強弱の見極め方を知りたいです!”【SEOキーワード選定方法】第5章:検索キーワードの意味とキーワード選定時の3つの問題” http://t.co/pkLDSAEUeU #ブログ #feedly
— 星都セイト (@hoshimiya_seito) 2015, 6月 30
これも確かに気になりますよね。
ただ、この答えもここにあります。
もちろんキーワードの強弱やライバルの強弱についても事前にある程度の推測をする方法はありますが、それはあくまで推測に過ぎません。
可能であれば、テスト的に記事を公開し、Googleウェブマスターツールで分析して実態を見極めて上げる方が精度の良い情報が掴めますよね。
この記事を出せば
どうなるものか危ぶむなかれ
危ぶめばアクセスはなし記事出せば
その1記事が道となり
その1記事が道となる迷わず出せよ
出せばわかるさ
要はそういう事ですw
最後に
全6回(2万文字以上)に渡って連載してきた「SEOキーワード選定方法」も、以上で終わりとなりますが、いかがだったでしょう?
僕自身が持っているキーワード調査のノウハウの約7~8割は公開させて頂いたんじゃないかと思います。
(残りの2~3割の部分についても、ヒントは各章に散りばめてありますけどw)
以上を元に、ご自分のおかれた環境や運営方針、サイトの目的などに合せてカスタマイズして活用して頂ければ幸いです。
以上、長期間お付き合い頂きありがとうございました!