少し間が空いてしまいましたが、SEOキーワード選定方法の続編です。
前回は、キーワード調査ツールの内、
- Googleアナリティクス:集客結果の測定
- Googleウェブマスターツール:マーケティング(集客)指標の測定
の2つのツールを紹介しましたよね。
今日はその続き、第3章という事でキーワード調査ツールの続きをシェアしたいと思います。
なお、これまでの連載をご覧になっていない方は、是非そちらも併せてご覧下さい。
キーワードプランナー系:事前調査では必ずこれを経由する
それではまず、キーワードプランナー系のツールですね。
キーワードプランナーと言えば、本来はGoogleアドワーズというGoogleの収益源であるクリック型広告の広告出稿主のために準備されているツールですが、キーワード調査の際には、このツールを使う事で、
- 特定カテゴリーの関連キーワードの抽出
- キーワードの月間検索数の推定
などが可能になるためキーワード調査に広く使われています。
ここではキーワードプランナー系のツール=月間検索数の推定に使うと覚えておいて下さい。
GoogleとYahoo!ではカバーしているユーザー層が異なります
ちなみに、ツールの分類をキーワードプランナー「系」としたのには意味があります。
(これもキーワード調査の観点では、ほとんど語られる事はありませんけどねw)
当たり前ですが、GoogleとYahoo!ではカバーしているユーザー層が異なります。
なので、それぞれのユーザー層(検索数)を見るには、
- Googleが用意している「キーワードプランナー」
- Yahoo!が用意している「キーワードアドバイスツール」
の両方を使うというのがポイントになります。
(※いずれもユーザー登録が必要です)
キーワードプランナーとキーワードアドバイスツールの差異例
例えば、解りやすい例として「OK Google」というキーワードで見てみましょう。
Googleのキーワードプランナーでは、月間平均検索数は246,000となっています。
ところが、Yahoo!のキーワードアドバイスツールでは、こうです。
何と、たったの900しか検索されてません。
(まぁGoogleのサービスなので当たり前な気きもしますがw)
この様にGoogleとYahoo!では検索数にかなりの差がある事が解りますよね。
これは極端な例ですが、同じキーワードでも検索エンジンによって検索数が異なる事がお解り頂けたと思います。
(これも「キーワードリサーチ=キーワードプランナー」と言いきれない部分ですねw)
キーワードプランナー系のツールの使い方
なお、キーワードプランナー系のツールの使い方ですが、キーワードプランナーについては次の記事を参考にして下さい。
Googleアドワーズのキーワードプランナーで検索ボリュームを調べる方法~Standard Edition~
そのキーワード、検索されてますか? 検索エンジンからのアクセスを期待してコンテンツを作る時、重要…
www.empowerments.jp
キーワードアドバイスツールの使い方についても、もしご要望があれば後日記事にしたいと思いますw
その他(Googleサジェストなど):キーワード群を捕捉せよ!
最後は、Googleサジェストなどのサジェスト系ツールや関連ワード抽出系などのキーワード群を抽出するツールですね。
この辺は色んなサイトで取り上げられてますが、これはもう好きなツールを使って下さいw
というのも、ここから先は「どんなキーワードがあるんだろう?」という時のアイデア発散に使うツールになりますので、アイデア発散さえできれば、ぶっちゃけ何でも良いので。
一応、それぞれザックリと解説しておきますね。
サジェスト&関連ワード系ツール
サジェストというのは検索エンジンの入力枠に文字を入れていくと、その文字に続く候補が自動的に表示されるアレです。
Googleの検索結果の最下部にも「○○に関連する検索キーワード」って表示されますよね。
(Yahooもほぼ同様)
前述の通り、キーワードプランナーも関連ワードを抽出する事が出来ます。
他にも、関連ワードを抽出するは、
- goodkeyword – Google/Bing/Yahoo関連キーワードツール
- キーワードサジェスト.com – keywords-suggest.com(サジェスト調査ツール)
- Keyword suggestion tool — Google suggest scraper — Übersuggest
など色々ありますが、結果に大した差は無いハズなので使いやすいモノを使って下さい。
その他諸々
また、キーワード群をとにかく抽出するという意味でいけば、目にするもの全てがツールの代替えになります。
- 競合サイトそのもの
- ニュースサイト
- Yahoo!知恵袋などのQ&Aサイト
- キーワードランキング
- 掲示板
などなど上げれば切りが無いですし、他にもアフィリエイトASPの広告案件だってキーワードが抽出できます。
もっと言えばネットに拘る必要すらありませんよね。
例えば、
- 新聞やニュース、テレビ欄
- 本屋で書籍のタイトルや雑誌の見出しを片っぱしから拾ってみる
といった感じ。
他にも電車内の吊り広告だってキーワードの宝庫ですよねw
こういったところで、気になるキーワードやサイトのテーマに合うキーワードを見付けたら、キーワードプランナー系のツールで月間検索数をチェックするクセを付けておくと良いと思います。
蛇足ですが・・・
サイトの運営方針にも寄りますが、コンテンツ寿命や今後の検索数の推移(増えるのか、減るのか)が気になる事もありますよね。
これも一応調べる方法がありますので補足しておきます。
といってもやる事は簡単で「Google トレンド で 指標となるキーワード+調査したいキーワード を検索する」だけですがw
(クリックすると大きい画像で見る事ができます)
上の画像の例は、
- OK Google(指標) : 2015年4月にピークアウトして急激に下降
- Dropbox : 徐々に右肩下がり
- evernote : 徐々に右肩下がり
- Google Drive : 横ばいか、やや上昇
で検索した結果です。
これを見ると、今後コンテンツにするならGoogle Driveの方が良さそうだという事が解ります。
(※競合サイトや検索総数を無視した、あくまでトレンドとしての話ですが)
といった具合にGoogle トレンドを活用すれば過去の検索動向や今後の推移をある程度、予測する事ができます。
ただしGoogle トレンド自体が1度に5キーワードまでしか検索出来ないので、まぁ時間はかかりますけどねw
なお、GoogleトレンドのSEO向け活用法についてもう少し詳しく知りたいという場合は、こちらの記事も参照下さい。
一応、こんな方法があるというのは知っておいて損は無いと思いましたので紹介させて頂きました。
最後に
以上、前編・後編の2回に分けてキーワード調査ツールの特性と活用ポイントを紹介させて頂きましたが如何だったでしょう?
リサーチツールを羅列しても意味は無いし、それぞれのツールは目的に応じて使いこなす必要があるという事がご理解頂けたのではないでしょうか。
これまでの連載を踏まえて、キーワード調査からコンテンツ作成、結果の測定までの全体像をまとめると、こうなります。
この図はPDCAサイクルと作業工程、各ツールの位置付けを示していますが、キーワード調査という視点でいうと、
- P(プラン):キーワード群の抽出で候補となるキーワードをなるべく多く抽出し、月間検索数の推定と競合調査でコンテンツキーワードを絞り込み
- C(チェック):マーケ指標の測定で、美味しいキーワード(アクセスなのか収益性なのかは運営方針による)の確定
という2つのフェーズが重要となります。
この様に、ゴールまで見据えてこそ本来のキーワードリサーチと言えますし、逆に様々なリサーチツールの特性やポイントを踏まえた上で活用しなければ意味が無いという訳ですね。
以上、参考になれば幸いです。
次回予告!
次回は、第2章でも最重要とお伝えした「キーワード調査視点で見た、Googleウェブマスターツールの使い方」について見て行きたいと思います。
これを使いこなす事が出来るようになると、色々と戦略の幅が広がりますので、是非お見逃しなく!