検索エンジンとSEOの歴史 ~90年代から現在まで~

The History of Search Engines and SEO

SEOに興味がある方なら誰しも1度は、昔の検索エンジンやSEOの歴史、過去のGoogleのアップデートがどんなものだったのか気になったことがありますよね。

 

ところが、全て網羅したコンテンツは、なかなか見つかりません。

そこで、Googleの20周年を記念して、ここに検索エンジンとSEO、Googleのアップデートの歴史をまとめました。

なお、情報に誤りや漏れがありましたらご指摘頂ければ幸いです。
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  1. エンジン黎明期~乱立期(Google登場前)~2000年ごろ
    1. 検索エンジン黎明期~乱立期の概略
    2. 検索エンジン黎明期~乱立期のGoogle
      1. 1998年 Google設立
      2. Googleが台頭できた理由
    3. 検索エンジン黎明期~乱立期のSEO対策
      1. ディレクトリ型検索エンジンに対するSEO(黎明期~乱立期)
      2. ロボット型検索エンジンに対するSEO(黎明期~乱立期)
    4. その他の検索エンジンの動向(黎明期~乱立期)
  2. 「ディレクトリ型 vs ロボット型」期(Googleの台頭と3大検索エンジン時代)~2005年ごろ
    1. 「ディレクトリ型 vs ロボット型」期の概略
    2. 「ディレクトリ型 vs ロボット型」期のGoogleアップデート
      1. 2003年2月:ボストン・アップデート(Boston: インデックス系)
      2. 2003年4月:カサンドラ・アップデート(Cassandra: スパムフィルター系)
      3. 2003年5月:ドミニク・アップデート(Dominic: スパムフィルター系)
      4. 2003年6月:エスメラルダ・アップデート(Esmeralda: インデックス/ランキング系)
      5. 2003年7月:フリッツ・アップデート(Fritz: インデックス/ランキング系)
      6. 2003年11月:フロリダ・アップデート(Florida: スパムフィルター系)
      7. 2004年1月:オースティン・アップデート(Austin: スパムフィルター/ランキング系)
      8. 2004年2月:ブランデー・アップデート(Brandy: スパムフィルター/ランキング系)
      9. 2004年8月:Googleの株式公開(IPO)
    3. 「ディレクトリ型 vs ロボット型」期のSEO対策
      1. コメントスパム
      2. 相互リンクスパム
      3. NoScriptスパム
      4. ワードサラダ
    4. 「ディレクトリ型 vs ロボット型」期の他の検索エンジンの動向
  3. ロボット型への移行期(Google覇権への道のり)~2010年末ごろ
    1. ロボット型への移行期の概略
    2. ロボット型への移行期のGoogleアップデート
      1. 2005年1月:ノーフォロー・アップデート(Nofollow: スパムフィルター/ランキング系)
      2. 2005年2:アレグラ・アップデート(Allegra: スパムフィルター/ランキング系)
      3. 2005年5:バーボン・アップデート(Bourbon: スパムフィルター/ランキング系)
      4. 2005年6月:パーソナライズド検索 の導入
      5. 2005年6月:XML Sitemaps をサポート開始
      6. 2005年9~10月:ジャガー・アップデート(Jagger: スパムフィルター系)
      7. 2005年10月:Googleローカル の導入
      8. 2005年11月:Googleアナリティクスのリリース
      9. 2005年12月:ビッグダディ(Big Daddy: 特殊)
      10. 2006年8月:Googleウェブマスターツールのリリース
      11. 2006年11月:サプリメンタル・アップデート(インデックス系)
      12. 2007年5月:ユニバーサル検索 の導入
      13. 2007年6月:バフィー・アップデート(Buffy: 詳細不明)
      14. 2007年6月:QDFアルゴリズムの存在が明らかになる。
      15. 2008年3~4月:デューイ・アップデート(Dewey:不明)
      16. 2008年:8月:Googleサジェスト の導入
      17. 2009年2月:ヴィンス・アップデート(Vince: ランキング系)
      18. 2009年2月:カノニカルタグ・アップデート
      19. 2009年12月:リアルタイム検索 の導入
      20. 2010年4月:Googleプレイス の導入
      21. 2010年4~5月:メーデー・アップデート(May Day: ランキング系)
      22. 2010年6月:カフェイン・アップデート(Caffeine: クロール/インデックス系)
      23. 2010年7月:Yahoo!JAPANがGoogleと提携
    3. ロボット型への移行期のSEO対策
    4. ロボット型への移行期の他の検索エンジンの動向
  4. Google帝国Ⅰ期(コンテンツ品質と検索品質の時代へ)~2015年ごろ
    1. Google帝国Ⅰ期の概略
    2. Google帝国Ⅰ期の Googleアップデート
      1. 2010年8月:ブランドアップ・デート(特殊)
      2. 2010年9月:インスタント検索 の導入
      3. 2010年11月:インスタントプレビュー の導入
      4. 2010年12月:ネガティブレビュー(ランキング系)
      5. 2011年1月:スクレイパー・アップデート(Scrapers: スパムフィルター系)
      6. 2011年2月:パンダ・アップデート(Panda/Farmer: スパムフィルター系)
      7. 2011年4月:パンダアップデート2.0(Panda2.0:スパムフィルター系)
      8. 2011年6月:著者情報の表示 の導入
      9. 2011年8月:サイトリンクの拡張(Expanded Sitelinks)
      10. 2011年9月:新たなページネーション要素 の導入(Pagination Elements)
      11. 2011年10月:クエリ暗号化(Query Encryption)
      12. 2011年11月:パンダ・アップデート3.1(Panda3.1:スパムフィルター系)
      13. 2011年12月:フレッシュネス・アップデート(Freshness: ランキング系)
      14. 2012年1月:SPYW (Search Plus Your World)  の導入
      15. 2012年1月:トップヘビー・アップデート(ランキング系)
      16. 2012年2月:ヴェニス・アップデート(Venice: ランキング系)
      17. 2012年4月:ペンギン・アップデート(Penguin: スパムフィルター系)
      18. 2012年5月:ナレッジグラフ の導入(KNOWLEDGE GRAPH)
      19. 2012年7月:パンダ・アップデート、日本に導入
      20. 2012年8月:パイレーツ・アップデート(Pirete: ランキング系)
      21. 2012年9~11月:イグザクトマッチドメイン・アップデート(EMD: ランキング系)
      22. 2013年3月:検索品質ガイドラインに「YMYL」記載
      23. 2013年5月:ドメインダイバーシティ・アップデート(ランキング系)
      24. 2013年5月:ペンギン・アップデート2.0(Penguin2.0: スパムフィルター系)
      25. 2013年6月:ペイデイローン・アップデート(Payday Loan: スパムフィルター系)
      26. 2013年8月:ハミングバード・アップデート(Hummingbird: ランキング系)
      27. 2014年2月:ページレイアウトアルゴリズム・アップデート(ランキング系)
      28. 2014年3月:検索品質ガイドラインに「E-A-T」記載
      29. 2014年5月:パンダ・アップデート4.0(Panda 4.0: スパムフィルター系)
      30. 2014年5月:ペイデイローン・アップデート2.0(Payday Loan2.0: スパムフィルター系)
      31. 2014年7月:ピジョン・アップデート(Pigeon)
      32. 2014年8月:HTTPS/SSLアップデート(ランキング系)
      33. 2014年10月:ペンギン・アップデート3.0(Penguin3.0: スパムフィルター系)
      34. 2015年2月:ヴェニス・アップデートの日本への導入
      35. 2015年4月:ドアウェイ・アップデート(Doorway: スパムフィルター系)
      36. 2015年4月:モバイルフレンドリー・アップデート(Mobile friendly: ランキング系)
      37. 2015年5月:クオリティ・アップデート(Quality Update: ランキング系)
      38. 2015年半ば?:RankBrain の導入
    3. Google帝国Ⅰ期のSEO対策
    4. Google帝国Ⅰ期の他の検索エンジンの動向
  5. Google帝国Ⅱ期(AI検索エンジンの時代)~現在
    1. Google帝国Ⅱ期の概略
    2. Google帝国Ⅱ期のGoogleアップデート
      1. 2015年11月:インタースティシャル・アップデート1.0(Interstitial: ランキング系)
      2. 2016年1月:パンダアップデートがコアアルゴリズムへ統合
      3. 2016年9月:ペンギン・アップデート4.0+コアアルゴリズムへ統合(Penguin4.0: スパムフィルター系)
      4. 2017年1月:インタースティシャル・アップデート2.0(Interstitial: ランキング系)
      5. 2017年2月:日本語検索アップデート(ランキング系)
      6. 2017年3月:フレッド・アップデート(Fred: スパムフィルター系?)
      7. 2017年4月:アウル・アップデート
      8. 2017年9月:コアアルゴリズム・アップデート(YMYL系)
      9. 2017年12月:健康アップデート(YMYL系)
      10. 2018年3~4月:コアアルゴリズム・アップデート
      11. 2018年3月:モバイルファーストインデックス(MFI: インデックス系)
      12. 2018年7月:スピード・アップデート(Speed Update: ランキング系)
      13. 2018年8月:コアアルゴリズム・アップデート(★最新)
    3. Google帝国Ⅱ期のSEO対策
    4. Google帝国Ⅱ期の他の検索エンジンの動向
  6. 最後に

エンジン黎明期~乱立期(Google登場前)~2000年ごろ

1990年代。

インターネットの一般家庭への普及、インターネットの商用利用が進むに連れて「インターネット上にある情報を効率よく探したい」というニーズが高まって行きます。

それと並行して、この時期に様々な検索エンジン・サービスが登場しました。

※本稿では、Googleの検索サービス開始をもって「ディレクトリ型 vs ロボット型」期への移行としています。

検索エンジン黎明期~乱立期の概略

検索エンジンの歴史を紐解くと、世界初の検索エンジンは 1990年 に登場した「Archie」だと言われています。

(この「Archie」はクライアント・サーバー型のシステムだったようですので、現在の検索エンジンのイメージとはちょっと違いますね)
参考archie – Wikipedia

そこからわずか数年の間に、様々な検索エンジンが登場します。

 

この時期には昔懐かしの、そして一部は今でも名前を聞く検索エンジンの多くが登場しています。

例えば、

  • Lycos(1994年)
  • Yahoo!(1995年)
  • Altavista(1995年)
  • LookSmart(1995年)
  • Inktomi(1996年)

など、その後の検索エンジンの歴史を彩る会社が設立されていきました。

ちなみに、Yahoo!JAPAN が設立されたのは 1996年1月(ソフトバンクと米ヤフーの合弁)で、同年4月1日には国内初のポータルサイトとしてサービスを開始し、国内では独走態勢に入っていきます。

 

なお、この当時の検索エンジンといえばディレクトリ型検索エンジンが主流でした。

ディレクトリ型検索エンジンとは、人間の手で様々なサイトを閲覧し厳選したサイトのみを登録・分類することで構築したウェブディレクトリ内を検索対象とするシステムのこと。

その後、

  • 1996年:Yahoo!が「Alta Vista」をロボット型検索エンジンに採用(ディレクトリ型との併用)
  • 1998年:Yahoo!が「Inktomi」をロボット型検索エンジンに採用(ディレクトリ型との併用)
  • 1998年:Yahoo!JAPANが「goo」を採用(ディレクトリ型との併用)
  • 1998年:Microsoftが「MSN サーチ」を開始。Inktomiをロボット型検索エンジンに採用。
  • 2000年6月:GoogleがYahoo!のロボット型検索エンジンに採用される(ディレクトリ型との併用)
  • 2000年9月:Google検索サービス開始

など、ロボット型検索エンジンの出現、ディレクトリ型検索エンジンとの併用を皮切りに、

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期
(Googleの台頭と3大検索エンジン時代)

へと移行していくことになります。

ロボット型検索エンジンとは、ディレクトリ型が人手なのに対し、「スパイダー」「クローラー」と言われるロボットが自動巡回して各サイトの情報を読み取り、サーバーに蓄積することで、膨大な数のサイトを検索対象とするシステムのこと。

検索エンジン黎明期~乱立期のGoogle

それではGoogleはいつ誕生したのでしょう。

1998年 Google設立

Googleが誕生したのは1998年。

公式これまでの歩みと現在 | Google

検索エンジン黎明期~乱立期に当りますが、他の検索エンジンに比べると後発組といえますね。

Googleが台頭できた理由

ではなぜ後発組のGoogleが台頭できたのでしょう。

主な理由は次の3点だと言われています。

  1. 検索エンジンの課題を解決した:
    それまでの検索エンジンの課題だった、検索の質を担保する画期的な仕組み(ページランク)を考案したから。
  2. 検索エンジンビジネス自体が抜け穴だった:
    検索エンジン最大手のYahoo!が検索エンジンに大きなビジネスチャンスがあることに気付いていなかったから。
  3. ユーザーの利便性に集中した:
    当時の検索エンジンがYahoo!を筆頭とする「ポータルサイト+検索エンジン」というデザインだったのに対し、Googleは検索窓のみというデザインで「検索」という目的に集中したから。

ページランク(PageRank)とは、外部リンクを人気投票に見立てて評価対象とし、外部サイトから引用(リンク)されるウェブページは良いページであるというアルゴリズムのこと。

参考ページランク – Wikipedia

特にGoogleは、当時としては画期的なほどの満足度が高い検索結果を返すことができたため、ユーザー数が急増したと言われています。

検索エンジン黎明期~乱立期のSEO対策

この時期は「検索の質」の面で勝っていた ディレクトリ型検索エンジン が主流だったため、「SEO = ディレクトリ型への登録」というイメージが強いのですが、この頃から既に、

  • ディレクトリ型検索エンジンに対するSEO
  • ロボット型検索エンジンに対するSEO

のどちらも存在していたようです。

ディレクトリ型検索エンジンに対するSEO(黎明期~乱立期)

では、ディレクトリ型検索エンジンに対するSEOはどのようなものだったのでしょう。

 

前述の通り、ディレクトリ型検索エンジンはカテゴリの絞り込み検索なので、SEO対策と言えば「同一カテゴリの中で自分のサイトを最も上位に表示させること」でした。

例えば当時、Yahoo!JAPANでは、タイトル順(半角記号、英数字、全角記号、50音の順)での表示だったため、タイトルの一番前に@を付けたWEBサイトが乱立したそうです。

ロボット型検索エンジンに対するSEO(黎明期~乱立期)

では、ロボット型検索エンジンに対するSEOはどのようなものだったのでしょう。

 

このころの ロボット型検索エンジン は、

  • ページ内のキーワード数
  • サイトのページ数
  • HTMLの最適化

などの単純な評価基準だけで表示順を決定していたため、

  • METAタグにキーワードを詰め込む
  • Alt属性にキーワードを詰め込む
  • 隠しテキストでキーワードを詰め込む
  • webページを機械的に大量生成する

といったSEO対策が横行していました。
(いわゆる「検索エンジンスパム」は既にこの頃から存在していたということですね)

 

もちろん検索エンジンも順次スパムに対応していきます。

例えば、

  • ページ内へのキーワード詰め込み → 上限が決める
  • METAタグへのキーワード詰め込み → 無効化

といった具合です。

その他の検索エンジンの動向(黎明期~乱立期)

なお、この時期の検索エンジンの動向は以下の通りです。

  • 1990年:世界初の検索エンジン「Archie」登場
  • 1995年:1995年3月1日 Yahoo! Inc.設立
  • 1995年:「Altavista」登場
  • 1995年:「LookSmart」登場
  • 1996年:「Inktomi」登場
  • 1996年:Yahoo!が「Alta Vista」をロボット型検索エンジンに採用
  • 1996年:日本で「Yahoo!JAPAN」設立、ディレクトリ型検索エンジン「Yahoo!カテゴリ」をスタート
  • 1998年:Microsoft「MSN サーチ」を開始(Inktomiの検索エンジンを利用)
  • 1998年:Yahoo!JAPANが「goo」を採用
  • 1998年:Yahoo!が「Inktomi」をロボット型検索エンジンに採用
  • 1999年:Yahoo!JAPAN、ロボット型検索エンジンのgooと提携しディレクトリ型と併用開始
  • 1999年:MSN サーチが短期間AltaVistaを採用した後、LooksmartとInktomiを併用
  • 2000年6月:GoogleがYahoo!のロボット型検索エンジンに採用される(ディレクトリ型との併用)
  • 2000年9月:Google検索サービス開始

ちなみに今でも名前を聞く、

  • Excite
  • infoseek
  • Ask.com
  • goo

などもこの時期に検索エンジンサービスとして登場しています。

 

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期(Googleの台頭と3大検索エンジン時代)~2005年ごろ

Googleの台頭によって、ディレクトリ型とロボット型の検索エンジンがせめぎ合っていたこの時期は「黎明期~乱立期」に登場した検索エンジンが次第に統廃合されていく時期でもありました。

※本稿では、Yahoo!が本格的に自社製のロボット型検索エンジンの開発に着手した時期をもって「ロボット型への移行期」への移り変わって行ったとしています。

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期の概略

2000年になり Google が独自の検索エンジンサービスを開始すると、世界的に検索エンジンの淘汰と再編が進んでいきます。

とはいえ、まだまだ ロボット型検索エンジン の質は悪く「質のディレクトリ型、量のロボット型」と言われてた時期でもあります。

 

ちなみに日本では、

  • Yahoo!
  • Google
  • MSNサーチ

が「3大検索エンジン」と呼ばれていた時代ですね。

 

検索エンジン界の巨人だった Yahoo! が Google の勢いに脅威を感じ、

  • 次々とロボット型検索エンジン大手を買収
  • 自社製のロボット型検索エンジンの開発に着手

することで、次第に検索エンジンはディレクトリ型からロボット型優勢の構図へと移行して行くことになります。

なお、2004年には既にGoogleが検索エンジンシェアでトップに躍り出ています。

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期のGoogleアップデート

Google の根幹技術は次の4つのシステムですが、この時期のアップデートは各システムの質を満遍なく上げるものとなっています。

  • クロール
  • インデックス
  • ランキング
  • スパムフィルター

2003年2月:ボストン・アップデート(Boston: インデックス系)

ボストンアップデートは、Googleのアップデートの中で初めて名前がついたアップデートです。
(アップデートの内容は「インデックスデータ全体の更新」だったようですね)

2003年4月:カサンドラ・アップデート(Cassandra: スパムフィルター系)

カサンドラアップデートは、リンクへの取り締まりを強化したアップデートで、

  • 隠しリンク
  • 低品質なリンクを大量にもらっているページ

にペナルティを与えました。
(カサンドラアップデートが、リンクスパム取り締まりの始まりということですね)

2003年5月:ドミニク・アップデート(Dominic: スパムフィルター系)

ドミニクアップデートは、カサンドラアップデートと同様、リンクスパムへの取り締まりを強化したアップデートです。

2003年6月:エスメラルダ・アップデート(Esmeralda: インデックス/ランキング系)

エスメラルダアップデートは、データ更新頻度を増やすアップデートで、従来の月一回だった更新が毎日行われるようになりました。

2003年7月:フリッツ・アップデート(Fritz: インデックス/ランキング系)

フリッツアップデートは、エスメラルダアップデートと同様、データ更新頻度を上げるアップデートです。

このアップデートにより、データ更新時期に生じていた激しい検索順位の変動(「グーグル・ダンス」と呼ばれる)は無くなり、毎日のように順位変動が起こるようになりました(「エバーフラックス」と呼ばれる)。

2003年11月:フロリダ・アップデート(Florida: スパムフィルター系)

フロリダアップデートは、ページに関連性が無い単語を大量に詰め込むサイトを取り締まるアップデートです。

2004年1月:オースティン・アップデート(Austin: スパムフィルター/ランキング系)

オースティンアップデートは、フロリダアップデートと同様、隠しテキストを取り締まるアップデートです。

オースティンアップデートでは同時に「Hilltop」アルゴリズムが追加されたと言われています。

Hilltopアルゴリズムとは、サイトの専門性を理解し、検索結果に権威性の高いサイトを選択するアルゴリズム。

また同時に、当時横行していたリンクファーム、自演リンクを排除する試みも実施されました。
様々なシグナル(IPアドレスや地域、リンクグラフの近接度など)を分析して「自演や利害関係者からのリンク」の評価を下げるように工夫されたようです。

2004年2月:ブランデー・アップデート(Brandy: スパムフィルター/ランキング系)

ブランデーアップデートは、大きく3つの重要な変更が実施されたと言われています。

  1. 潜在意味解析 技術の導入(LSI:Latent Semantic Indexing):
    潜在的意味インデキシングの導入により、Googleは検索クエリの類義語や略語などを同義語として認識できるようになった。
  2. アンカーテキストの妥当性を評価:
    リンク先の内容と、アンカーテキストの内容がズレていないかがチェックされるようになった。
  3. リンクの関連性評価(link neighborhoods):
    これにより、リンク元がリンク先と関係性があると認識されるようになった。
    (リンク先が良質なサイトならリンク元も良質と判断され、逆にリンク先がスパムサイトやペナルティを受けているサイトの場合は、リンク元も悪い評価を受ける可能性もある)

2004年8月:Googleの株式公開(IPO)

2004年8月19日には、Googleの株式公開(IPO)が行われました。

当時けっこう話題になりましたが、この時の公募株価は85ドルで初値は100ドル。

もしこの時にGoogleの株を買っていたら。。。

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期のSEO対策

Googleが頭角を表わすに連れ、これまでのディレクトリ型中心のSEOから大きな変化が現れます。

 

Googleがページランク(被リンクによる評価)という新たな評価基準を採用したため、「SEO=いかに被リンク数を増やすか」という流れが生まれました。

特に Yahoo!ディレクトリ や DMOZ といった著名なディレクトリからの被リンクは評価が高かったため、これらのディレクトリ型検索エンジンへの登録がSEO対策の中心でした。

DMOZは、ボランティア方式で運営されるウェブディレクトリ(Open Directory Project)で、当時世界最大だった。
名前の由来は「Directory Mozilla」の略。
参考DMOZ – Wikipedia

当時は「質より量」の被リンクスパムも横行していた時代ですね。

これ以降、Googleとスパムとの長い戦いが続くことになります。

 

以下は代表的な被リンクスパムです。
※もちろん、どれも現在では通用しません。

コメントスパム

ブログやWebサイトなどのコメント欄に自サイトへのリンクを大量に投稿する手法。
人海戦術や機械投稿などで被リンクを増やせたため、当時は非常に流行りました。
(コメントスパムは今でも存在していますね)

相互リンクスパム

当時は自サイトとは無関係なサイトでも効果があったため、よく見られる手法でした。

また、Yomi-searchなど中小ディレクトリ検索エンジン(野良検索エンジンとも)と呼ばれるCGIも多く登場しましたが、主な目的はこの相互リンクでした(リンクファーム)。

NoScriptスパム

NoScriptとは、Javeスクリプト未対応ブラウザのための代替表示を目的としたタグですが、一般的なウェブブラウザはJavaスクリプトに対応しているため、NoScriptで書かれた箇所はディスプレイ上に表示されません。

NoScriptスパムは、この表示されない領域にキーワードや隠しリンクなどを詰め込む手法です。

アクセスカウンターや、アクセス解析ツールといった「便利ツール」と称してCGIをばら撒いて、ツールを設置したサイトから被リンクを獲得するというのも、かなり横行していました。

ワードサラダ

ワードサラダ(Word salad)は、文法は正しいけど意味は支離滅裂な文章のこと。

文法的に正しいことによって、スパムフィルタを潜り抜けることが目的で機械的に文章を生成し、これを被リンク専用サイトのテキストに適応することで、スパムフィルタ的に問題無いサイトを装う手法です。

「ディレクトリ型 vs ロボット型」期の他の検索エンジンの動向

この時期の検索エンジンの動向は以下の通りです。

  • 2002年12月:Yahoo! が検索エンジン大手のInktomiを買収
  • 2003年7月:Yahoo!がAltaVisatとFAST(AlltheWeb)を買収
  • 2004年2月よりYahoo! Search Technology(YST) によって運営される
    (買収した各検索エンジンを統合して作成したと言われている)
  • 2004年5月:Yahoo! JapanでYST導入
  • 2005年:MSNサーチに独自エンジンを搭載(βリリースは2004年)

ちなみに、アメリカでは2003年初頭にGoogleが検索エンジンのシェアで Yahoo! を抜いています。

ロボット型への移行期(Google覇権への道のり)~2010年末ごろ

この時期になると、Webサイトの増加が加速していき、人の手に頼るディレクトリ型ではサイトの登録が追い付かなくなっていきます。

これに対して情報が豊富なロボット型検索エンジンが優勢となっていった背景を受けて、検索の質で勝っていた Google が急速に勢力を拡大し覇権を握って行くことになります。

※本稿では、Yahoo!が自社製のロボット型検索エンジンの開発を断念手した時期をもって「Google帝国Ⅰ期(コンテンツ品質と検索品質の時代)」へと移り変わって行ったとしています。

ロボット型への移行期の概略

この頃になると、様々なCMSが生み出されるにつれて、Webサイトが生み出されるスピードが加速し、人間の手によるディレクトリ登録では追いつかなくなっていきます。

 

それと前後して、

  • 2004年2月に Yahoo! が独自のロボット型検索エンジンアルゴリズム(YST)を導入
  • 2006年には MSNサーチ が検索エンジンアルゴリズムを変更し、Windows Live Search に名称を変更

など、検索エンジンは一気にロボット型へと移行していきます。

 

その後も検索エンジン各社はGoogleの勢いを止めることが出来ず、2010年7月にはYahoo!が YST の開発を終了。

Googleが検索エンジンの覇権を握ることになりました。

ロボット型への移行期のGoogleアップデート

この時期になるとGoogleは、クロール、インデックス、ランキング、スパムフィルターの4つの根幹システムのアップデートに加え、様々な機能をリリースしていきます。

2005年1月:ノーフォロー・アップデート(Nofollow: スパムフィルター/ランキング系)

ノーフォローアップデートでは、リンクにリンク先と自サイトの関係を認識されないように指定する「nofollow」を設定できるようになりました。

ブランデーアップデートのフォローアップの様なアップデートですね。

2005年2:アレグラ・アップデート(Allegra: スパムフィルター/ランキング系)

アレグラアップデートの詳細は明らかになっていませんが、以下の対応だと予想されています。

  • 重複コンテンツの判定
  • 疑わしいリンク
  • 潜在意味解析 (LSI:Latent Semantic Indexing)の強化

2005年5:バーボン・アップデート(Bourbon: スパムフィルター/ランキング系)

バーボンアップデートは、重複コンテンツに対する認識率の改善と、リンクの関連性の評価などが変更されたと言われています。

2005年6月:パーソナライズド検索 の導入

ユーザーの検索履歴を把握し、ユーザーごとに最適な検索結果を表示するというアップデートです。

なお、2009年末ごろには、ほぼパーソナライド検索に移行しています。

2005年6月:XML Sitemaps をサポート開始

Googleは、この時期に「XML形式のサイトマップ」のサポートを開始しています。

これは今でも続いてますね。

2005年9~10月:ジャガー・アップデート(Jagger: スパムフィルター系)

ジャガーアップデートでは、幅広いリンクスパムへの対策が行われました(低品質なリンク、相互リンク、リンクファーム、ペイドリンクなど)。

2005年10月:Googleローカル の導入

Googleローカルは地域ごとの情報を検索できるサービスです。

その後、10月6日には「Googleローカル」と「Googleマップ」は統合されました。

ここから「ローカルSEO」という概念がスタートしたという事ですね。

2005年11月:Googleアナリティクスのリリース

2005年11月には、今でもお馴染みのアクセス解析「Googleアナリティクス」がリリースされています。

2005年12月:ビッグダディ(Big Daddy: 特殊)

ビッグダディは、検索基盤の刷新と新機能開発・実装に向けて、ユーザーからのフィードバックを受け付けるインフラとして公開されました。

その後、「nofollow」や「canonical」タグ、新しいリダイレクト処理、重複コンテンツ判定、リンクの信頼性評価、ユニバーサル検索など様々なアルゴリズムのアップデートが投入されることとなりました。

なお、この時に公開されたフィードバックフォームとURL削除ツールは、現在の「Google Search Console」の先駆けと言われています。

2006年8月:Googleウェブマスターツールのリリース

2006年8月には「Google Search Console」の前身である「ウェブマスターツール(WMT)」がリリースされています。

参考Official Google Blog: We love you, webmasters

2006年11月:サプリメンタル・アップデート(インデックス系)

このアップデートは、インデックスの補助的な更新だったと言われています。
(なので「Supplemental(=補助の)」という呼称なんですね)

2007年5月:ユニバーサル検索 の導入

Googleの検索結果にサイトURL以外の情報を表示する機能が追加されました。

現在では動画、画像、ニュース、ショッピング、地図、地域情報など、様々な情報が表示されていますよね。

2007年6月:バフィー・アップデート(Buffy: 詳細不明)

バフィーアップデートの詳細不明ですが、ちょっとしたアルゴリズムの変更がいくつか行われたようです。

2007年6月:QDFアルゴリズムの存在が明らかになる。

Googleには「QDF(Query deserves freshness)」と呼ばれるアルゴリズムが存在します。

名前の通り、注目を浴びている話題に関しては新しいウェブページを上位に表示するというアルゴリズムです。

その存在は以前から噂されていましたが、Googleのエンジニアが存在を認めました。

参考Google Keeps Tweaking Its Search Engine – The New York Times

※後にMatt Cutts氏も QDFの存在を認めています。

参考Google QDFアルゴリズムは間違いなく存在する | 海外SEO情報ブログ

2008年3~4月:デューイ・アップデート(Dewey:不明)

3月末~4月上旬にかけて大規模な順位変動があり、Googleも調査に乗り出したようですが、結局詳細は不明でした。

なお、デューイという名前は、当時Google社員だった Matt Cutts氏が、変動の調査をするに当たって検索ユーザーにフィードバックを求めた際に「『dewey』という言葉を使おう。」と言ったことに由来します。

2008年:8月:Googleサジェスト の導入

Googleサジェストは、検索窓にキーワードを入力した際に一緒に検索されやすいキーワードを自動で表示する機能ですね。

2009年2月:ヴィンス・アップデート(Vince: ランキング系)

ヴィンスアップデートは変動が見られた当初、ブランド力の強いサイトを上位表示する変更ではないかと言われていました。

当時Google社員だった Matt Cutts氏によると、アップデート呼べるほどの変更ではなく、

  • 信頼性(Trust)
  • 評判(Reputation)
  • 権威性(Authority)
  • ページランク(PageRank)

を考慮したマイナーチェンジだということです。

2009年2月:カノニカルタグ・アップデート

このアップデートによって、内容が似たようなページも指定した1つのページに統合できるようになりました。
(意図しない重複ページへの対策が可能に)

2009年12月:リアルタイム検索 の導入

リアルタイム検索は、Twitter、FacebookなどのSNSやニュースなど即時性が必要な情報検索できる機能でしたが2011年ごろに姿を消しています。
(ニュースなど一部の機能は、検索結果に統合されていますね)

2010年4月:Googleプレイス の導入

Googleプレイスが導入されると、Googleの検索結果や Googleマップ に自社の情報をマーク付きで表示できるようになりました。

なお、2014年6月には Googleマイビジネス へと移行しています。

公式Google マイビジネス

2010年4~5月:メーデー・アップデート(May Day: ランキング系)

メーデーアップデートは、ロングテール・キーワードに影響を与えるアップデートで、ページの質(クオリティ)の再評価が行われたようです。

その結果、質の高いページがロングテールキーワードで上位表示されるようになりました。

※ただし、コンテンツの質がどう判断されてるのかは明確になっていません。

2010年6月:カフェイン・アップデート(Caffeine: クロール/インデックス系)

カフェインアップデートは、Googleのクロール・インデックスシステムを強化したアップデートです。

これによって新しい記事が素早くインデックスされるようになりました。

参考Official Google Webmaster Central Blog: Our new search index: Caffeine

2010年7月:Yahoo!JAPANがGoogleと提携

2009年に米Yahoo!がYST(yahoo search technology)の開発を中止、独自路線を諦めて Microsoft の検索エンジン「Bing」へと順次移行する意向を示します。

これを受けてYahoo!JAPANの動向が注目されましたが、最終的にGoogleと提携することとなりました。

これにより検索エンジン市場における、

  • Yahoo!
  • Microsoft
  • Google

の三つ巴の争いはGoogleの圧倒的勝利で終わりました。

ロボット型への移行期のSEO対策

この頃になるとSEOは「ロボット型検索エンジン対策」というイメージに移り変わっていきます。

海外ではGoogleが圧倒的にシェアを握っていましたが、日本ではYahoo!JAPANのシェアが大きく、

  • Google向けのSEO対策:主に外部SEO(被リンクの獲得)
  • Yahoo!(YST)向けのSEO対策:主に内部SEO(メタタグ、キーワード出現率など)
  • (余力があれば)Microsoftの検索エンジン向けのSEO

と、それぞれに向けたSEO対策を取る必要がありました。
(しかも、上手く両立できない要素もあったりしました)

相互リンクが盛んになったり、リンクプログラムなどが流行ったのも、この時期ですね。

ロボット型への移行期の他の検索エンジンの動向

なお、この時期の検索エンジンの動向は以下の通りです。

  • 2006年9月:Microsoft「MSNサーチ」から「Windows Live サーチ」へ
  • 2007年6月:Yahoo!JAPANがビジネスエクスプレスをスタート(ディレクトリへの優先登録審査をする優良サービス)
  • 2009年5月:Microsoft、新検索サービスの「Bing」を開始。
  • 2009年7月 Yahoo!がYSTの開発を断念、Microsoft(Bing)と提携と終了。
    (Yahoo!JAPANはGoogleと提携)

 

Google帝国Ⅰ期(コンテンツ品質と検索品質の時代へ)~2015年ごろ

Googleが検索エンジンの覇権を握って以降、Googleはコンテンツ品質と検索品質を向上すべく、矢継ぎ早に様々なアップデートを実施しています。

※本稿では、RankBrainのリリースによりをもって「Google帝国Ⅱ期(AI検索エンジンの時代)」へと移行したとしています。

Google帝国Ⅰ期の概略

Yahoo!の独自エンジン開発からの撤退(Yahoo!JAPANはGoogleの検索技術の採用)を受けて、情勢は「Google1強」となりました。

 

その後Googleは、「コンテンツ品質」「検索品質」の向上を念頭に様々なアップデートを実施し、一気にスパム撲滅に動きます。

特に有名な、

  • パンダ・アップデート
  • ペンギン・アップデート

が投入され始めたのもこの時期ですね。
(途中、著者情報の表示を導入し、わずか3年ほどで廃止したりと迷走する部分があるのはご愛敬でしょうか)

その後、RankBrain のリリースにより、検索エンジンは「セマンティック検索」と「AI検索エンジン」の時代へと突入していきます。

Google帝国Ⅰ期の Googleアップデート

この時期のアップデートで注目なのは何といっても、

  • パンダ・アップデート
  • ペンギン・アップデート

そして、

  • RankBrain

ですね。

特に、RankBrainはその後にリリースされる音声検索への布石でもあり、「クエリの意味的な理解」が急速に進むなど、「検索の質」に大きな影響を与える重要なアップデートになっています。

2010年8月:ブランドアップ・デート(特殊)

ブランドアップデートは、いわゆる「アルゴリズムの更新」ではありません。

検索結果に同じドメインを複数表示するように変更しました。
(それ以前は、1~2件に制限されていた)

2010年9月:インスタント検索 の導入

インスタント検索はサジェスト機能の拡張ですね。

検索ボックスに数文字を入力した段階で自動的に検索候補を表示出来る様になりました。

2010年11月:インスタントプレビュー の導入

インスタントプレビューは、検索結果画面の虫眼鏡にマウスカーソルを合わせるとクリック先のページをプレビューすることができる、という機能でした。

※2013年4月に廃止されています。

2010年12月:ネガティブレビュー(ランキング系)

評判の悪いサイトが上位に表示されないようにする更新が行われました。

なお、最終的にどのような仕組みをアルゴリズムに採用したかは不明です。

参考Official Google Blog: Being bad to your customers is bad for business

2011年1月:スクレイパー・アップデート(Scrapers: スパムフィルター系)

スクレイパーアップデートは、コピーコンテンツを対象としたアップデートで、パンダアップデートの前振りだと言われています。

2011年2月:パンダ・アップデート(Panda/Farmer: スパムフィルター系)

パンダアップデートは、内容の薄いコンテンツ、コンテンツ・ファーム、コピー・コンテンツ、ワードサラダ、広告比率の高いコンテンツなど、多数の品質問題に対応するためのアップデートです。

※日本に導入されたのは2012年7月で、この時点での影響はありませんでした。

2011年4月:パンダアップデート2.0(Panda2.0:スパムフィルター系)

2011年2月に導入されたパンダアップデートが2011年4月には全ての英語圏に導入されました。

その後、パンダ2.x系として調整が続きます。

  • 2011年5月:パンダアップデート2.1
  • 2011年6月:パンダアップデート2.2
  • 2011年7月:パンダアップデート2.3
  • 2011年8月:パンダアップデート2.4
  • 2011年9月:パンダアップデート2.5

2011年6月:著者情報の表示 の導入

Googleは記事の著者とコンテンツを関連付ける「rel=”author”」タグを導入しました。
(その後、サイトの所有者を関連付ける「rel=”publisher”」タグも導入)

その後、以下の経過を辿り現在では廃止されています。

  • 2012年2月:日本に導入
  • 2014年6月:著者情報の写真表示廃止
  • 2014年8月:著者情報プログラム完全廃止

2011年8月:サイトリンクの拡張(Expanded Sitelinks)

Googleは、サイトリンクの表示方法を改良し、現在のようにサイト名の下部に2列のリンクを表示するようにしました。

サイトリンクの拡張(Expanded Sitelinks)

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: リニューアルされたサイトリンクのご紹介

2011年9月:新たなページネーション要素 の導入(Pagination Elements)

Googleは、ページネーションによる重複コンテンツの問題を解決するために「rel=“next”」タグと「rel=“prev”」タグを導入しました。

ページネーションとは、内容の多いページを複数のWebページに分割し、各ページへのリンクを並べてアクセスしやすくするために設置するもの。

2011年10月:クエリ暗号化(Query Encryption)

この時期にGoogle検索が通信方式をSSL通信に変更しました。

検索ユーザーとの通信の機密性・安全性を確保するための措置ですが、SSL通信ではリファラーが送信されないため、アクセス解析ツールで検索キーワードの取得ができなくなるといった副作用もありました。

※Google Search Console(当時はGoogleウェブマスターツール)の検索クエリ関連のレポート(現:検索アナリティクス)では、検索キーワードのデータを取得できます。

2011年11月:パンダ・アップデート3.1(Panda3.1:スパムフィルター系)

パンダアップデート2.5の後「Panda Flux」と呼ばれる、頻繁な更新と比較的軽度な変動の時期に入っていましたが、この時期にパンダアップデート3.1と呼ばれる更新が行われています。

※公式発表のパンダアップデート3.0は存在しないと言われています。

その後、パンダアップデート3.xとして2012年を通じて更新し続けられました。

  • 2012年1月:パンダアップデート3.2
  • 2012年2月:パンダアップデート3.3
  • 2012年3月:パンダアップデート3.4
  • 2012年4月:パンダアップデート3.5
  • 2012年4月:パンダアップデート3.6
  • 2012年6月:パンダアップデート3.7
  • 2012年6月:パンダアップデート3.8
  • 2012年7月:パンダアップデート3.9
  • 2012年8月:パンダアップデート3.9.1
  • 2012年9月:パンダアップデート3.9.2

2011年12月:フレッシュネス・アップデート(Freshness: ランキング系)

情報の鮮度が高いコンテンツを評価するというアップデートです。

コンテンツの情報が古いまま放置せずに、きちんと最新の情報に更新(リライト)しなさいという事ですね。

同様のアルゴリズムに「QDF」がありますが「QDF」がホットな話題について新しい情報を上位表示するのに対し、フレッシュネス・アップデートは情報の鮮度そのものを評価しています。

2012年1月:SPYW (Search Plus Your World)  の導入

SPYWはGoogle+と連動したGoogleのパーソナライズ検索の強化で、一時話題となりましたが、Google+自体がユーザー数を伸ばせず話題に上ることもなくなっていきました。

Google+は2019年8月に終了予定との発表がありました。

2012年1月:トップヘビー・アップデート(ランキング系)

※トップヘビーアップデートは通称でGoogleが名付けた名称ではありません。

ページレイアウトアルゴリズムとも呼ばれ、「Above The Fold」や「ファーストビュー」と呼ばれる「画面に最初に表示される領域」に過剰な広告を掲載するサイトの評価を下げました。

2012年2月:ヴェニス・アップデート(Venice: ランキング系)

ヴェニスアップデートは、ユーザーの位置情報を検索結果に反映するアップデートです。

地域性が求められるキーワードについては、検索キーワードに地域を入力しなくても、検索ユーザーがいる場所に応じて検索結果が調整されるアルゴリズムです。

2012年4月:ペンギン・アップデート(Penguin: スパムフィルター系)

ペンギンアップデートでは、キーワードの詰め込みを含む多くのスパム要因への対応を実施しましたが、特にリンクへの取り締まりが厳しくなりました。

パンダアップデートと同様、ペンギンアップデートも、何度もアップデートが実施されています。

2012年5月:ナレッジグラフ の導入(KNOWLEDGE GRAPH)

Googleの言う「ナレッジグラフ」とは、検索結果の上部や右側(PCの場合)に表示される情報カードの事です。

別のサイトに移動しなくても簡単に関連する情報を得ることができるようにするという検索品質に関するする更新ですね。

以降、徐々にナレッジグラフは拡張されて今に至ります。

2012年7月:パンダ・アップデート、日本に導入

この時期、ついにパンダ・アップデートが日本に上陸し、日本でも猛威を振いました。

パンダアップデートは前述の通り、コンテンツの品質が低いサイトの評価を下げ、相対的に高品質なサイトの検索順位が上位に来るようにしたアップデートです。

2012年8月:パイレーツ・アップデート(Pirete: ランキング系)

パイレーツアップデートは、コピーコンテンツの報告により削除されたケースが多いサイトの評価を下げるアップデートです(別名:DCMAペナルティ)。

DMCAは「デジタルミレニアム著作権法」のこと。
デジタルコンテンツやインターネットでの配信を想定して2000年に成立した著作権法です。

参考Google Public Policy Blog: Continued progress on fighting piracy

なお、Googleへの「著作権侵害による削除依頼」は下記のページから行えます。

公式著作権侵害による削除

2012年9~11月:イグザクトマッチドメイン・アップデート(EMD: ランキング系)

EMDアップデートは、完全一致ドメイン(EMD)のクオリティを考慮するアップデートです。

ドメインに検索キーワードが含まれている場合、コンテンツはキーワードに関係するものなのかを判定するようになりました。

2013年3月:検索品質ガイドラインに「YMYL」記載

2013年3月29日改訂版の「Google検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)」に、初めて「YMYL(Your Money or Your Life)」が記載されました。

YMYLについては、次の記事で詳しく解説しています。
参考YMYL(Your Money or Your Life)とは?

2013年5月:ドメインダイバーシティ・アップデート(ランキング系)

ドメインダイバーシティアップデートは、検索結果が特定ドメインのコンテンツに偏らないようにしたアップデートです。

ダイバーシティ=多様性。そのままですね。

2013年5月:ペンギン・アップデート2.0(Penguin2.0: スパムフィルター系)

Matt Cutts氏がペンギンアップデートの更新、および大きな変動となることを予告しましたが、実際には思ったほどの影響はありませんでした。

ペンギンアップデート2.0もパンダアップデートと同様に以後、何度も調整が繰り返されることになります。

2013年6月:ペイデイローン・アップデート(Payday Loan: スパムフィルター系)

ペイデイローンアップデートは、スパムが横行していたペイデイローンやアダルト系に的を絞って、スパム対策を講じたアップデートです。

ペイデイローン(英: payday loan)とは、アメリカの消費者金融が給料を担保に提供する、短期・小口のローンサービスのこと。
参考ペイデイローン – Wikipedia

2013年8月:ハミングバード・アップデート(Hummingbird: ランキング系)

ハミングバードアップデートは、会話形式での検索に対してユーザーの意図を理解して検索結果を表示するアップデートです。

これにより、会話形式のように複雑で多様な検索に対して、キーワードの背景や文脈を理解してより的確な検索結果を提示する事ができるようになりました。

2014年2月:ページレイアウトアルゴリズム・アップデート(ランキング系)

2012年1月にも実施された、通称「トップヘビー・アップデート(ファーストビューに広告が過多な場合のペナルティ)」の更新が実施されました。

2014年3月:検索品質ガイドラインに「E-A-T」記載

2014年3月31日改訂版の「Google検索品質評価ガイドライン(Google General Guidelines)」に、初めて「E-A-T」が記載されました。

「E-A-T」については、次の記事で詳しく解説しています。
参考Googleが重視する「E-A-T」とは何か。

2014年5月:パンダ・アップデート4.0(Panda 4.0: スパムフィルター系)

暫くの間、パンダアップデート更新の発表をやめていた中での異例の更新発表でした。

実際にかなりの数のサイトに影響が出たと言われ、多くのSEO業者が廃業に追い込まれたと言われています。

その後、パンダ4.x系として調整が続きます。

  • 2014年9月:パンダアップデート4.1
  • 2015年7月:パンダアップデート4.2

2014年5月:ペイデイローン・アップデート2.0(Payday Loan2.0: スパムフィルター系)

パンダアップデート4.0の発表直後に、ペイデイローン・アップデート(スパムが多いクエリに対処するアルゴリズム)の更新も実施していたとの発表がありました。

2014年7月:ピジョン・アップデート(Pigeon)

ピジョンアップデートは、ローカル検索のアルゴリズムをウェブ検索へと統合したアップデートです。(名前はGoogle公式のものではありません)

2014年8月:HTTPS/SSLアップデート(ランキング系)

この時期にサイトのHttps化(常時SSL化)を推奨するアップデートが実施されました。

公式にサイトの常時SSL化がランキングシグナルに使われていることが明らかになりました(影響は軽微)。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: HTTPS をランキング シグナルに使用します

2014年10月:ペンギン・アップデート3.0(Penguin3.0: スパムフィルター系)

この時期にペンギンアップデートの更新が行われましたが、影響は小さく、アルゴリズム更新ではなくデータのリフレッシュではないかと噂されました。

2015年2月:ヴェニス・アップデートの日本への導入

この時期にヴェニス・アップデートが日本にも導入されました。
(ヴェニスは、ユーザーの位置情報を検索結果に反映するアップデートでしたね)

2015年4月:ドアウェイ・アップデート(Doorway: スパムフィルター系)

ドアウェイアップデートは、誘導ページを設けるサイトを対象として行われたアップデートです。

ドアウェイ・アップデートについては、次の記事で詳しく解説しています。
参考Googleのドアウェイ(誘導)ページ・アップデートって結局のところどうなのよ? | ブログのちから

参考誘導ページ – Search Console ヘルプ

2015年4月:モバイルフレンドリー・アップデート(Mobile friendly: ランキング系)

モバイルフレンドリー・アップデートは、モバイルからの検索では、モバイルフレンドリーなページの掲載順位を引き上げるというアップデートです。

 

近年、スマートフォンの普及に伴いモバイルのアクセスが大幅に増えたことから実施されたアップデートの1つですね。

  • タップやズームなどをしなくてもテキストが読みやすい。
  • タップターゲットの間隔が適切。
  • 再生できないコンテンツが含まれていない。
  • 横方向へのスクロールが発生しない。

などが評価基準となっています。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル フレンドリー アップデートを開始します

2015年5月:クオリティ・アップデート(Quality Update: ランキング系)

クオリティアップデートは、「コンテンツの品質」の評価アルゴリズム全体のアップデートです。
(詳細は不明ですが、同じ「コンテンツ品質系」のパンダ・アップデートと類似した動きでした)

2015年半ば?:RankBrain の導入

RankBrainは、Googleの人工知能(AI)で、検索クエリを処理するために機械学習(自己学習)を続けているシステムです。

2015年10月のBloombergによるインタビューで、インタビューの数ヵ月前にはRankBrainが既に導入されていたことが明らかになりました。

この時、RankBrainが未知のクエリを処理するのに使われていると説明され、同時に「3番目に重要なランキングシグナル」との発言があり非常に話題になりました。

また、後日別の Google 社員が「1番目と2番目はコンテンツとリンクである」という発言もありました。
(※なお更に後日、John Mueller氏によって「“重要度トップ3”という順番付けはない」と否定されています)

参考Googleのアルゴリズム重要度には“トップ3”など存在しない。ランキング要因に意識を向けるのは短期的SEO | 海外SEO情報ブログ

Google帝国Ⅰ期のSEO対策

検索エンジンと言えばロボット型。SEOと言えば被リンクの獲得。

そんな風潮から様々な被リンク系のスパムが蔓延する中でGoogleが、

  • パンダ・アップデート
  • ペンギン・アップデート

を相次ぎ導入したことにより、被リンク系のスパムは一気に下火になっていきます。

それと比例するようにテクニック重視のSEOからコンテンツ重視の流れへと移行していきました。

この時期「SEOは死んだ!」などと騒ぎたてられました。
ただ、SEOは「Search Engine Optimization(検索エンジン最適化)」の略なので、検索エンジンの評価基準に沿うようにサイト運営していくという意味では、検索エンジンが存在する限りSEOが死ぬことはありませんよね。
(現に今も続いていますよね)

なお、コンテンツ重視のSEOでは、

  • キーワード選定
  • 検索意図の理解
  • キーワードの配置
  • 内部リンク

といった、いわゆる「内部SEO」が重視される傾向にあります。
(コンテンツ制作コストは増大傾向する一方ですが)

Google帝国Ⅰ期の他の検索エンジンの動向

Googleの勝利で大勢が決して以降は、他の検索エンジンの動向として言及するほどの事はほとんどありませんでした。

むしろこの時期になると、SNSがユーザー数を増やして行くに連れ「検索エンジンかSNSか」がホットな話題として挙がってくるようになりました。

 

なお、日本におけるSNSの主な動向は以下の通りです。

  • 2004年:GREEがサービス開始
  • 2004年:mixiがサービス開始
  • 2008年:Twitterが日本に上陸
  • 2010年:Facebook日本に上陸
  • 2010年末:Instagramが日本に上陸
  • 2011年:Google+を発表。
  • 2012年初頭:mixiがアクティブユーザー数でピークを迎えるも、その後は減少

Google帝国Ⅱ期(AI検索エンジンの時代)~現在

この時期になると、

  • セマンティック検索(検索の背景や文脈などの情報を含めた「意味」を理解して結果を返す)
  • AI検索エンジン

が話題に登るようになっていきます。

また、SEOではGoogleのコアアルゴリズムのアップデートが主なトピックスとなっていきます。

なお、その影で検索エンジンの一時代を支えた様々なサービスが幕を閉じていったのも記憶に新しいところですね。

※以降、現在に続きます。

Google帝国Ⅱ期の概略

RankBrain のリリース以降、パンダ、ペンギンといった著名なアルゴリズムがコアアルゴリズムへと組込まれ、自動アップデートが増えることになりました。

また、その時々で起こっている個別のトピックス(フェイクニュース、Welq問題)に向けた対応が取られるようになったのも、この時期の特徴の1つですね。

また、健康アップデート以降は「YMYL」「E-A-T」といったトピックスが注目を集めるようになっています。

Google帝国Ⅱ期のGoogleアップデート

この頃になると、パンダ、ペンギンといったSEO界隈を賑わせたアルゴリズムは順次、コア・アルゴリズムへと統合されて行きました。

反面、アルゴリズムのアップデートが自動化されたことで、原因がはっきりしない大変動が増えていますね。

また、この時期のトピックスとして、日本を対象にしたアップデートが2回実施されているのもポイントです(特定地域を対象とするアップデートは異例のことです)。

2015年11月:インタースティシャル・アップデート1.0(Interstitial: ランキング系)

インタースティシャルアップデートは、「アクセス時に、ページ全体を覆う広告が表示されるページの評価を下げる」アップデートで、モバイルフレンドリー化の一環です。

2015年11月時点で実施されたのは、当時主流となっていた「アプリのインストールを促す広告」を対象としたものです。

2016年1月:パンダアップデートがコアアルゴリズムへ統合

2016年1月12日にパンダアップデートが、コアアルゴリズムに統合されたというニュースが話題になりました。

もちろん、コアアルゴリズムに統合されたからといってロジックが変わる訳ではありませんが。

2016年9月:ペンギン・アップデート4.0+コアアルゴリズムへ統合(Penguin4.0: スパムフィルター系)

ペンギンアップデート4.0は、最後の更新からは2年近く経過して実施されました。

同時に、これをもってペンギンアップデートもコアアルゴリズムに統合され、リアルタイム更新となりました。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: Penguin が Google のコア アルゴリズムの一部になりました

2017年1月:インタースティシャル・アップデート2.0(Interstitial: ランキング系)

インタースティシャルアップデートは、「アクセス時に、ページ全体を覆う広告が表示されるページの評価を下げる」アップデートでしたね。

この時点で、コンテンツにアクセスしにくくなる全てのインタースティシャル広告が対象となりました。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ユーザーが簡単にコンテンツにアクセスできるようにするために

2017年2月:日本語検索アップデート(ランキング系)

この時期に日本語検索の品質向上に向けたアルゴリズムが導入されました。

これは、前年11月に起きた「WELQ問題」を受けての対応じゃないか!?と話題になりました。
(Googleは公式には「特定のサイトをターゲットにしたものではない」と否定)

WELQ問題とは、DeNAが運営するキュレーションサイト「WELQ」の低品質な記事が上位表示されていた事を発端として、著作権問題(写真や文章の無断流用をWELQ側がライターに指示)などにまで発展した問題。

その後、WELQを始めとする同社運営のキュレーションメディアは閉鎖されたものの、一部は運営を再開しています。

なお、前述の通りローカル言語で独自のアルゴリズムが導入されるのは異例の事です。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: 日本語検索の品質向上にむけて

2017年3月:フレッド・アップデート(Fred: スパムフィルター系?)

この時期にかなり規模が大きい順位変動が発生し、アルゴリズムのアップデートでは無いのか?と話題になりました。

フレッドという名称は Gary Illyes氏のジョークによるものです。

実際には昨今のコアアルゴリズム・アップデートと同様、「自動アップデート」で実施されるため、何が原因なのかは明確になっていません。

なお、順位変動の観測範囲から、

  • コンテンツが低品質
  • 過剰な広告

などが要因ではないかと指摘されています。

2017年4月:アウル・アップデート

アウルアップデートは、フェイクニュース(偽ニュース)対策のためのアップデートです。

アウルアップデートで意義深い点は次の2点です。

  • 検索品質評価ガイドラインに「情報の正確さ」が盛り込まれた。
    (グーグルはこれまで「検索結果に表示される情報が正確かどうかについては、保証していない」としていた)
  • 「YMYL(Your Money, Your Life、つまりお金・健康・安全・法律など)」に「ニュース」が加えられた。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: Google 検索における最新の品質向上について

2017年9月:コアアルゴリズム・アップデート(YMYL系)

この時期に大きな順位変動が観測され、「YMYL(Your Money, Your Life)」ジャンルのアップデートではないかとの話題になっていました。

2017年12月:健康アップデート(YMYL系)

健康アップデートは、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したアップデートの通称です。

このアップデート以降、「YMYL」「E-A-T」が注目を集めるようになりました。

なお、この「健康アップデート」が日本向けに独自のアルゴリズムが導入された2つ目の事例です。

Google ウェブマスター向け公式ブログ: 医療や健康に関連する検索結果の改善について

2018年3~4月:コアアルゴリズム・アップデート

2018年の3月初頭に大きな変動がありました。これについては、コアアルゴリズムのアップデートがあったと公式でも認めています。

なお、2018年4月にも関連するコアアルゴリズム・アップデートが実施されています。

この時明らかになったのは、関連性アップデートだったということです。
(検索キーワードとの関連性が低いコンテンツは順位を落とした)

参考3月に続き4月にもGoogleがコア アルゴリズムのアップデートを実施、それでも対処方法は変わらず | 海外SEO情報ブログ

2018年3月:モバイルファーストインデックス(MFI: インデックス系)

モバイルファーストインデックスは、モバイル向けページをインデックスの対象にするという変更です(これまではPC 向けページがインデックス対象になっていた)。

これ以降、モバイル向けページの評価に基づいて検索順位が決定されるようになっていきます(サイトごとに順次適応されています)。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: モバイル ファースト インデックスを開始します

モバイルファーストインデックス(MFI)については、次の記事で詳しく解説しています。
参考モバイルファーストインデックス(MFI)の影響とSEO対策

2018年7月:スピード・アップデート(Speed Update: ランキング系)

スピードアップデートは、モバイルページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要因として使用するというアップデートです。

非常に遅いページだけに影響し、ラインキングを引き下げる要因になるとのことですが、

  • 「非常に遅い」とは、どれくらいの速度を指すのか?
  • 「非常に遅い」とは、どの指標が対象なのか?(ファーストビューの表示なのか、全体の表示完了なのか)

など、不明な点も多々あります。

参考Google ウェブマスター向け公式ブログ: ページの読み込み速度をモバイル検索のランキング要素に使用します

スピードアップデートについては、次の記事で詳しく解説しています。
参考Google スピードアップデートの影響と対策 | ブログのちから

2018年8月:コアアルゴリズム・アップデート(★最新)

2018年7月末から8月にかけて、コアアルゴリズムのアップデートが実施されました。

順位変動が大きく「YMYLとE-A-Tに関わるアップデートだろう」との憶測が飛び交いましたが、実際にはもっと広い範囲に影響する大きいアップデートだったようです。

このコアアルゴリズムのアップデートについては、次に記事に詳しく記載しています。
参考8.1 Googleのコアアルゴリズム・アップデートと検索品質評価ガイドラインから読み解く対策 | ブログのちから

Google帝国Ⅱ期のSEO対策

この頃のSEO対策は、引き続きコンテンツ重視のSEOが主流となっています。

また、パンダ・アップデート、ペンギン・アップデートがコアアルゴリズムに組み込まれて以降、

  • コアアルゴリズムの自動アップデートが増加
  • 順位変動の原因が見えにくくなっているため対策も手探り

となっているのが特徴ですね。

 

なお、独自性、専門性を伴ったコンテンツを作ることが、最大のSEOと言われることも増えましたが、

  • YMYL
  • E-A-T

の強化に伴い、SEO対策は更に難解になっています。

Google帝国Ⅱ期の他の検索エンジンの動向

この時期には、「検索エンジンと言えばGoogle」「SEOと言えばGoogle」と言われる中、その裏で時代を支えた検索サービスがひっそりとサービスを終えていきます。

  • 2017年3月:ディレクトリ型検索エンジンのDMOZが終了
  • 2017年7月:Yahoo!ビジネスエクスプレスが終了
  • 2018年3月:Yahoo!カテゴリが終了
  • 2019年3月:Yahoo!ジオシティーズがサービス終了(予定)
  • 2019年8月:Google+が終了(予定)

など、どのサービスも利用していた時期がある世代としては、一抹の寂しさを感じますね。

最後に

以上が、検索エンジンの誕生から現在に至るまでの、検索エンジンとSEO、Googleのアップデートの歴史です。

 

検索エンジンはこれからも進化していくでしょうし、もしかしたら近い将来には、今では想像もつかないものになっているかもしれません。

例えば、

  • 音声検索が主流になる。
  • 検索自体が不要になる。

といった予想もありますよね。

 

検索エンジンが、そしてSEOがこの先がどうなっていくのかは解りませんが、きっと面白い未来になってくれると期待してます。

 

以上、参考になれば幸いです。

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