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【SEO対策】YMYL(Your Money or Your Life)とは?

YMYL(Your Money or Your Life)とは?Googleが検索の品質、言い換えれば、検索に上がってくるコンテンツの品質を判断するガイドラインがあります。

このGoogleの検索品質評価ガイドラインには、SEOを考える上で外せない概念が定義されていますが「YMYL」もその中の1つです。

 

本稿では、この「YMYL」について解説しています。

2018年8月に行われたGoogleのアップデートとYMYLの関係については、次の記事に記載していますので、合せてご参照下さい。

参考8.1 Googleのコアアルゴリズム・アップデートと検索品質評価ガイドラインから読み解く対策 | ブログのちから

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YMYLとは

YMYL(Your Money or Your Life)とは、Googleの検索品質評価ガイドラインに記載されている、お金や生活に関連するジャンルのコンテンツを指します。

なお、検索品質評価ガイドラインには次の様に記載されています。

Some types of pages could potentially impact the future happiness, health, financial stability, or safety of users. We call
such pages “Your Money or Your Life” pages, or YMYL.

訳:一部の種類のページは、将来の幸福、健康、財務の安定性、またはユーザーの安全に影響を与える可能性があります。 我々はそのようなページ を”あなたのお金またはあなたの人生”、あるいはYMYLと呼びます。

参考2018年7月20日版 Google検索品質評価ガイドライン

この説明だけでは該当するジャンルが多すぎて、具体的にイメージするのは難しいですよね。

検索品質評価ガイドラインには具体例として以下の記述もありますので、参考になると思います。

  • ショッピングまたは金融取引ページ:オンラインショッピングやオンラインバンキングページなど、ユーザーがオンラインで商品を購入、送金、請求書などをオンラインで送信するページ。
  • 財務情報ページ:投資、税金、退職計画、住宅購入、大学入学、保険購入などのアドバイスや情報を提供するページ。
  • 医療情報ページ:健康、薬物、特定の病気や状態、精神的健康、栄養などのアドバイスや情報を提供するページ。
  • 法的情報ページ:離婚、児童預かり、遺言の作成、市民になるなどの法的助言や情報を提供するページ
  • ニュースや公共/公的な情報のページ:地方/州/国の政府のプロセス、政策、人々、法律に関する情報を含むウェブページ。災害対応サービス;政府プログラムと社会サービス国際的な出来事、ビジネス、政治、科学、技術などの重要な話題に関するニュース。
    (※全てのニュース記事がYMYLとみなされるわけではない)
  • その他:YMYLと考えられるかもしれない他の多くのトピック(児童養子縁組、自動車安全情報など)があります。

低品質のYMYLページは、ユーザーの幸せ、健康、財務の安定性、または安全性に悪影響を与える可能性があるため、YMYLページの品質に関する評価基準は非常に高いです。

ザックリとまとめると、お金、人生設計、健康、法律、安全性情報、重要な話題に関するニュースなどが該当するということですね。
(今のところは、、、)

YMYLは新しい概念ではない

ちなみに、YMYLは最近になって取沙汰されることが増えましたが、実は新しい概念という訳ではありません。

2013年3月29日の品質ガイドラインには既にYMYLの文言が見て取れます。

参考Google検索品質評価ガイドラインで新たに追加された“YMYL”とは | 海外SEO情報ブログ

参考検索エンジンとSEOの歴史 ~90年代から現在まで~ | ブログのちから

なぜ今「YMYL」が取沙汰されているのか

では、なぜ今「YMYL」が取沙汰されているのか。

ひとつには、2017年12月に実施し、今なお改善され続けていると思われる「健康アップデート」の影響が大きいです。

健康アップデートとは、医療や健康に関する検索結果の改善を意図したアップデートの通称で、Google ウェブマスター向け公式ブログには以下の記述があります。

例えば医療従事者や専門家、医療機関等から提供されるような、より信頼性が高く有益な情報が上位に表示されやすくなります。

公式Google ウェブマスター向け公式ブログ: 医療や健康に関連する検索結果の改善について

2017年12月の健康アップデートでは個人が運営しているサイトの多くが検索順位が大幅に下がるなどの影響を受けました。

それでも2018年8月のアップデートまでは影響を免れているサイトもあったんですが。。。

2018年8月のアップデート以降は更に厳しくなった印象ですね。
(医師が監修しているサイトや医師の運営するサイトでも大幅に順位を落としたという報告もあります)

 

YMYLに効果的な対策はあるのか

気になるのは「YMYLに効果的な対策はあるのか」ですね。

前述の通り、YMYLページには高い品質評価基準が設定されるということですが、Googleの言う高品質とはなんでしょう?

 

これも検索品質評価ガイドラインに記載があります。

3.1ページ品質評価:最も重要な要素

全体のページ品質評価を選択する際に考慮すべき最も重要な要素は次のとおりです。
●ページの目的
●専門性、信頼性、信頼性(E-A-T)
●メインコンテンツの質と量
●ウェブサイト情報/ メインコンテンツの責任者に関する情報
●ウェブサイトの評判/メインコンテンツの責任者に関する評判

この「ページの目的」についてはガイドラインを意訳すれば「訪問者にとって有益な目的を持っているかどうか」ということです。

ここで最近のSEO界隈を賑わせているE-A-Tが出てきましたね。
E-A-Tを除く他の項目については記載の通りなんですが、E-A-Tについては以下に補足しておきます。

YMYLとE-A-T

まずはE-A-Tについてです。

E-A-Tとは、Expertise(専門性)、Authoritativeness(権威性)、Trustworthiness(信頼性)のの頭文字を取った略語で、Googleは「専門性が高く、権威があり、信頼できるコンテンツを高く評価する」という方針を打ち出しています。

もちろん、Google検索品質評価ガイドラインで定義されています。

なお、E-A-Tについては、次の記事にも詳しく解説していますので、合せてご参照下さい。

参考【SEO対策】Googleが重視する「E-A-T」とは何か。 | ブログのちから

YMYLとE-A-Tは切っても切れない関係ということですね。
問題は、E-A-Tをどう証明するのかですが、これについては残念ながら品質ガイドラインにも明確な答えは書いてありません

 

最後に:YMYLの範囲は拡張され続けている

なお、YMYLの対象については、品質ガイドラインで「安全性」が追加されるなど、その対象範囲は拡張され続けています。

最終的にどこまでの範囲が含まれて行くのか、(そしてどこまでのE-A-Tが求められるのか)非常に気になるところですね。
以上、参考になれば幸いです。
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