昨日、PDCAの話をしました。
ザックリ振り返ると
- 計画(P)、実行(D)、検証(C)、改善(A)のサイクルを回しながら継続的に改善していくことが大切ですよ。
- アクセス解析は特に「計画」と「検証」のフェーズで活用する事になりますよ。
という内容でした。
参考:アクセス解析はPDCAサイクルを回すためにやるんです。 | ブログのちから
前述の記事で提示した事例では、少し解り難かったかもしれませんので、今日はSEOが上手くいったパターンを事例にして、キーワード選定とSEO対策も含め、少し具体的に見て行きたいと思います。
対象記事
今回、事例として上げさせて頂くのが、直近1ヵ月で最も読まれた次の記事です。
グーグル クロームの動きが重い時の原因と対策リスト(起動時・閲覧時別) | ブログのちから
記事を公開したのは9/20で、先月まではTOP3にも入っていなかった記事ですが、SEO対策などを施してきて、最も読まれる記事に育てたといった感じです(アクセス流入元も、ほぼ検索エンジンから)。
公開からのアクセス推移
記事を公開してからのアクセス推移はこんな感じ。
途中でいくつかSEO対策を施して、直近1ヵ月のセッション数は3246。
ここ1週間のデイリーアクセスではセッション数150を超えています。
最初のプランニング(記事選定)
それまでもGoogle Chrome関連の記事をいくつか公開していました。
そのアクセスの中に、ごく僅かではありましたが「Google chromeが遅い」という検索ワードでの流入がある事を見つけ、記事にするか検討を開始しました。
ここでのポイントは
- それまでGoogle chromeの速度をテーマとした記事は無い。
- なので当然、記事タイトルや見出しタグ中に該当ワードは入っていない。
- にもかかわらず、検索流入があるという事は競合と勝負できる可能性がある。
- しかも「遅い」という悩み系のワードなので解決系の記事に強いニーズがあると考えられる。
- Google Chromeが存在し続け、シェアをキープし続ける限り安定したアクセスが稼げる。
といったところです。
※説明のために細かく書いてますが、実際は「ピンと来る」というイメージですw
キーワード選定
競合と勝負できそう、ニーズも強そう、とくれば、後はニーズのボリューム(どれだけのアクセスが見込めるか)ですね。
早速Googleアドワーズのキーワードプランナーで調査してみる事にしました。
キーワードプランナーの結果はこんな感じ。
「google chrome 遅い」で月間平均検索ボリュームが320。
「chrome 遅い」でも月間平均検索ボリュームが1300程度。
普通はキーワードとして選ばない、あるいは記事にしたとしても、それほどアクセスは期待できないレベルの検索数ですね。これは力を入れていないサイトが多いのも頷けますw
それでもGo!と判断した。
それでも僕は結果的に記事を起こし、SEOも施していくという判断をしました。
僕が目を付けたのが「派生ワードの多さ」です。
普通、SEOというと1記事1ワードで考えるのが普通ですが、検索エンジンが賢くなってきた現在では、実は1記事に派生ワードを詰め込んだロングテールSEOでも勝負できるようになってきています。
Googleアドワーズのキーワードプランナーで派生ワードをかき集めて全キーワードの月間平均検索ボリュームを集計した結果がこれ。
(この時点で見つけた派生ワードは、約70ワードほど)
月間平均検索ボリュームが13,000あれば、悪くないんじゃないでしょうか?
SEO
その後、9/20に記事を公開し、コツコツとSEO対策を施しています。
(ここがCとAのフェーズですね)
主に実施したSEO対策は
- カテゴリー構造の最適化
- Google Chrome関連記事からの内部リンク
- 内部リンクのアンカーテキストの調整
の3点です。
他者に依存しなくて済む基本的なSEO対策だけですが、今のGoogleアルゴリズム(特にパンダ、ペンギン)を考えると、この位で良いのかな?と思っています。
なお、それぞれアクセスの推移や各ワードの平均掲載順位(ウェブマスターツールで確認)を見つつ、少しづつ対策の実施、調整を施して行ってます。
カテゴリーの最適化
まず実施したのがカテゴリーの最適化です。
といっても「ガジェット」カテゴリーに入れていたGoogle Chrome関連の記事も含め、「Google Chrome」というカテゴリーにまとめ直しただけですが。
Google Chrome関連記事からの内部リンク
次に実施したのが関連記事からの内部リンク。
Google Chrome関連の記事はそれほど多くありませんが、各記事から対象の記事にリンクを貼って行ってます。
(まだ全ての関連記事から発リンクしている訳ではありません)
内部リンクのアンカーテキストの調整
関連記事からの内部リンクと並行して実施したのがアンカーテキストの調整です。
※アンカーテキストとは、リンクのテキスト部分のこと。
今回のケースでは「派生ワード(約70)を含めたロングテール」で勝負していますので、アンカーテキストの調整は特に重要となります。
下記にいくつか実際に貼っているアンカーテキストのパターンをお見せすると、
- Google Chromeが遅くなった時の原因と対策リスト(起動時・閲覧時別)← これが記事タイトルそのまま
- Google Chromeが重くなった時の原因と対策リスト(起動時・閲覧時別)
- グーグル クロームの動きが重い時の原因と対策リスト(起動時・閲覧時別)
といった感じです。
ちなみに、プランニング時点で見つけた派生ワードの大半は、既に平均掲載順位1桁台に入っていますが、実際に記事が上位表示されてくると、気付かなかった派生ワードが見えてきたりして、更に上積みが見込めるようになって来ます。
(実際に、記事単位でのGoogle表示回数で約20,000ほどあります)
この辺りがロングテールの面白い所でもありますよね。
まとめ
以上をまとめます。
- プランニングが重要。
- 1記事に派生ワードを詰め込んだロングテールSEOでも勝負できる。
- SEOは基本を押さえておけば何とかなる(かもw)。
といったところですね。
以上、参考になれば幸いです。^^