オンラインサロンってご存知ですか?
少し前にイケダハヤトさんが始めてからというもの、ブロガー向けのオンラインサロンをチラホラ見るようになってきてますよね。
僕も「オンラインサロンというビジネスモデルは、なかなか良いんじゃね?」と思ってて、結構注目してるんですけどね。
ここ最近は知り合いのブロガーさんがオンラインサロンを始められたりするケースも増えてます。
そこで頼まれても無いのに、勝手にサロン運営者さんに向けてアドバイスしてみようと思いますw
サロンという名の塾なのかぃ?
まず最初に押さえておきたいのが、
それってサロンなの?塾なの?
ってこと。
塾とサロンって、そもそも別のビジネスモデルなんちゃうの?って思いません?
ちなみに(多分)ブロガー界隈で一番最初にブロガー向けのオンラインサロンを始めたイケダハヤトさんのケースを見て見ると。
イケダハヤトのブログ塾
名前に既に「塾」とありますし、コンテンツ内容も以下の通りです。
- ブログ運営者が知っておくべき最新情報
- 収益化の方法
- アクセスを稼ぐブログを運営するための具体的テクニック
など、ビッグイシュー・オンライン編集部メンバーやイケダハヤトの経験・実績に基づくコンテンツを放流していきます。
その他、有名ブロガーをゲストとして招き、ノウハウを提供してもらいます。
メンバーからの投稿も、もちろんお待ちしています。Synapse(シナプス) – ビッグイシューオンライン編集長・イケダハヤトのブログ塾
はい。
イケダハヤトさんの場合は完全に塾ですね。
イケハヤ氏の功罪
問題は、その後に続いて開設されたサロンたち。
最初に始めたイケダハヤトさんがサロンといいつつ塾をはじめちゃったんで、それに続くブロガーさん達もサロンと言いつつ塾を始めちゃったという。。。
しかもイケダハヤトさんの場合、会社の売上のけっこうな割合を占めている様ですしね。
少し引用させて頂くと、、、
収益を分解していくと、オンラインサロンがヒットしたのが大きいですね。こちら、現在250人参加と大所帯になりました。2月に初めて1年足らずで、月商100万円ビジネスになりました。
マジか―!
な、なんて羨ましいぃ!
・
・
・
少々取り乱しました。スミマセンw
という訳で今後も、アフィリエイトとは違う形でのマネタイズを目論むブロガーさん達が「イケダハヤトのブログ塾」をモデルケースにした「サロンという名の塾」が増えていくことが予想されますね。
オンラインブログ塾の限界
今、増えつつある初期のブログ塾はそれなりに利益を生んで行くでしょう。
なんせ目新しいですしね。
ところがドッコイ。
さすがのイケダハヤトさんでも、現在の塾型ビジネスのままでは、そろそろ頭打ちしてくるんじゃないかと踏んでます。
(予想が外れたらゴメンなさいですがw)
なぜか。
そもそもサロンや塾というのは月額課金ビジネスであるため、サロンメンバーの継続率が売上を左右します。
ところが、
実は、ブログ運営に必要なノウハウは少ない
という現実があります。
しかも大半のノウハウは検索すればネット上から無料で拾えてしまうという。。。
その上、オンラインサロンのプラットフォーム上には過去に公開したノウハウが積み上がっているはず。
という事は、いくら新規メンバーを増やしても、過去のスレッドを眺めりゃ必要なノウハウは一通りゲットできてしまうわけで。
最終的に、過去スレ眺めて退会するという流れが出来上がりやすい訳です。
継続課金ビジネスとしては、これはツライ。
という訳で今のオンライン塾の様なハウツービジネスでは、これをいかに騙し騙し延命するかにかかってるモデルと言えます。
オンラインブログ塾の延命措置(非推奨)
じゃあ、どうやって騙くらかすかw
大まかに分ければ、
- 細分化
- 拡大
の2通りの方向性が考えられます。
(情報商材系の方々も良くやる手ですねw)
ノウハウの細分化
細分化というのはザックリ言うと次のようなイメージです。
例えば過去に「SNSの活用法」というノウハウを出している。
けど、これをさらに細分化して、
- Facebookの活用方法
- Twitterの活用方法
- etc・・・
といった具合に細かく深くしていく方法ですね。
これは一見良さそうに見えますが「本当にそれぞれのジャンルを深いノウハウにできるか」という問題にぶち当たります。
組織的にやれば別ですけど、独りで運営していると必ず限界が来ます。
更に重要な問題として、
それ、本当にブログ運営に必要?
というのがあります。
例えばですが、FacebookやTwitterなんて運用してなくてもアクセスを稼いで収益化しているブログは沢山ありますしね。
かといって、ここを気にしてノウハウを絞ると継続率は下がり、塾の収益性は下がるというジレンマに陥る訳です。
分野の拡大
もう一つの方向性は分野の拡大です。
例えは、マネタイズなどブログ運営の先にあって、より膨大なノウハウを必要とする方向に走るパターンですね。
こちらは塾運営者さんの得意な方向に拡大して行けば良いので、まだ勝算は高いですかね。
実際、イケダハヤトさんも「収益化の方法」をコンテンツに含めてますし。
ただし、こちらもハウツービジネスである以上、いずれは「ネタ切れからの細分化」の方向に進まざるを得なくなる運命にありますよね。
サロンは「塾とは違うのだよ!塾とは!」
じゃあどうすりゃ良いの?って声が聞こえてきそうですが、僕の答えは、
普通にサロン運営する
ですw
サロンとは何だ?
その前にサロンについて見ておきましょう。
といってもWikipdiaの内容ですがw
一部引用しますね。
フランス語で宮廷や貴族の邸宅を舞台にした社交界をサロンと呼んだ。主人が、文化人、学者、作家らを招いて、知的な会話を楽しんだ。
サロン – Wikipedia
実は、ここに全ての答えのヒントが隠されています。
サロンというビジネスモデル
前述のWikipdiaの引用からサロンというのは、
まず、
- ホスト
- メンバー
- スペシャルゲスト
という構図であることが解ります。
そして、コンテンツでは無く
- 知的な会話を楽しむ
という部分に主眼が置かれているという事が解ります。
要するに、サロンというのは塾やスクールのようなハウツービジネスじゃなくて、
- 出会い
- 生の情報交換
- 交流
に主眼を置いたコミュニティービジネスであるという事ですね。
なので、サロン運営者であるホストは、
- 交流の場を設ける
- メンバーをコミュニティーに参画し続ける価値を提供する
のが仕事。
これを突き詰めれば、
価値は必ずしもホスト自信が提供する必要はない。
という事です。
例えば、出会いにフォーカスするなら、昔の社交界のようにスペシャルゲストを呼べば良い訳です。
提供する価値は、語り手やプレゼンターとしてスペシャルゲストのノウハウを聞く機会でも良いですが、スペシャルゲストと関係構築するチャンスなどを中心に置くと良いですね。
また、生の情報交換にフォーカスすれば、テーマ毎の情報交換スレみたいなものを設ければ良いでしょう。
交流にフォーカスするなら、
- skype
- facetime
- ハングアウト
を使って少人数で議題について語り合ってみたり、気軽に雑談したいなら、ただのオンライン飲み会でも良いかも知れません。
このように人との出会い、生の情報交換、交流といった「尽きる事のないもの」を主な提供価値を据える事が出来ればハウツービジネスの問題であるネタ切れを回避できる訳です。
そういったものを企画し、メンバーに楽しんで貰うというトータル価値で勝負できるのがサロンというビジネスモデルですね。
まぁ別の苦労はありますけどねw
ただ「普通にサロン運営する」と簡単に言いましたが、コミュニティービジネスにはハウツービジネスとは違う苦労はありますよ。
例えば、
- どうやってメンバーを集めるか
- どうやってメンバーが喜ぶようなゲストが呼ぶか
- 本当にノウハウ以外の価値で継続して貰えるか
などなど。。。
それでも、
- ネタ切れ
- 情報商材屋かというツッコミ
を回避できるだけで余りあるメリットがあると思います。
(あと、人のフンドシで相撲を取れるというのも・・・w)
最後に
という訳で、ノウハウ提供に捉われずに色々と企画してみたらいかがでしょう。
あ。
ここまで書いて思いましたが、良く考えたら塾でも、コンサルでも、物販でもサロンと同じようにコミュニティービジネスの要素を取り入れたら良いだけですねw
以上、参考になれば幸いです。