アフィリエイトで稼げてますか?
先日、ビジネスシステムの視点から見たアフィリエイトのフレームワークについてシェアさせて頂きました。
【ビジネスシステム】アフィリエイトのフレームワークはこんな感じです。
ここまでビジネスシステムの開発/調達、セールスの2つのモジュールについて解説してきました。 この2つ(特にセー…
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この記事の最後で、
本当はこの先に、以上を踏まえたアフィリエイトで成果を出すためのポイントについて書いてましたが、余りにも長くなりそうだったので削除しました♪
と書いたところ、
そこを教えろや!(#゚Д゚)ゴルァ!!
という温かいご意見を多数頂きましたので、今日はその辺りをシェアしたいと思います。
※結構な長文になってますが最後までお付き合い下さいませw
アフィリエイトの最初のキモは企画段階にある!
アフィリエイトって「集客してアフィリリンクを踏んでもらうだけ」という表現をされる事が多々ありますよね(そのため皆さん集客だけに意識が向きガチ)。
それは確かに間違いではないですが、実は企画段階で勝負が決まってしまっているという事も珍しく有りません。
というわけで、まず企画段階の2つのポイントについて触れておきたいと思います。
その1:アフィリ案件には2つの寿命がある
まず押さえておきたいのがアフィリエイト案件の寿命に関してです。
アフィリエイト案件には2つの寿命があって、これらが「取り扱う案件の選び方」や「サイト構成の選び方」にも大きく影響してきます。
また、ここを意識していないとアフィリサイトが完成した頃には案件が終了してしまったなんて事も。。。
アフィリエイト案件そのものの寿命
1つ目は、アフィリエイト案件そのものの寿命です。
どんなアフィリエイト案件も、広告主の様々な意図によって、いずれは終了してしまいます。
例えば
- 新商品のローンチ時のみ、露出を増やすためにアフィリエイトを使う
- 顧客リストを作るためにフロントエンド商品のみにアフィリエイトを使う
といった意図ですね。
いずれも当初の目的を果たした、あるいは想定したより効果が出なかったといった場合、案件が終了してしまいます。
製品のライフサイクル
もうひとつは製品のライフサイクルによる寿命です。
Amazonのように在庫がある限りずっと扱える案件も有りますが、製品のライフサイクルには抗えません。
例えば、同じ製品の新バージョンがローンチされるとか、流行が過ぎてしまったなどの理由で案件としては取り扱う事ができても、ほとんどコンバージョンしない時期が必ず来ますよね。
案件の寿命を踏まえたアフィリ戦略
とはいえそのアフィリ案件がいつ終了してしまうのか、あるいは新バージョンがいつリリースされるのかなんて誰にも解りません(一部例外はありますがw)
という訳で、ほとんどの場合はサイトの作り方で対応していく事になります。
これらを踏まえた戦略としては、
- 乗換え型 : サイトの規模を中小規模に抑えて手早く構築していく戦略(案件が終了したら次のサイト構築に移るサイト量産型の戦略)
- 差替え型 : クロージングまでのステップに沿って集客コンテンツとセールスページへの誘導コンテンツを切り分けてサイトを構築し、案件終了とともにセールスページへの誘導コンテンツを差し替えて行く戦略(「起承転結」の結だけ差替えれるようにサイト構築するイメージ)
といったところですかね。
なお、これらの戦略のどちらが良いかというのは、集客方法や外注の利用状況などによっても適した戦略が変わってきます(個人的には差替え型の方が好きですが)。
市場分析
企画段階の2つ目のポイントは「市場分析」です(嫌いな方が多いようですがw)。
アフィリエイトの企画を固める際には、
- ターゲットを決めてから、アフィリ案件を探す流れ
- アフィリ案件を決めてから、ターゲットを押さえて行く流れ
の2通りの流れ(あるいは両方を行ったり来たり)がありますが、いずれの流れでも必ずやっておきたいのが次の3つです。
- 商品分析
- 顧客分析
- 競合分析
それぞれザックリ見て行きましょう。
商品分析
アフィリエイトで行う商品分析は、言い換えるとアフィリ案件の分析ですね。
ここでは、オファーの内容(ベネフィット、アドオン、リスクリバーサル、取引条件)を細かく分析して押さえておきましょう。
オファーの内容一つ一つがコンテンツやクロージングワードの候補になりますので、ここは非常に大事です。
なお、オファーについて良く解らない場合は、次の記事も参照して下さい。
【まとめ】次のステップに進む前にオファーの話をおさらいします。
ここ数回に分けて、ビジネスやマネタイズの核となる「オファー」の話をシェアさせて頂きました。 このオファーの善し…
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顧客分析
アフィリエイトで行う顧客分析は、ずばり「そのアフィリ案件のターゲットは誰か」です。
と言っても、例えば「ダイエットサプリの案件を選ぶから、ターゲットは太った人」というのではお話になりませんのでご注意下さいw
- 年齢層
- 性別
といった基本情報の他に、
- このサプリを利用したい動機は何か(痩せたいのは何故か)
- 他のダイエットサプリは利用した事が有るのか?
- 他のダイエット方法は利用した事が有るのか?
- なぜ、これまでの方法では上手くいかなかったのか。
などなど。
ターゲットの属性や悩み、考えている事などを可能な限り洗い出し、キーワードに落とし込んで行きます。
これら一つ一つがコンテンツ候補や集客キーワードになりますので、ここも非常に大事ですね。
※この作業は面倒臭いように思うかもしれませんが、大抵の事はセールスページから読み取れるものです。逆にセールスページからこれらのヒントを全然読み取れないという人は、その案件は向いて無いと思いますw
競合分析
最後が競合分析ですね。
アフィリエイトに関わらず、どんなビジネスでも「今すぐ客」はコンバージョン(成約率)が高いものですが、アフィリエイトの場合、今すぐ客が検索するキーワードというのは凄く解りやすい(「製品名+安い」とかw)ため、こういったワードに飛び付く人は多いと思います。
ただ、そういったキーワードは大抵の場合、強い競合が犇めき合っていてコンテンツメインで集客したくても上位表示すらままならない上に、クリック広告も単価が高くて採算に合わない場合が多いものです。
なので、サイトが弱い(一から作り始める)場合、最初の集客コンテンツでは、そういったキーワードを避ける方が効率的です。
ではどうするか。
というと、ここで活きてくるのが、商品分析、顧客分析で洗い出したキーワード群ですね。
商品分析、顧客分析で洗い出したキーワード群で競合と比較分析し、
- クロージングまでの距離がより短いキーワード
- 競合が弱い(勝てそうな)キーワード
を初期の集客キーワードに据えて、コンテンツを作り始めると、より早く成果につながりやすくなります。
なお競合分析が良く解らないという場合は、下記の記事も併せて参照下さい。
【SEO】競合調査とチェックを驚くほど簡単に済ませられる、こんな方法はいかが?
SEOに真面目に取り組もうと思った時、一番面倒くさいのが競合のチェックですよね。 特に多種多様なネタを取り扱っ…
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アフィリエイトはやっぱりセールスがキモ!
以上のように企画フェーズでサイトの方向性や集客キーワード、集客コンテンツと送客用コンテンツなどがきっちりと固まっていれば、それに沿ってコンテンツを作り上げていくだけですね。
セールス段階でのポイントについても見ておきましょう。
集客=サイトと周辺の構築
アフィリエイトおける集客は、「サイトおよび、その周辺の構築」ということになりますが、要は、
- コンテンツ
- クリック広告のキーワード、文面
- SNSのアカウント(育成も含む)
など、集客に使うもの全てを作っていく事になりますが、この中で一番苦労するのがコンテンツ作成ですね。
というのも、コンテンツは
- 検索エンジンやSNSからの集客
- クロージング前段階までの購買意欲の向上
- セールスページへの誘導
など、様々な役割を担うため。
ここのフェーズで効果を上げたいなら、文章術や購買心理の知識などを身に付けておく事をおススメします。
ちなみに、このフェーズで最も重要なポイントは、コンテンツのキーワード毎にクロージングまでのレンジ(距離感)が異なる点です。
例えば、前述のダイエットサプリメントを例に取ると、
- 痩せて彼氏を見返す
- ダイエット方法
- ダイエットサプリ おススメ
- ダイエットサプリA 安い
ではクロージングまでのステップは異なってきますので、それらに合わせたコンテンツ設計が必要になってきます。
下の図のようなイメージですね。
後は、
- 1コンテンツで全てのステップをクリアするのか
- ステップ毎にコンテンツを準備するのか
はサイトの設計思想や好み、文章力、ページ間誘導のスキルなどで変わって来ます。
販促(プロモーション)=補足
アフィリエイトにおける販促でやることは、主に、
- 購買意欲の向上
- セールスページへの誘導
の2点だけ。
言い換えれば、オファーの特徴を強調したり、セールスページで足りないポイントを補ったり(バリューをベネフィットに昇華させたり)しつつ、セールスページへ送客するのがアフィリエイターの役目です。
ここさえ理解出来ていればアフィリエイターが売り込み(クロージング)をする必要は無いことがお分かり頂けると思います。
例えば、
- これホントに効くの? → 体験談は見とくと良いですよ。[体験談]
- 自分に合わなかったら・・・ → お試しセットを利用すると良いよね。[お試しセット、今いくら?]
といった感じでOKって事です。
誰も教えてくれないフィードバックのポイント
ここまでくれば、企画が固まり、コンテンツも作れますよね?
せっかくですので、アフィリエイトのもう一つのキモ、フィードバックについても、お伝えしときます。
一般的なアフィリエイトサイトでは、上の図のように
「集客チャネル → ランディングページ → アフィリリンク → クロージング」
というステップを踏んで行きます(ランディングページからアフィリリンクの間に中継コンテンツを含む場合も)。
アフィリエイトで実施するフィードバックとは、このステップ毎にKPI(重要業績評価指標: Key Performance Indicators)を設定し計測することでサイトやコンテンツの改善の指標とする事を言います。
この時、最も重要なのがクロージングに近いステップから改善していくという点。
理由は2つあって、
- どんなに集客を上手くこなしたとしてもアフィリリンクがクリックされなければ成果に繋がらないため。
- マーケティングファネルから(クロージングに近付くほど収束しているハズなのでテコ入れするポイントも少ないため)
です。
以下、ステップとKPIについて見て行きましょう。
KPIと改善のポイント
僕の場合、クロージングまでの各ステップとKPI、改善点は下表のようなイメージで実施しています。
ステップ | KPI | 改善点 |
---|---|---|
アフィリリンク→クロージング | CTR(セールスページへの誘導数と成約数;大抵のアフィリエイトASPで見る事が出来る) | 集客から送客ページまでの購買意欲の向上 |
ランディングページ→送客ページ | 離脱率(Google アナリティクス) | ページ間誘導の仕方、全体のストーリーの改善 |
集客チャネル→ランディングページ | CTR、表示順位 | SEO、記事タイトル、広告文の見直しなど |
かなりザックリと書きましたが大体のイメージをつかんで頂ければと思います。
僕のアフィリエイト手法を紹介します
ここまで書いておいてアレですが、実は僕自身、最近は全くアフィリサイトを作ってませんw
なので少し古い手法かもしれませんが、それでも参考になる点があるかも知れませんので、僕が実践して一番成果が上がった手法をザックリと紹介しておきますね。
- 企画フェーズで、市場調査とコンセプト固め(ここは前述の通りです)
- 無料ブログで市場の実地調査(企画の裏付けのために無量ブログで初期のメインとなるキーワードを含めたコンテンツをアップして実際にアクセスがあるかテスト)
- 本サイトに着手(小さく始めて大きく育てる)
- 手始めに20~30記事程度の小規模サイトを構築(送客ページから作り、レンジの広い側へとコンテンツべを増やしていく)
- 差替え型の戦略を取るために、集客ページとセールスページへの送客ページを分ける事が多い。
- 集客数が一定数を超えてきたら送客ページのKPIの改善に着手(ここもクロージングから。時間短縮のためにクリック広告を使う場合も)
- 以下、コンテンツの追加と各KPIの改善を繰り返す
- 上手く育たない場合は放置して様子見(場合によっては破棄)
といった感じですね。
まとめ
以上をまとめます。
- アフィリは企画とセールスが全て
- 勝負は企画段階で決まってる場合が多い
- 後は企画に沿ってコンテンツを増やしつつ分析と改善を繰り返す
といった感じですかね。
この記事の内容が一通り理解できて実践できれば、ぶっちゃけ情報商材とかマニュアルなんて不要だと思いますよw
以上、参考になれば幸いです。
【追記】
※この追記は、いずれ削除するかも知れません。
実は、この記事ではアフィリエイトに取り組む上で最も重要なポイントを意図的に避けて書いています。
理由は、そのポイントを全ての人にオープンにするのは気が引けたため。
ですが。
一部の方にだけ、そのポイントを公開してみようと思います。
(ホンの気まぐれです)