SEOに真面目に取り組もうと思った時、一番面倒くさいのが競合のチェックですよね。
特に多種多様なネタを取り扱っている場合、コンテンツ毎に競合調査なんてしてられない訳で。(雑多ブログで競合調査というのが、そもそもアレですけどねw)
何か良い方法が無いか模索してましたが、ようやくかなり簡単にチェックできる方法を見つける事が出来ましたので、シェアしたいと思います。
※ただし今回シェアする方法は、あくまでキーワードで上位表示されているサイトの評価であって、競合のコンテンツ内容、重要キーワード、コンテキストなどを調査する手法ではありませんのでご注意ください。
知り合いのアフィリエイターに聞いてみた。
まずは知り合いのアフィリエイターにSEOの競合チェックは具体的にどんな事をしているのか聞いてみました(人脈って大事ですw)
すると、こんな回答が。
アフィリエイターにSEOの競合チェック
「人によって違うかも」という前置きがあったものの、
狙いたいキーワードで検索した結果を上から順番に
- Google のページランク(今はMozのドメインオーソリティなど)を確認
- 被リンクチェックツールで被リンク数を確認
場合によって、被リンクの質もチェックしているとのこと。
「被リンク数だけでは実際のSEOへの影響力は図れない」とも言ってました。
SEOの競合チェックに使っているツール
上記のチェックをする際、具体的に使っているツールについても聞いてみたところ、
- Open Site Explorer(OSE:オープン サイト エクスプローラー)
- Ahrefs Site Explorer
などを使っているとの事でした。
※いずれも無料の範囲で使う場合、1日にチェックできる回数に上限があります。
更に突っこんで聞いてみた
確かに、Open Site Explorerなどを使えば詳細にチェックする事ができます。
でもね。
それが面倒だから簡単な方法を探してるんで。
という訳で「もっと簡単に済ませようと思ったらどうする?」って聞いてみました。
すると、
- 無料ブログがTOP10入りしてるかどうか。
- アフィリサイト(特にペラサイトや数ページのサイト)がTOP10入りしてるかどうか。
かな?という答え。
理由も含めて色々聞いたんですが、ザックリ要訳すると「独自ドメインが育って行けば、どちらも越せるでしょ。SEO対策をちゃんとすれば」といった内容でした。
SEOの競合チェックで何をみているのか
以上の話から、アフィリエイター視点でSEOの競合チェックでは、上位表示したいキーワードで検索結果の上位にいるサイトの
- ドメイン評価
- 被リンク数(と場合によっては質)
- 自分のドメインの時系列変化との対比
など、競合サイトと自サイトの強さを時系列変化で予測して見ているという事ですかね。
簡単に競合をチェックする方法
では今日の本題です。
以上を踏まえて僕が見つけた、SEOの競合チェック(簡易バージョン)についてシェアします。
前提と準備
【前提】
まず前提として、この手法はかなりザックリと競合チェックする方法ですので、必要に応じて深くチェックして下さい。
またキーワード選定は完了しているという前提ですので、キーワード選定が良く解らないという場合は参考記事を参照下さい。
参考1:Googleアドワーズのキーワードプランナーで検索ボリュームを調べる方法~Standard Edition~
参考2:Googleウェブマスターツール活用できてる?アクセスアップのために見るべき4つの項目とその見方、教えます。
【準備】
次に手法を実施するに当たって次のモノを準備する必要があります。
- ブラウザ:Google Chrome
- 拡張機能:MozBar, Social Analytics, はてなブックマーク GoogleChrome 拡張
以上の準備が整ったら「競合チェックの手順」に進んで下さい。
競合チェックの手順
競合チェックの手順は次の4ステップです。
1. 上位表示したいキーワードをGoogle Chromeのシークレットモードで検索し、結果を保存する。
Google Chromeのシークレットモードで検索するのはパーソナライズド検索の影響を排除するためです。
また結果の保存は右クリックメニューから「名前を付けて保存」を選択しデスクトップなどに保存して下さい(これは検索結果を、通常モードのGoogle Chromeで簡単に開くための準備になります)。
通常は1ページ目(上位10サイト程度)のみを保存しますが、必要に応じて保存するページを増やして行って下さい。
2. 1で保存した検索結果を「通常モードのGoogle Chrome」で開く。
これは、シークレットモードのChromeでは拡張機能を使えないため、検索結果を「通常モードのChrome」で開き直す操作になります。
1で保存した結果は「<キーワード> – Google 検索.html」となっていますので、このファイルを「通常モードのChrome」のタブバーにドラッグ&ドロップして開いて下さい。
3. 2で開いた検索結果にあるサイトを順次開き、MozBarでDA, mR, PA、Social Analyticsでソーシャルでのシェア状況、はてなブックマーク GoogleChrome 拡張ではてブ数を確認する。
あとは結果を順次開きながら、MozBar、Social Analytics、はてなブックマーク GoogleChrome 拡張を使ってSEOパラメータをチェックすればOKです。
チェックするのは
- DA:ドメインオーソリティ
- mR:Mozランク
- PA:ページオーソリティ(記事が若いと1になっているので注意)
- ソーシャルシェア数
- はてブ数
の5点です。
それぞれ、
- MozBar : サイトのベースとなる強さ
- Social Analytics : SNSでの拡散状況
- はてブ数 : はてブからの被リンク数(被リンクのメイン所と想定)
と想定しています。
ちなみにMozBarにはリンク数も表示されますが、これは内部リンクと外部リンクの合計値の様ですので、被リンク数のチェックを重視する場合は、Open Site Explorerで確認して下さい。
(MozBarの [ links ] をクリックすればOSEにジャンプできます。)
以上で競合の基本的な戦闘力がザックリと把握できると思います。
4. 勝てそうなサイトがあれば、キーワードの位置をチェックする。
ここから更に可能性がありそうなら、競合サイトの該当記事について、キーワードの位置を確認していきます。
これはDAやPAなどのパラメータは劣勢であっても、キーワードの出現位置によっては掲載順位で逆転できる場合が多々あるためです(経験上、DAの差が10以上であっても逆転できたケースもあります)。
競合のキーワードのチェックポイントは次の3つ。
① 記事タイトルのどの位置にあるか。
② 導入文やDiscriptionのどの位置か。
③ 見出しタグに入っているか。
基本的に、競合の記事にこの3点が欠けていれるほど、こちらが逆転できる可能性が高くなりますし、全てを網羅されていても、左上が優位という法則に従って、そのサイトより自分の記事が「より左、より上」に来るようにキーワードを配置すれば、より上位に表示される可能性は高くなります(あくまで可能性ですが)。
競合チェックの注意点
以上が競合の簡易チェック の手順となります。
が、競合チェックは簡易であっても深くやっても、それはあくまで「当たりを付ける」程度の意味合いで、競合がどのくらいなのか雰囲気をつかむ事ができますが、実際のところはコンテンツをリリースしてみないと解りません。
なので、より上位表示しやすそうなコンテンツからリリースしていくためのチェックくらいの感覚で、ちょうど良いのかもしれませんね。
加えて一番重要なのは、当然ですが自サイトのコンテンツの質が高い事が大前提です。
最後に
以上をまとめます。
- SEOの競合チェックは、ドメイン評価、被リンク数(と質)、ドメインの時系列変化などを考慮している。
- Google Chromeと拡張機能を活用すれば、ザックリチェックが可能。
- 競合チェックは「当たりを付ける」もの。実際にはコンテンツをリリースしてみないと解らない。
といったところです。
なお、この手法はあくまで僕個人が考える方法で最適解かどうかは解りません。もし他に良い方法があれば教えて頂ければありがたいです。
以上、参考になれば幸いです。^^