先日(7/6)に、10日に渡るフィリピンのセブ島出張から帰国しました。
ところが。
この日は各地で大きな被害を出した「西日本豪雨」の初日で JR は運転を見合わせ、高速道路は通行止め。
自宅のある岡山も大きな被害にあっていたため何とか帰宅しようと、色々と画策しましたが、結局、関空最寄のホテルで1泊。
翌日に高速バスで神戸三宮まで移動できたもののそこから身動きが取れず、三宮近辺のホテルでもう1泊することに。
週が明けて出社した僕は、
- 予定より2日延長となった分の取り扱いをどうするか
- 緊急避難的に宿泊したホテルの代金をどうするか
などを相談すべく上司の席に向かいました。
ところが。
今回の大雨で出張帰りに大阪方面で足止めくらって2日延泊したんだけど、
2日とも出張扱いでOK
宿泊費もマルっと実費精算OKとか、ウチの会社は超ホワイト(*´ω`*)
まさか、ホテル日航関西空港の3万円がサラッと承認されるとは思わなかったわw
— T.Murakami@????海外事業マネージャー (@SY_SI_Murakami) 2018年7月11日
まぁ、これが本来あるべき姿なんですが、会社側から多少の交渉が持ちかけられるかな?と思ってたので、あっさり承認されたのには驚きました。
と同時に感じたのが、
会社員の人生は勤める会社で大きく左右される
ということ。
という今日はその辺りについて思うことをツラツラと書いてみようと思います。
会社員は本当に不自由なのか?
まずは、「会社員は本当に不自由なのか?」について。
世間では「会社員は不自由だ」という文脈で語られることが多いですよね。
(対比的に「フリーランスは自由だ」といわれることも)
実際はどうなのか。
少なくとも僕の周りを見渡す限りでは、会社員にもフリーランスにも、どちらも自由な人と不自由な人がいます。
不自由な会社員
不自由な会社員については皆さんご存じの通りです。
好きでも無い仕事を嫌々やらされ、決まった時間に決まった場所で拘束されて、高圧的な上司、ウマの合わない同僚と嫌々付き合いながら、長時間労働で疲弊する毎日。
まさに不自由ですよね。
不自由なフリーランス
逆にフリーランスは、仕事も自由に選べて、時間と場所も自由に選べるし、嫌な相手と付き合う必要は無い。
なんて言われてますが、実際には不自由な人も多いですからね。
生活のためには仕事を選んでいる余裕もないし、クライアントに労働時間と労働場所を指定されることもあります。
何より高圧的で契約にないタスクまで振ってくるクライアントでも頭を下げ続けなければ契約が切られてしまう。
そんな話もよく聞きます。
本当に「フリーランス=自由」なんでしょうか?
自由な会社員
逆に、自由な会社員なんて居るの?と思うかもしれませんが、実際にはけっこういます。
少なくとも、今の僕は限りなく自由です。
仕事の自由
例えば、仕事。
現在のポジション(海外事業マネージャー)を任命されて以降は、自分のタスクは自分で決めています。
(他のタスクは部下や現地のスタッフに振っています)
人間関係の自由
会社員へのアンケートを見ると「人間関係の悩み」が常に上位を占めていますよね。
会社組織では、人事は全員の希望には添えないので、気が合わない相手とも付き合わなければならないので。
今の僕はというと、コミュニケーションを取る相手は部下1名と、上司(放任主義の取締役)、現地のマネージャーの計3名だけ。
(しかも、みんな良い人w)
他の社員は国内向け事業に従事しているので、利害関係もありません。
お陰で「嫌な奴と無理に付き合う」という苦労をしなくて済んでいます。
時間と場所の自由
時間と場所についてもかなり自由にさせて貰っています。
休暇の取得や外出も基本的に自由ですし。
その理由の1つは「仕事の自由」とも関係しますが、自分のタスクは自分で決めれるからですね。
加えて、現地とは当然オンラインでのやり取りになりますし、部下にはプロジェクト単位で仕事を指示するため、オフィスに拘束されていなくても仕事が回せるからです。
それでも毎日ちゃんと出社してるのは、生活リズムを崩さないため、という方が大きいですね。
(とはいえ1日中オフィスで本を読んでいることもありますけど)
この労働条件が実現できたのは会社のお陰
こんな恵まれた条件で働けているのは、もちろん会社のお陰です。
仕事についても、体制についても人事異動の前に会社と交渉した訳ですが、交渉の土俵に挙がってくれなければ、そもそも実現できませんしね。
「西日本豪雨」の時に、落ち着いて行動できたのも、そういう土壌のある会社だという点は大きかったように思います。
会社員は、どんな会社に勤めるかで人生が大きく左右されるということですね。
理想の会社の条件はひとそれぞれ
とはいえ「理想の会社」の条件は人ぞれぞれですよね。
僕の今の状況を話すと「羨ましい」と言われることが多いんですが、それは「自由な面」だけを見てるからかも知れません。
今の僕のボジションは、裏を返せば「圧倒的な成果を出さなければならない」ということ。
まぁ会社員に限らず、自由を得るためには成果が必要というのは当然なんですが、
- 目の前のタスクを粛々とこなす方が向いている
- 成果を出さなきゃいけないというプレッシャーがキツイ
と考える人もいますよね。
そういう人にとっては、今の僕のボジションは地獄の環境かも知れませんw
(フリーランスや起業も同じですが)
.良い会社かどうか見分けるには
今、自分が働いている会社が「自分にとって良い会社」かどうか見分けるには、
- 自分の理想とする労働条件にどれくらいマッチしているか(あるいはマッチさせられる可能性があるか)
- 自分の目標に近づけるどうか(金銭面だけじゃなく、スキルや実績として)
などで判断することが大事です。
もちろん絶対的にダメな条件もありますけどね。
(次の記事が参考になります)
参考:絶対付き合ってはいけない会社、8タイプ | プレジデントオンライン
もし、今の会社に所属したままでも、労働条件を理想に近づけられる可能性があるなら、会社と交渉するなりして、そちらにポジションを取り直すだけで良いと思います。
逆に、理想に近づける可能性が全く無いなら、思い切って転職するなりフリーランスになるなり起業するなり、別の道を選んだ方が良いでしょうね。
僕の知人にも、
・転職して楽しくやってる人
・フリーランスになって上手くやってる人
・起業して何とかやってる人
は数多くいますしね。
ただ、その判断をするに当たって、他人の意見は余りあてになりません。
理想の労働条件は人それぞれですし、フリーランスでやっていけるスキルがあるか、起業するアイデアや資金はあるのか、といった諸条件も人それぞれなので。
あくまで自分の手持ちの資産と照らし合せて、冷静で合理的な判断を下してください。
最後に
という訳で以上をまとめると、
- 会社員にもフリーランスにも、どちらも自由な人と不自由な人がいる。
- 理想の労働条件はひとそれぞれ。
- 転職するにしても、フリーランスになるにしても、他人の意見はあてにならない。
- どんな方向性を選ぶかは自分の手持ちの資産と照らし合せて、冷静で合理的な判断を下すべき。
といったところです。
ちなみに僕は、今の会社に入社してから理想の労働環境を手にするまでに15年かかりました。
始めは能力が不足していましたし、実力が付いてきたとしても、交渉のタイミングはなかなかやってきませんからね。
もし、僕と同じように会社との交渉でポジションを取り直そうと考えるなら、能力を磨きつつジックリとタイミングを計って下さい。
焦りは禁物ですよ。
以上、参考になれば幸いです。