【タイトル】 幸福優位7つの法則 ~仕事も人生も充実させるハーバード式最新成功理論~
【著者等】 —ショーン・エイカー (著), 高橋由紀子 (翻訳)—
【読了時間の目安】1時間~2時間
本書の存在は以前から知っていて気にはなっていたんですが、なかなか手に取る機会が有りませんでした。
ですが、最近マインドセットの変化が行動や習慣に与える影響について実感しました事もあり、改めて手に取ってみる事にしました。
僕たちが取り組んでいるもの、あるいは取り組もうとしているものを、より強固にしてくれる内容でしたので、本書からいくつかピックアップして紹介したいと思います。
成功と幸せの関係は逆だった
まず本書では、
ポジティブな脳は、平常時の脳やネガティブな脳に比べて、生物学的な優位性をもつ。
幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす。
という事が前提として述べられています。
これが、第一の法則「ハピネス・アドバンテージ」ですね。
要するに「成功したら、結果として幸せになるのではなく、幸せなほど、成功に近づく」という逆説が述べられています。
小さく始める
第五の法則「ゾロ・サークル」と題して紹介されているのは、
小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる。
達成可能な小さなゴールに注目して、コントロール感覚を取り戻し、それから徐々に範囲を広げて大きなゴールを達成する。
というもの。
lifehack でもお馴染みの「チャンクダウン」と「ベビーステップ」と同じ内容ですね。
要するに何か新しい事を始める時には「小さく始めよう」という事です。
私たちは単なる習慣のかたまりである
そして、
何かを始めようとした時、意志力では上手くいかない。
というのも、人間の意志力には限界がある。
いい方向に変化してもそれを持続させることは難しい。
という事が述べられています。
そこで、
- 好ましい習慣を「最も抵抗の少ない道」にする。
- 好ましくない習慣は「より抵抗の多い道」にする。
これが、第六の法則「20秒ルール」。
習慣化させたい行動の活性化エネルギーを一番低くするとうまくいくという事。
言い換えれば、
何かを習慣的に実行し続けるには、より着手しやすい状態を保て!
という事ですね。
おわりに
第六の法則「20秒ルール」は、実に簡単に取り入れられ、効果的だと感じました。
ポジティブなマインドセットで1日を過ごすための「幸福エクササイズ」も紹介されているので、ぜひ手にとってみてはいかがでしょう。
目次
パートI 職場におけるポジティブ心理学――幸福優位性の発見/職場における幸せと成功/人は変わることができる
パートII 幸福優位7つの法則
法則1 ハピネス・アドバンテージ――幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらす
法則2 心のレバレッジ化――マインドセットを変えて仕事の成果を上げる
法則3 テトリス効果――可能性を最大化するために脳を鍛える
法則4 再起力――下降への勢いを利用して上昇に転じる
法則5 ゾロ・サークル――小さなゴールに的を絞って少しずつ達成範囲を広げる
法則6 二〇秒ルール――変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える
法則7 ソーシャルへの投資――周囲からの支えを唯一最高の資産とする
パートIII 幸せの波及効果――幸福優位性を仕事に家庭に人生に応用する