退職の流儀

夕暮れ

先日、友人が10年勤めた会社を辞めた。

 

といっても、ネット上に溢れ返っているような「会社や上司への恨み節」は無かった。

退職の理由はむしろ、

数十年先の将来を見据えたときに、色々実験するなら今しかない

という「挑戦」のためだ。

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退職の意思は知っていた

彼が退職が決定したことをオープンにした時には特段、驚くことはなかった。

というのも、

  • 近々、退職するつもりだということ
  • 会社に退職の意思を伝えているということ
  • 会社といつ退職するか調整しているということ

を事前に聞いていたからだ。
(確かそれぞれ別々のタイミングで聞いたと思う)

 

もちろん、最初に「退職するつもりだ」と聞いた時にはさすがに多少の驚きはあった。

 

なぜなら、彼は僕と同じで、会社員の中でも「ある程度の自由を謳歌している側の人間」だったから。

 

と同時に、彼が社外で幅広い活動をしていることも知っていた。
(その一部では一緒に活動させて貰っている)

 

だから、一瞬の驚きと同時に、

(なるほど。そっちの選択もあるか)

と、妙に納得した覚えがある。

 

それでも「退職の報告」記事には驚いた

それでも、さすがに彼がブログで公開した「退職の報告」記事には驚いた。

ピープルソフトウェア株式会社を退職しました。これから就職する方に伝えたいことと、僕が会社員を卒業する理由 | アナザーディメンション

岡山県倉敷市が本社のシステム会社「ピープルソフトウェア株式会社」の退職エントリーです。10年間勤務して感じた会社の魅力、退職する理由などを通じて、これから就職する方や中の人に伝えたいことをまとめました。

estpolis.com

 

見て頂ければお解りの通り。

勤めていた会社を実名で挙げた上で「会社員を卒業する理由」を書いているという。

 

(僕が聞いてない「想い」もあるだろうな。)

 

そう思って記事を読んだが、

  • 自由な風土、居心地のよい会社
  • 上司は「リーダーの理想像」だと思う

といった前向きな言葉が並んでいた。

 

穿った見方をする人も居るかも知れないが、僕が以前から聞いていた内容と同じだから、これが彼の本音なんだと思う。

 

会社には相性もある

良い会社じゃなければこうは思えなかっただろうし、当然、会社との相性もある。

 

会社が違えば理念や企業文化も違う。

だから合う合わないがあるのは当然のこと。

 

その上、同じ社内でも、

  • 部署が違えば、、、
  • 上司が違えば、、、
  • 同僚が違えば、、、

といった具合に、それぞれの置かれた環境によっても会社に対する感じ方は大きく違うものだ。

だから、

居心地のよい会社

と言えるのはある意味、運が良かったとも言えるし、恵まれていたんだとも思う。

 

美学

だから彼が、有休消化に入る直前まで「本番移行の深夜残業」をこなしていたのも、最終出社日に後に使う人向けにPCを初期化してセットアップ作業をしていたのも頷ける。

 

と同時に、これが彼の美学なんだろうな、とも思った。

 

というのも「退職の報告」記事へのコメントの中で、こんなやり取りをしていたのを見たからだ。

 

どんな会社にも良い面、悪い面というのはある。

そのどちらの面に目を向けて、最後にどう振る舞うか。

 

そこに、その人の本質が現れるのかも知れない。

 

自分もこうありたいものだ

自分を振返ってみると、僕も職場や仕事環境には恵まれていると思う。

 

普段から自由にやらせて貰ってるし、上司に融通を効かせて貰ってる部分もかなりある。

 

もちろん仕事自体も最高に面白いから、まだまだ退職する予定はないんだけど。

もしそういう時が来たら、僕も彼の様にありたいものだ。

そう感じた。

 

最後に

前述の「退職の報告」記事に彼のもう1つの本心を垣間見ることができた。

会社員というほとんどの人が選択する生き方から外れるのは、とても怖いです。

ですが、38歳の今なら1度外れて、数年やってダメだったとしても、まだ戻ってこられる余地はある。

と、思ったので、40歳手前というこのタイミングで、会社員を卒業する決断をしました。

 

そう言いつつ、やっていけるだけの目算と準備が整ったことをきっちりと見極めてる辺りは流石だ。

 

そんな彼の挑戦を心から応援したい。

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