近々、Googleがドアウェイ・ページ(誘導ページ)の対策を強化するらしいですね。
参考:Official Google Webmaster Central Blog: An update on doorway pageses(※英語です)
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました
Googleは、これまでにも過度なSEO(というかスパム)に対する取り締まり的なアップデート(アルゴリズムの更新)を頻繁に行ってます。
有名なところで言うと、
- パンダ・アップデート:低品質コンテンツの対策
- ペンギン・アップデート:意図的に設置された外部リンクの対策
ですかね。
問題は、Googleがスパム対策強化のアップデートを実施するというアナウンスが出る度に「○○は終わった!」なんて過激な話が飛び出してくる点でしょうか。
(大抵の場合は、過度に誇張されただけの話w)
実際、今回もこんな話も飛び出してます。
アフィリエイトやブログランキング参加はgoogleガイドライン違反に変わります – うさもふ
googleが新しい方針を打ち出しました。特定サイトや特定ページへ誘導しているサイトやブログは検索結果の順位を下げることとなります。これは、サイト内リンクも同様です。今回はそんなお話
www.usamofu.com
いやいや、拡大解釈し過ぎでしょwww
と思いつつ、実際のところどうなのよ?って事で色々と調べてみる事にしました。
ドアウェイページ(誘導ページ)アップデートってどうなの?
まず、今回のポイントは、
- 今までもドアウェイページはガイドライン違反だった。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページ(Doorway Page)はガイドライン違反です(2012年1月16日の投稿) - ドアウェイページ(誘導ページ)のガイドラインが変更された。
参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました(2015年3月17日の投稿)
の2点ですね。
要は、これまでも違反だったのだから、
- ガイドライン変更が軽微であれば、気にするほどでもない
- 逆にドアウェイページの対象範囲を拡大してきている場合は、結構な影響が有るかも(200以上あるSEO要素の重み付けの問題もあるので断定はできない)
という事です。
誘導ページの説明文はどう変わった?
以上を踏まえてドアウェイページの説明を見てみて下さい。
- 変更前のガイドライン : 誘導ページ – ウェブマスター ツール ヘルプ(InternetArchveより:2014/12/08時点)
- 現在のガイドライン : 誘導ページ – ウェブマスター ツール ヘルプ
説明文の変更点
個人的な感想ですが、誘導ページの説明文については、文面は変わっているものの意味するところは大きく変わっているようには思えませんでした。
今までと大きく異なるのはクッションページ(中間ページ)を介した誘導ページについても名言された点でしょうかね。
”また誘導ページは、最終的なアクセス先となるサイトやページに比べ有用性の低い中間ページにユーザーを誘導することもあります。”
要は、直接のリンク先は異なるっていても最終的な誘導先が同じ場合は誘導ページとみなしますって事ですね(まぁ当然でしょうw)。
「誘導ページの例」の変更点
逆に、具体例については内容も変わっているようですね。
※以下は僕の個人的な解釈ですw
- 1行目 : 「キーワード分散しただけのドメインやページから1ページへの誘導はNG」というのはこれま通り。
- 2行目 : 「アフィリエイト リンクのみのペラページがNG」から「サイト内の誘導目的に作成されたページがNG」に変更。
- 3行目 : 「キーワード分散しただけの類似コンテンツはNG」というのはこれま通り。ただし「階層が明確に定義されていないため構造としては検索結果の一覧に近い」という文が追加されている。
もちろん、これはあくまで例なので文面から落ちたからと言って「アフィリエイト リンクのみのペラページ」がOKになったという訳ではないでしょう。
誘導ページについての品質に関するガイドライン
もう一つのヒントはドアウェイページ(誘導ページ)のガイドラインですね(参考:Google ウェブマスター向け公式ブログ: 誘導ページについて、品質に関するガイドラインを更新しました)
一部引用すると、
誘導ページかどうかは、たとえば、以下のような項目に基づいて判断されます。
- 検索エンジン用に最適化することでサイト内の有用なコンテンツや関連性の高いコンテンツにユーザーを案内することを目的としているか。そうである場合、そのページがサイトのユーザー エクスペリエンスに不可欠か。
- ページのコンテンツが極めて具体的であるにもかかわらず、一般的なキーワードで検索結果の上位に表示されることを目的としていないか。
- 検索トラフィックを増やすことを目的に、そのページにサイト上の既存の項目(場所や商品など)をまとめたコンテンツを繰り返して掲載していないか。
- コンテンツや機能において独自の価値はなく、単にお金儲けのためにユーザーを別のページに誘導することのみを目的に作成されたページではないか。
- ページが「孤立」して存在していないか。サイト内の他の場所からそのページへの移動が困難または不可能ではないか。検索エンジンのためだけに、サイト内の他のページやサイトのネットワークからそのページへのリンクを作成していないか。
と有ります。
ちょっとモヤっとする部分も有りますね(特に最後の「孤立ページ」に部分。なぜ急に??w)。
結局、今回のアップデートってどうなのよ?
以上を踏まえると、要するにサイト内外への誘導は問わず、以下に該当するものはNGとされそうですね。
- ユーザーに必要の無い誘導
- コンテンツに適切でないキーワードでの集客
- 集客用のまとめコンテンツの濫用(と、そこからの誘導)
- 独自性の無い(価値の低い)誘導ページ
- (多分、、、)入り口のみのページ(これは出口への誘導しか目的が無いため?)
これらの条件が、今までに比べてドアウェイページの対象範囲を拡大してきているかと言われると微妙な気もします。。。
という事で、多分そんなに影響はないんじゃないかな~とは思いつつ、最終的にはアルゴリズムのアップデートは蓋を開けてみないと解りません。
(という元も子も無い結論でスミマセンw)