キーワード選定方法も今回で4回目となります。
前回、前々回とキーワード調査ツールの特性と活用ポイントについてザックリと紹介させて頂きましたね。
今回はより詳細な視点を、という事で予告通り「キーワード調査視点で見た、Googleウェブマスターツールの使い方」について見て行きたいと思います。
が、、、
検索アナリティクスの操作方法については、既に他のサイトなどをご覧頂くと詳しく解説して下さってますので、そちらに譲りますw
(操作方法としては次の記事が解りやすいと思います)
ウェブマスターツール新機能「検索アナリティクス」の使い方、どのようなことがわかるのか?
先日、一部のユーザー並みに試験的に適用されていた、ウェブマスターツールの「検索アナリティクス」が全ユーザーに利用できるようになりました。 …
nelog.jp
という訳で、今日は本気で検索アナリティクスを活用するための重要な視点についてシェアしたいと思います。
検索アナリティクスの指標についての注意
まず、本題に入る前に1つ知っておいて頂きたい注意点があります。
検索アナリティクスで表示される指標には、
- クリック数
- 表示回数
- CTR
- 掲載順位
がありますが、これらの指標は、
あくまでGoogleでの結果に過ぎない
という事。
(これ重要です)
言い換えれば、GoogleウェブマスターツールはGoogle対策には使えるがYahoo!対策には使えない!という事ですね。
(まぁ検索順位としては、GoogleもYahoo!ほぼ同じですけど、指標の一部が・・・ねw)
なので、思いがけず大量のアクセスが流入したので確認したらYahoo!からだった何て事も良くありますがw
はい。以上を踏まえて本題です。
基本的なチェック項目はこれだ!
ここまでの連載で既に「Googleウェブマスターツールはマーケティング(集客)指標の測定に使う」とお伝えしてましたね。
実際に見て行きましょう。
検索需要の実態
まずは検索需要の実態(そのキーワードが実際のところどれくらい検索されているか)ですが、この検索重要の実態は「平均掲載順位 × 表示回数」の組み合わせで解ります。
ただし検索結果のトップページに乗らなければ需要の総量は解りませんが。
例えば、「庭 砂利」というキーワードを検索アナリティクスで見ると、
- 平均掲載順位:9.2
- 表示回数:1,319
となっています。
ここで、検索アナリティクスのフィルタ機能を使って「庭 砂利」の上位表示実態をチェックすると、掲載順位が10位以上の場合1日の表示回数は66回以上だという事が解ります。
なので、このキーワードは実際には2,000以上は検索されてそうだという事まで解ります。
ちなみにキーワードプランナーでも調べてみると2,400なので、この推定は妥当なラインだという事も解りますね。
競合に勝てそうなジャンルやキーワード
次に、競合に勝てそうなジャンルやキーワードの確認方法ですが、これは「平均掲載順位」に着目すれば解りますよね。
当たり前ですが「掲載順位が上位=競合に勝ててる」って事なのでw
って、そんな当たり前な事をドヤ顔で解説してもアレなので、今日は少し突っ込んだ話を2点ほどお伝えしますね。
1つ目は、「掲載順位が上位=その関連キーワードも上位表示出来る可能性が高い」という事。
2つ目は、コンテンツ中のキーワード位置が重要な位置に入って無い(タイトルに入って無いなど)にも関わらず、それなりの順位に掲載されているという場合は上位表示出来る可能性が高いという事です。
後述する「極ウマキーワード探し」には、この2つの視点でのチェックが欠かせません。
(この周辺から見付かる事が多いのでw)
という訳で、平均掲載順位をチェックする際は、検索アナリティクスだけでなく実際のコンテンツ中のどの位置にあるキーワードなのかも併せて意識しておくと良いと思います。
ニーズ強度
次に、ニーズ強度ですが、これは「平均掲載順位 × クリック率」で推定する事が可能です。
参考までに検索結果における順位ごとの平均クリック率がどの程度なのか、以下の引用をお示ししておきます。
グーグル検索
での順位CTR 1位 31.24% 2位 14.04% 3位 9.85% 4位 6.97% 5位 5.50% 6位~10位 3.73% (引用元:グーグル検索結果の順位別クリック率2014年版 + ページランク正式終了!? のお知らせ など10+4記事 | 海外&国内SEO情報ウォッチ | Web担当者Forum)
これについては記事タイトルと検索意図との一致率にもよるので正確とは言い切れませんが、訪問者が強いニーズを持って検索している時は、下位のページも辿っている可能性が高いので、引用の表に比べてクリック率が高い場合には、ニーズ強度は高いという見方ができます。
例えば、このブログで言うと「d5300(デジタル一眼の機首名)」というキーワードが良い例ですかね。
(関連キーワードを含めてガッツリ記事を書けばアフィリでも結構行けそうですしw)
ちょっと補足
ニーズ強度については以上の通りなんですが、検索意図によってはニーズ強度とは少し異なった理由で検索下位まで辿る行動が見られる場合もあります。
それが、
人の意見を聞きたい場合
です。
要は「人のレビューを見たい」というヤツですね。
実は上位にメーカーや販売サイトが多いジャンルでも、こういう意図を汲む事が出来れば、案外美味しいって事は多々あります。
検索アナリティクスに、
- ○○ ブログ
- ○○ レビュー
といったキーワードが入ってくるようなら、そのキーワードで勝負してみると案外美味しいかも知れませんよ。
検索アナリティクスのその他の活用法
基本的なチェック項目は以上の通りですが、検索アナリティクスは他にも活用法が有ります。
今回は、2つほど紹介したいと思います。
シーン1:SEOの定点観測してみよう!
1つ目はこれ。
ある記事を公開したけど、もう少し検索上位に押し上げたいって事ありますよね?
例えば、
- カテゴリーの整理
- 関連記事からの内部リンク
- アンカーテキストの調整
といったSEO施策を打った結果、その後に記事の掲載順位がどうなっていったのかを観測して行く事で、その施策が上手く行ったのか、検索アナリティクスでチェックする事が出来ますね。
シーン2:極ウマキーワードを探したい!
2つ目がこれ。
キーワード調査といえば、やはりコレを語らないとアレですよねw
PV的に極ウマなキーワードの条件は
- 競合に勝てそうなキーワードである
- 上位表示した時に大量の検索流入が見込めるキーワードである
の2点ですよね。
といっても、この内の「競合に勝てそうなジャンルかどうか」については前述の通り検索アナリティクスから見えてきますので、後はそのジャンル中のワードをキーワードプランナーで解析して上位表示した時の検索ボリュームを推定するだけですけどね。
ちなみに、極ウマなキーワード探しはキーワードプランナーからスタートする場合もありますが、そちらも以前にお見せした図がヒントになりますので参考にして頂ければと思います。
最後に
今回は「ホントにここまで書いちゃって良いんだろうかw」というぐらいにノウハウを公開させて頂きましたが、いかがだったでしょう?
Googleウェブマスターツールが以上のようにマーケティング(集客)指標の測定に使うだけじゃなく、
- SEO施策の定点観測に使う
- 極ウマキーワードの探しの重要なパーツとして使う
など、様々な活用方法がある事がお解り頂けたのではないでしょうか。
という訳でGoogleウェブマスターツールについては是非とも活用方法をマスターして頂ければと思います。
以上、参考になれば幸いです。