ここまでビジネスシステムについて見てきましたが、今日は最終章という事で
企画のフェーズ
についてです。
といっても「企画書の書き方」とか「企画書のデザイン」なんて話ではありません(そこは本質では無いのでw)。
企画を起こすって事自体、企画を仕事にしてない人にとっては、何か難しい事をやっている様に思うかもしれませんね。
企画のフェーズでは色々と考慮する要素が多いので確かに大変ですが、一つ一つを噛み砕いてみれば、結局はフレームワークに落とし込む事ができます。
という訳で、今日は企画を起こすプロセスと企画のフレームワークについてシェアしたいと思います。
事業企画のプロセスをザックリまとめると・・・
まずは事業企画のプロセスを要素別にザックリまとめたものを見てみましょう。
図のように事業企画の要素としては、
- 市場調査
- 企画
- ビジネスシステム設計
の3つに大別されます。
それぞれを行ったり来たりしながら、最終的なビジネスの設計書(ビジネスモデル)へと落とし込んで行く事になります。
といっても、これを見ただけでは企画は起こせませんので、それぞれを細かくみていきましょう。
市場調査って要はこういう事
まずは市場調査から見て行きましょう。
市場調査は、大きく以下の3つに分けられます。
- リソース調査
- ターゲット調査
- 競合調査
それぞれの詳細については後述しますので、まずは3つの視点で調査するという事だけ理解しておいて下さい。
ちなみに、この3つはマーケティングで良く言われる「3C分析(自社分析、顧客分析、競合分析)」と同じ視点ですね。
ビジネスの企画を起こしていく場合は、リソースかターゲットのどちらかを足がかりに調査を進めていく事になります。
リソースを起点にした市場調査
リソースを起点にした市場調査の流れを図にすると次の様なイメージです。
上から順に、
- リソース調査: 自社の保持しているバリュー(価値:製品やサービス、技術、ノウハウなど)の洗い出し。
- ターゲット調査 : 自社リソースにお金を払ってくれそうな人が居るかどうかの調査
- 競合調査 : 自社リソースとターゲットの組み合わせでビジネスを始めた時に、競合しそうな相手が居るかどうかの調査
という流れで、企画の5つの要素である、
- ターゲット
- ビジネスのコア・バリュー(お客さんに提供する中心価値)
- 競合
- 競合との差別化ポイント(オファーやビジネスシステム)
を洗い出していきます。
※オファー、ビジネスシステムについては、洗い出した結果から設計して行くイメージです。
ターゲットを起点にした市場調査
逆に、既存顧客に新しい製品を売りたいなど、お客さんを起点に考える場合もありますよね。
その場合の流れを図にすると次の様なイメージです。
- ターゲット調査 : 既存のお客さんの中で他にニーズを抱えている人が居るかどうかの調査。
- リソース調査: そのニーズを満たすバリューを獲得(開発、仕入)できるかどうかの調査。
- 競合調査 : 後は同じw
自社リソースを出発点にした場合と多少の流れは異なるだけで、いずれのパターンも大事なのはバリュー(提供価値)とターゲットの最適な組み合わせを見極める点にあります。
企画のポイントはここ!
次に企画のフェーズですが、ここでは市場調査で洗い出した「企画の5つの要素」を使って、
- コンセプト : 誰のどんな課題を何で解決するか。
- 市場規模 : その課題を抱えている人はどれくらい居るか。
- 競合優位性 : 競合に対して、どんな優位性を持っているか(競合に勝てるか)。
- 実現方法 : そのビジネスはどうやって実現されるのか。
をまとめていきます。
図にするとこんな感じですね。
ここで始めて考慮するポイントが実現方法、即ち、ビジネスシステムを、どう構築するかですね。
次の項で見て行きましょう。
ビジネスシステム設計の要点
ビジネスシステムを図にすると以下の通りです。
ビジネスシステム設計の要点としては、
- [開発/調達] はオファーに必要なモノを取り揃えて行く工程なので、実現方法はオファーに依存する。
- [セールス] はターゲットに最適な方法で行いますので、実現方法はターゲットに依存する。
といったところですね。
なお、ビジネスシステムについては、これまでに過去記事で細かく書いてきてますので、ここでは企画書を起こす場合のポイントだけ押さえておきたいと思います。
【関連記事】:ビジネスシステム | ブログのちから
企画書を起こす時のポイントは「セールス」
企画書を起こす場合、ビジネスシステム設計で一番のポイントとなるのがセールス、なかでもプロモーション施策が大事です。
といっても、
どうやってお客さんをつかむのかを明示しとかないと上司からツッコミを受けますよ
というだけの話ですがw
実際にビジネスを起こす際は、
- 全てのモジュールを過不足なく構築すること
- 各モジュールへのリソース配分(どこにどの位のコストをかけるか)
の方が重要です。
最後に
最後に具体事例を挙げようかと思いましたが、長くなりそうですので過去記事で雰囲気をつかんで頂ければと思います。
(アフィリエイトがテーマなので良い例ではありませんがw)
以上、参考になれば幸いです。