ここのところ、久しぶりにビジネス書をガンガン読み漁っています。
昨日は、その中の一冊を書評として紹介させて頂きましたね。
【書評】そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか
書籍名:そろそろ会社辞めようかなと思っている人に、一人でも食べていける知識をシェアしようじゃないか – 山口揚…
www.empowerments.jp
その中にバリュー(あるスキルや商品の価値)の話がありましたので、少し自分の頭を整理するためにも、この辺りの話に触れると同時に、ブログ飯についても言及したいと思います。
コアバリューとオファーとキャッシュポイントの話
実はビジネスでは、ここが最も重要なビジネスの核となりますので、個人、企業、本業、副業を問わず、知っておいて損は無い内容です。
コアバリュー
コアバリューとは、スキルや情報、商品、サービスなど、一般的にお金と交換していると思われている何かを指します。
大半のビジネスでは、取引はコアバリューとお金の交換だと考えていますが、その考えから抜け出さなければ、その他大勢の中で消えていく事になってしまいます。
オファー
オファーとは、コアバリューを中心に据えた取引提案を指します。
オファーのフレームワーク(基本構成)が語られているのを見る事は、まず無いので、僕が勝手に分析した内容となりますが、上手いオファーは概ね「コアバリュー」に加え、
- ベネフィット(バリューを手にした結果として得られる価値)
- リスクリバーサル(リスクの肩代わり:良くある例は「返金保証」)
- 取引条件(希少性、限定性、時間的制約など)
を戦略的に組み合わせた内容になっています。
※僕独自の構成分けなので、もしかしたら別のフレームワークが存在しているかも知れません。
キャッシュポイント
アフィリエイト界隈でキャッシュポイントと言えば広告案件の事を指す事が多いみたいですが、キャッシュポイントの本来の意味は、文字通り「キャッシュを生むポイント」。
オファーに加え、決済、課金、回収までの流れも含めたモノと捉えておく方が実際に近いと思います。
ちなみにアフィリエイトは成約すればアフィリエイトASPがその後の処理をしてくれるため、「キャッシュポイント=広告案件」で正しいですがw
これがビジネスの核
コアバリューとオファーとキャッシュポイントを切り分けて理解しておくことで、ある程度の練習を積んでいけば自分独自のキャッシュポイントが設計できるようになってきます。
ここがビジネスの核となり、その周辺にビジネス・システムを構築、洗練していくなどのステップを経て、最終的に安定したビジネスが確立されていく流れですね。
ブログ飯は高根の花?
以上の考えも根底にあって、僕はあちこちで「マネタイズだけを考えた時、ブログは効率が悪い」と吹聴していますw
特に明確な理由が二つあって、
- 集客チャネルとして育つまでに時間がかかる
- キャッシュポイントが貧弱
という点です。
(実はこの二つは連動してるんですが)
集客チャネルとして育つまでに時間がかかる
1つ目の「集客チャネルとして育つまでに時間がかかる」については、ブログを運営している方なら、ある程度納得して頂けると思いますが。
このブログを例に取ると、ブログ開設から8ヵ月かかって、ようやく月間45,000PVを超えた程度です。
実はこれでも、普通のビジネスサイトであれば、商品・サービスの価格帯にも寄りますが、それなりの売上が上げられるアクセスです。
が、二つ目の理由「キャッシュポイントが貧弱」と合せて考えると「ブログ飯なんて夢のまた夢」というレベルになってしまします。
キャッシュポイントが貧弱
2つ目の「キャッシュポイントが貧弱」についてですが、ブログのキャッシュポイントといえば一般的なのが
- Google アドセンス
- アフィリエイト
の2つでしょうか。
例えば、アドセンス収益は一般に1PV0.1円~1.5円と言われる事が多いですが、特別にクリック単価の高いカテゴリーを戦略的に狙っていくといった事が無ければ、大半のブログは1PV0.5円以下に収れんしていくと思います。
(僕自身も過去の経験上、大体この位)
という事は
- 月間1万PVで、収益は1,000円~5,000円
- 10万PVでも、1万円~5万円
- 100万PV達成したとしても10万円~50万円
なんと100万PVを達成しても、ようやくブログ飯の片鱗が見えてくるかもしれないレベルな訳です。(多分、アドセンス飯が最も遠いw)
アフィリエイトの場合は、さすがにアドセンスよりマシですが、美味しい案件は競合過多だったりして、なかなかアフィリ飯もハードルが高そうですね。
なのでアフィリエイトの場合、ブログ飯って考えるより、アフィリ専用サイトを作った方が良い訳です。
それでもブログ飯を目指すなら
それでもブログ飯を目指したいなら、貧弱なキャッシュポイントから、より強固なキャッシュポイントに切り替えて上げる必要が有ります。
そこで最初のコア・バリューの話に戻るんですが、コアバリューを中心に据えたオファーを組み立て、集客のためにブログを使う。
これなら、かなり実現性が高くなってきます。
例えば
例えば、イラストの得意な僕が、イラストレーターとしてブログのヘッダーバナー制作をキャッシュポイントに据えるとしましょう。
もちろんコンテンツも、サイト構成も、かなり戦略的に作っていく必要がありますが、仮に1案件3000円、CVRが0.1%と仮定した場合、
- 1万PVで3万円(月10案件)
- 10万PVで30万円(月100案件)
- 100万PV達成した時には300万円(月1000案件)
実際に月1000案件もこなせるかどうかはアレですが、現実的なラインとして、2年くらい見ておけば月間20~30万PVを達成と同時にイラスト飯に到達できる可能性が大きいと思います。
加えて、それだけの請負実績があれば、単価を上げて受注数を減らすなど自力で負荷調整していく事も可能なんじゃないでしょうか。
そう考えると、アドセンス飯よりは随分と現実的なラインになってきたと思いませんか?
※イラストをキャッシュポイントに据えた時点で既にブログ飯じゃない!って意見を頂きそうですけどねw
まとめ
以上をまとめます。
- コアバリューとオファーとキャッシュポイントの理解が大事
- ブログ飯は高根の花(アドセンス飯は幻想w)
- ブログは集客に使って、コアバリューを中心にしたキャッシュポイントを考えるのが現実的。
といったところでしょうか。
以上、参考になれば幸いです。^^