どうやらプロブロガーとは「ブログの収益だけで生活している人」の事らしい。
(少し前で言えば「ブログ飯」がこれに当たるのかな?)
最近、僕が懇意にさせて頂いているブロガーさん達の中にも「プロブロガー」なるものを夢見ている人が何人か居たりするから、「プロブロガー」ってのを少しだけ気に留めてたんだけどね。
そんな中、プロブロガーと呼ばれる方々から、こんな記事が上がってきた。
まず最初はイケダハヤトさん。
「プロブロガーになる」ための難易度が上がってきている件について : まだ東京で消耗してるの?
これからプロブロガーになろうとしている人に伝えたいこと。「プロブロガーになる」難易度が上がってきている肌感覚で申し訳ないのですが、プロブロガーになる、すなわち「ブログだけで生計を立てられるようになる」ためのハードルは徐々に上がってきている気がして
www.ikedahayato.com
要訳すると、
- ブログ市場が枯れつつあって「プロブロガーになる」難易度が上がってきている気がする。
- だから「ブログ芸人になろう(というか自分を出して「個人」にファンを付けていこう)
といった内容。
この中でコグレマサトさんのネタフルが例に挙げられていて
「コグレ戦略」が通用したのは過去の話
と切り捨てられていた。
これに対するコグレマサトさんのアンサー記事 がこれ。
イケダハヤトさんが「プロブロガーになる」ための難易度が上がってきている件について : まだ東京で消耗してるの?という記事を書いておられました。中でネタフルも紹介して頂いてまして、要約すると「市場変化…
netafull.net
コグレさんは、かなりやんわりと大人の論調で回答してるので、かなり意訳すると、
- ブログという市場なんて何年も前から枯れまくり。今更だわ。
- ってか、今のスタイルでブログ市場の浮き沈みを何度も乗り切って来たけど?w
といった内容だった。
この御二方の記事で、かなりモヤっとしたので今日はその辺りを。
モヤっとしたのは。。。
実は「かなりモヤっとした」といっても、その原因は御二方の記事が直接の原因じゃない。
イケハヤさんにしても、コグレさんにしても「プロブロガー」と言われているステージに居て、
イケハヤ氏:僕ら喰い難くなってきてんじゃね?
コグレ氏:いや前からじゃね?
という彼ら視点で記事を書くのは当然のこと。それが個人メディアたるブログってモンだし。
(特にコグレさんの場合は、イケハヤさんのアンサー記事だしね)
むしろ僕がモヤっとした直接の原因は、そのステージを夢見ている周りのブロガーさんが、この記事に右往左往している姿。
なぜブログ飯にこだわる必要があるんだろう?
「フリーランスを目指したい!」とか「会社を辞めて自由になりたい!」って考えている人が、この記事を読んで不安を感じたり、右往左往してる姿を見ると、それはちょっと違うよね~と思ったわけ。
それ、目的と手段が混同してない?
そもそも「フリーランスを目指したい!」とか「会社を辞めて自由になりたい!」っていうならブログってのはあくまで手段の一つであって、ブログ飯にこだわる必要なんて全く無い訳ですよ。
だってビジネスシステム全体で見ると、ブログなんて集客チャネルの、そのまた一つに過ぎないんだから。というか、大抵の人にとってはブログ飯にこだわる方が遠回りなのは間違い無い。
それが、なまじブログ単体でも売上を生むからブログ飯って考えに至るのも解らないでは無いけどね。
目指すならポートフォリオ飯!
じゃあどうすればいいの?って事になるんだけど。
僕個人が考える「フリーランスになる、あるいは会社を辞めて自由になる道筋」についてシェアしてみたい。
事業ポートフォリオは個人にも必要
といっても、一言でザックリ言うと「事業ポートフォリオを組みましょうよ」ってだけの話なんだけど。
例えば、目指す売上の比率を
- ブログ:25%
- クラウドワーク:25%
- アフィリサイト:25%
- その他請負:25%
といった具合に分散するイメージ
※あくまで一例なんで項目とか比率は適当です。
他にも、プログラミングのスキルがあるなら「自分が開発したアプリを販売する」といったように、自分のスキルや知識をコア・バリューに据えて、そこをベースに考えて行けば、自分に最適で、より売上を実現しやすいポートフォリオが組めるハズなんですよ。
仮に、月商40万で生活できるとしたら、上の比率で行くと
- ブログ:10万
- クラウドワーク:10万
- アフィリサイト:10万
- その他請負:10万
って感じになって、ブログ飯で40万売り上げる事に比べれば、割と現実的な数字が見えてくるってわけ。
しかもブログだけの収入より分散されてる分、よっぽどイザって時のリスクが少ないし。
あれこれやる方が大変?
って書くと「あれこれやる方が大変だわ~」って意見も出そうだけど、そこから踏んで行くステップについてお話させて頂くので、もう少しお付き合い下さいな。
まず、ゴールにするポートフォリオが見えたら、その中から一番マネタイズしやすいものから着手する。
これが大事。
理由は単純で、上がった利益をビジネスに投資できるようになるから。
例えば、
- 単純作業は外注に出す
- 作業効率化のためのシステム構築を外注に出す
とかね。
今の時代、ランサーズやクラウドワークスといったクラウドソーシングサービスもあるから外注も個人レベル、しかも低単価で発注できるんだし(その分、受注する時も低単価だけどw)。
そうやって外注化したりシステム化したりして、売上と労働の比率を、徐々に売上寄りに変えて行けば良いんですよ。
きちんとビジネスとして見据えて戦略的に投資していれば、徐々に労力的にも売上的にも余剰が生まれて来るハズ。
(当然、途中で失敗や赤字になる覚悟も必要だけど)
で、売上にある程度の余剰が生まれたタイミングで、踏ん切りを付けてフリーランスになるなりすれば良い。
事業ポートフォリオを組む時の注意点
ちなみに事業ポートフォリオを組む時の注意点としては、労働集約型の項目だけで組まないって事。
自分の体を資本にした、作業工賃を貰う項目だけでポートフォリオを組んでしまうと本業との狭間で必ず破綻するからね。
なので、例えば、プログラミングスキルがあるなら、
- プログラム開発の請負:労働集約型
- アプリ製品販売:資本集約型
の両方を組み込んでおくって視点が大事。
(まぁ、プログラム開発の請負もマージンだけ抜いて、更に下請けに出す事もできるけどw)
言い換えれば、売上が上げやすい労働集約型のポートフォリオから始めて、そこで上がった売上を資本集約型の構築に回して行くってイメージかな。
ビジネスへの投資は確定申告対策にもなる
フリーを目指すに当たって、大半の人は副業って事になると思うから「確定申告が云々」ってなりガチですけどね。
サラリーマンやOLなら利益が年間20万円以下になってれば良いんだから、前述の様にビジネスへの投資に回していけば、確定申告なんて気にしなくて良いでしょ?
(売上と費用の計上やら領収書を保管しとくのは当たり前として)
というか中途半端に税金払うくらいなら、ガッツリとビジネスに投資して早く自由になるルートを確保して、ちゃんとした事業にしてから、ガッツリと税金を払った方が国も潤うってモンです。
まとめ
取り留めが無くなってきたので、以上をまとめます。
- 大抵の場合、ブログ飯にこだわる方が遠回り(目的と手段を混同してない?)。
- ゴールに定めるポートフォリオを組んでビジネスに投資していく。
- それが確定申告の対策もしつつ、フリーになる最短コースじゃない?
といったところです。
実際のところ、ある程度長く続けていけてるフリーランサーの方って、収益の道を一つに依存してる人の方が少ないんじゃないかと思います。(あくまで僕が知っている方々の範疇ですが)
なので、ブログやってるからって「ブログ飯」とか「プロブロガー」とか安易な将来設計に捕らわれるのは止めときましょう。
以上、参考になれば幸いです。^^