ここ最近、マネタイズやビジネスについての記事を書いています。
ブログ飯は高根の花!マネタイズを目指すなら知っておきたいコアバリューとオファーとキャッシュポイントの話。
ここのところ、久しぶりにビジネス書をガンガン読み漁っています。 昨日は、その中の一冊を書評として紹介させて頂き…
www.empowerments.jp
まだ「プロブロガー」で消耗してるの?ブログ飯に捕らわれてると道が狭くなるよw
どうやらプロブロガーとは「ブログの収益だけで生活している人」の事らしい。 (少し前で言えば「ブログ飯」がこれに…
www.empowerments.jp
皆さんにシェアして頂いたお陰もあって、結構な方に読んで頂いています。
(ありがとうございます!)
逆に、十数年の歳月と普通車が買えるぐらいの金額を投資して培った知識体系を、こうも簡単に無料で公開しても良いものなのか若干不安になってたりしますが、熱いご意見、ご要望も寄せて頂いてますので頑張って続けてみたいと思います。
(本当に大丈夫か?w)
さて、今日はマネタイズの第一歩であり、核となるコアバリューについて少し深堀りしたいと思います。
コアバリューとは
一般的にコアバリューというと「会社が持つ中心的な価値観」と言われます。
要は「スキルや情報、商品、サービスなど、一般的にお金と交換していると思われている何か(場合によっては理念やビジョンなどを含む)」を指すことが多い。
これを個人に置き換えてみると、
「自分が持つ中心的な価値」=自分が持っているお金と交換できる何か
という事ですよね。
まずはバリューを洗い出そう
で、マネタイズを目指すに当たって、まずやるべき事が自分のバリュー(ビジネスのコアバリューになりそうな何か)の棚卸です。
バリューの棚卸が重要な理由
特に、事業ポートフォリオを組む前、あるいは組み替える前には、必ず自分のバリューを棚卸しましょう。
なぜか。
理由は2つあります。
一つは「ブログをやっているからブログでアドセンス!」とか「ネットでお金を稼ぎたいからアフィリエイト!」といった短絡的な思考で遠回りをしないため。
もう一つは自分のバリューを解っているつもりにならないためです。
例えば、
あるプログラマーAさんのお話。Aさんは「自分のバリューは解ってる!自分はプログラマーだからプログラミングのスキルだ!」と思ってました。少しでも生活の足しにしようと、クラウドソーシングで受注した安価なプログラミングの案件を寝る間を惜しんでこなす毎日。 ところが、きちんとバリューの棚卸をしたところ、彼の伯父さんが税理士で税理士事務所を経営している事に気付きます。 そこでオンラインサービスで副業している人の確定申告相談の窓口を作り、伯父さんから紹介マージンを貰うようにしたところ、確定申告の時期だけではありましたが、一気に会社の給料を超えてしまいます。 「もっと早くに自分のバリューの棚卸をしておけば良かった」 彼は、そういって苦笑いしていました。 |
といった具合です。
自分のバリューはきちんと棚卸しないと、実は正しく認識できていないものだという良い例だと思いませんか?
バリューはこの視点で洗い出そう
それでは、自分のバリュー(ビジネスのコアバリューになりそうな何か)の棚卸の話に入ります。
「さぁ、バリューを洗い出して下さい!」といっても「どこからどう洗い出せば良いの?」ってなりますよね?
そこで、僕がいつも使っているリストがありますので、それを紹介しておきます。
経営資源のフレームワークに、「ヒト・モノ・カネ(時間)」というのがあるのはご存じですか?
僕独自の分類にはなりますが、これに、時間、空間、情報、技術を足して一つのリストとして使っています。
なので、バリューを洗い出す上で検討すべき要素は以下の7つ。
・ヒト
・モノ
・カネ
・時間
・空間
・情報
・技術
これを自分軸と家族や親戚、友人、知人の軸で棚卸していくのが重要です。
自己資源のフレームワーク
一つずつ見て行きましょう。
ヒト
「ヒト」の項で最も解りやすいのが「人脈」ですね。(といっても名刺をかき集めただけの人脈は除外して下さいねw)
家族や親戚、友人、知人、に「支援者やアドバイザーになってくれそうな人がいる」、あるいは「作業を代行して貰える、何かを貸して貰える人がいる」などがあれば、これは強力なバリューとなります。
モノ
「モノ」の項では、販売できる商品やサービス提供に必要な現物が挙げられます。
まず売れる商品を持っていれば、それに越したことは無い訳ですよね。
(家の不用品をヤフオクで売るといった話はよく聞きますね)
他にも、少し発想を変えて見る事で他にもバリューにできる様々な「モノ」が見つかる場合があります。
例えば「コピー・印刷が出来る複合機を持っている(あるいは貸してくれる人を知っている)」など。こういった「モノ」もアイデア次第ではバリューにラインナップ出来ます。
具体的には、随分前になりますが、情報商材アフィリエイトの特典として「僕から買ってくれたら印刷してお渡しします」という付加サービスをされてた方が居ましたが、これは他のアフィリエイターと良い差別化になる素晴らしい着眼点ですね。
カネ
これは解りやすいですよね。
「カネ」の項は、現金(場合によっては、手形・小切手・株券・債券・商品券などの有価証券)そのものです。
と書くと「そのカネが無いからマネタイズを考えるんだろ!」って意見が出そうですねw
確かにその通りですが、ポートフォリオはいずれ組み替える時期が来るハズなので、一応知って置いて損は無いと思います。
例えば、リーマンショック直後に株に投資していれば、あのトヨタでも配当金だけで年利3%、コマツに至っては年利5%の配当金を受け取れる額面で購入できました。
この時に3000万円をコマツに投資していれば、配当金だけで年間150万円ですので、十分にポートフォリオの一角を担う事ができている計算です。(しかも株価は3倍w あの時すぐに売ってしまった事を今でも後悔してますw)
ちなみに現在は株価も随分と上がってしまったので、今から株を始めるのは余りおススメできませんw
(逆に原油とか・・・あ、投資は自己責任でw)
なお、一般的にバリューに「カネ」があれば、株式、債券、投資信託、FX、REIT、商品先物取引といった金融商品への投資という選択肢になりガチですが、事業投資に回した方が良い場合もありますので、状況に柔軟に発想してみる事が大事です。
時間
これも解りやすいですね。
「自分には豊富な時間がある!」
これも強力なバリューの一つです。
時間が豊富にあるなら、単純作業をコツコツとお金に変えるところから始めるという選択肢もあります。
まぁ普通の人は僅かな余剰時間を削ってマネタイズに使う訳ですが、これは最初の内は仕方ない事ですね。
空間
「空間」の項には不動産、店舗、持ち家の敷地の空きスペースなど、有りとあらゆる空間が対象です。なおネット空間もここに含めてます。
例えば、不動産であれば、知人が持っている不動産の空き店舗を借りる、あるいは借り手を紹介してマージンを貰うとか、借りた不動産を細分化してコワーキングスペースとして貸し出すなど、アイデア次第で強力なバリューとなります。
持ち家の敷地の空きスペースも人通りが多い場所にあれば自動販売機の設置を検討できますし、交通量の多い道路に面していれば、家の壁を看板スペースとして貸し出しているケースも見られます。
またネット空間で言えば、Webサイトやブログなどもバリューに成り得るのはご存じの通りですね(広告スペースの販売といった身近なものから、ドメイン販売やサイト・ドメインを育ててそのものを売却するケースも考えられます)。
情報
「情報」の項には、いわゆる知識(専門とは限らない)だけでなく、データとしての情報も含みます。
自分は良く知っている知識でも、知らない人、知りたい人からすると、喉から手が出るくらいに欲しい情報というのは多々とあります。
これは、一般的には専門知識という事になりガチですが、ゲームの攻略記事でサイトに集客しているブロガーさん達を見ていると、専門知識にこだわらず「人より先行している」とか「人より詳しい」という視点で十分なのかもしれません。
技術
「技術」の項も「情報」の項と同様ですね。
一般的には専門技術という事になりガチですが、近所のご老人宅にパソコンを設置してあげるサービスとか、庭の草むしり、場合によっては電球交換でも良いかもしれません。
(さすがに少し極端過ぎますがw)
出来ない人にとっては「やって貰える事そのもの」が重宝されるバリューとなりますので、ここも柔軟に発想して行きたいものです。
自己投資が大事!の真実
以上、ザックリとバリューを洗い出す上で検討すべき7つの要素を見て行きましたが、いかがだったでしょう?ビジネスの中心に据えるコア・バリューになりそうなものは見つかりそうでしたか?
もしかしたら「それでも自分には何もない。。。」という事もあるかもしれませんね。
そんな時は、ビジネスを始める前に自己投資からスタートしましょう。
自己投資をする時のアドバイス
よく自己啓発本などにも「自己投資が重要」という内容が書かれていますよね?
確かに自己投資は重要なんですが、それ以上に重要なのが「何をもって自己投資とするか」です。
ポイントは、投資先が
- 使っても無くならない自分に蓄積されるタイプのバリューである事
- 年を経ても劣化が少ないタイプのバリューである事
- マネタイズしやすい
の3点です。
この3点をバリューの7つの要素に照らしてみると以下の表の様になります。
バリュー | 蓄積 | 経年劣化 | 現金化 |
ヒト | ○ | △:交流が途絶えると劣化 | △ |
モノ | △:物に寄り | ×:モデルチェンジされると劣化 | ○ |
カネ | × | ○ | ○ |
時間 | ×:常に消費 | -:そもそも概念の外 | ○ |
空間 | ○ | △:物により | △:物により |
情報 | ○ | △:情報は常に刷新される運命 | ○:専門性が高いほど |
技術 | ○ | △:技術も常に革新される運命 | ○:専門性が高いほど |
なので使っても無くならず、マネタイズしやすい、情報(専門知識)、技術に投資しとくと良いよという話なんです。
まとめ
それでは以上をまとめます。
- マネタイズの第一歩はバリューの棚卸から(自分、家族、友人、知人なども含め)。
- 7つの要素を軸にバリューを洗い出しましょう。
- バリューが無いという場合は自己投資しましょう。
といった感じです。
一番重要なポイントは、実際にマネタイズに繋がるかどうかは解らなくても、思いつくバリューは書き出しておく事です。
ここからマネタイズに使うビジネスのコア・バリューを選び出す事になりますが、きちんと書き出しておく事で、意外な組み合わせが見つかる場合もありますので。
以上、参考になれば幸いです。